“圧倒的な音のパワーと、心に染み入るメッセージ” Aqua Timezのニュー・シングル「真夜中のオーケストラ」

Aqua Timez   2011/01/11掲載
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 銀河さえ突き抜けていくような、ダイナミックなバンド・サウンド。Aqua Timezのニュー・シングル「真夜中のオーケストラ」は、そんな圧倒的な音のパワーと、心に染み入るメッセージがいつまでも耳に残るナンバーだ。デビュー5周年の節目となる2011年。新たなツアーも決定したばかりの彼らに、今作の制作秘話を訊いてみた。


――「真夜中のオーケストラ」は、人気アニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の1月クールのエンディング・テーマですね。
 TASSHI「はい。でも、そのために書き下ろしたわけではなく、時期的には前シングル<GRAVITY Ø>と同じくらいにできた曲なんですよね」
 太志「この曲はもともとTASSHIがサビのメロディを持ってきたところから始まって。そのあとに大ちゃんがAメロを作って、OKPが2番のサビ以降の構成を作って……っていう流れです」
――では、今回のメロディに関してはバンド全体で作り上げたっていう意識が強いんでしょうか?
 全員「そうですね」






――歌詞の方はいかがですか?
 太志「今回はちょっと(作詞に)時間がかかりましたね。普段はまずメロディがあって、みんなでスタジオに入るときからもう(歌詞を)考え始めてるんですよ。でも今回は何を歌うべきか最初は分からなくて。メロディに最適な言葉っていうのが絶対あると思うんですけど、それを思い付きでやってはいけないので、ピッタリ来る言葉を自分の中でずっと探してました」
――そうして完成した今回の歌詞は、どんなメッセージがつまっているんでしょう?
 太志「やっぱり、いろんな物事において、“一人で空間のド真ん中を陣取っているのが果たして幸せなのか?”って思うときがあって。もちろん孤独になりたいときや、そっちの方がいいときもあるだろうけど、それを“ずっと続けていくのが幸せか?”っていうところには疑問を感じるんです。例えば、誰かと一緒に歩く道っていうだけでも、一人のときとは全然違う行動だし。そこまで大きなことじゃなくても、一緒に楽しめる人がいれば、その一日はもう十分に素晴らしく終わっていくんじゃないかと思うんです」
――なるほど。ちなみに、太志さんは日常で孤独を感じることってあるんですか?
 太志「無性に孤独を感じることが、たまにありますね。でも孤独っていうのは、結局誰かを思ってるときのことだから。人と人との関係で生まれる感情なわけで、最初からずっと一人だったら孤独なんて感じないでしょう。誰かに会いたいから孤独を感じるんであって、もっと言うと、そういう会いたい人がいるってことは素敵だなって思います」
――サウンド面に関しては、冒頭からのストリングスと、全体のダイナミックなグルーヴが聴き応え十分でした。楽器隊の皆さんがこだわった部分はどこですか?
 TASSHI「歌自体はゆったり流れてるんですけど、ドラムやギターは割と激しくて攻撃的。そういうサウンドの中だからこそ、余計に歌の切なさや儚さは際立ったんじゃないかと思います。歌やストリングスの美しさを強調させる雰囲気にしたかったんですよね」
 大介「僕もほとんどTASSHIと同じなんですが、Bメロとかはすごく切ないギターの音にしたりして、緩急の付け方を考えましたね。後半のギター・ソロに関しては、久々にこんな激しいのやったなって(笑)。弾いてて気持ちいいです」
 mayuko「ピアノは割と、ストリングスと一緒にサビに向かって盛り上げていくという感じで。歌詞の澄み渡る感じをピアノやストリングスの綺麗な音で表現したかったんです」
 OKP-STAR「僕はやっぱり、音のきらびやかさを消さないように。土台がしっかりしてないと、ギターやキーボードなどの音も全部ぐちゃぐちゃになると思うので、ベースはドラムに充実に、シンプルに支える感じでやりましたね」
――今作の発表後、2011年はどういう活動をしてきますか?
 TASSHI「今年は6月から始まるツアーが決定してて。新曲もいっぱい詰め込んだライヴにしたいですね」
 太志「今まで、僕らはライヴの楽しさも難しさもイヤっていうくらい知ってきたから。だから今回も、そこに対する取り組みはできるだけ早い段階から準備したいと思ってます。1回しか来れない人がいたとしても、その人の中でずっと思い出に残るようなライヴをしなければならいし、僕ら5人も感動しなければ意味がないので。ツアーが楽しみなのはもちろんだけど、そういう努力は常に続けていきたいと思いますね」
取材・文/川倉由起子(2010年12月)
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