日本での新たなスタートを感じさせるT-ARAのニュー・シングル「バニスタ!」

T-ARA   2013/03/19掲載
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日本での新たなスタートを感じさせるT-ARAのニュー・シングル「バニスタ!」
 T-ARAが、日本で6枚目となるニュー・シングルをリリース。「バニスタ!」は、彼女たちにとって、シングルとしては初の日本オリジナル楽曲だ。これまでは、韓国で発表してきたナンバーを日本語で歌ったものだったが、まさにこの曲がT-ARAの日本での新しいスタートと言っても良いだろう。強さを装いつつ本当はもっと愛情を欲しい女心を、寂しがりやのウサギに例えた歌詞と、不思議なメロディ・ラインからサビでスカッと抜けていく展開が新鮮な楽曲だ。さらにこのシングルには、メンバー内ユニットの3曲と、ソロ7曲が準備されている。新曲「バニスタ!」に込めた思いをメンバーに聞いてみた。(ヒョミンは映画撮影のため欠席)
――「バニスタ!」は、初の日本オリジナル楽曲となりますが、これまでと違い、初めから日本語で歌うのは難しかったですか。
ソヨン 「今回は6枚目のシングルなので、日本語で歌うことに慣れていたこともあって難しさはなかったですね」
ウンジョン 「楽しかったです。初めての日本でのオリジナル曲になるので、日本のファンだけに聴かせたいという思いもあって、日本のファンのみなさんと私たちにとって意味深い曲になったと思います」
――曲は、マイナー・コードからサビで明るく開けていくメロディが印象的なエレクトロ・ダンス・チューンとなっていますが、どんな印象を受けましたか?
ジヨン 「とても可愛くて、J-POP独特の感じがしました」
ソヨン 「初めのバースとサビでメロディがガラリと変わるので、今までの私たちにはなかったタイプの曲だなと思いました」
ボラム 「初めて聴いたとき、サビがすごく楽しく盛り上がるので、日本っぽいスタイルの曲だなと思いました。新鮮でした」
アルム 「とても可愛いと思ったし、セクシーな雰囲気があって好きです」
キュリ 「私も、可愛い感じとセクシーな感じが合わさっているところがとても気に入ってます」




――歌詞は、本当は愛情を求めてるけど、素直になれない女の子の気持ちを歌っています。歌うとき、どんなことに気をつけましたか。
ジヨン 「男の人の気持ちまでは分からないけど、女性として、女の子の気持ちをもっと分かってという感情は共感できるので、歌の主人公になりきるように歌いました」
ウンジョン 「歌詞はそういう感じですけど、可愛い曲調なので、みんなの個性を活かしつつ歌ったんです」
――アルムさんのラップは?
アルム 「いつもT-ARAは曲調が変わるんですけど、今回はクールなスタイルでラップしました。すごく新しい感じがしましたね。歌の部分はハキハキした感じを出して、ラップが終わるところで曲がいったん落ちつくところがあるんです。そこもすごく面白いなって」
――では、歌詞にかけた質問です。メンバーのみなさんが、ずっとそばにないとダメなものは何ですか。
全員 「ケータイです!」
――揃いましたね(笑)。ケータイ以外では?
ボラム 「クレジットカード(笑)」
キュリ 「やっぱり、買いものするために必要なので(笑)」
――リアルですね(笑)。もっと可愛らしいのは(笑)?
ソヨン 「私は鏡がないとダメです」
ボラム 「ケータイ……の充電器。可愛くないですね(笑)」
ウンジョン 「可愛いものを持ちたいですけど、普段持ち歩いてるものは案外生活に必要なものが多いんです。あ、可愛いものはケータイのケースです」
ボラム 「ケータイの中身ですけど、可愛いと思ったものはいつも写真に撮ってます。みんなに見せたりしてますよ」
――では「バニスタ!」のダンスのポイントは?
ソヨン 「ダンスもウサギがテーマになってるんですけど、サビで、ウサギの耳をイメージして両手を上げたり下げたりするところがポイントです。みなさんもぜひ踊ってみてください」
――そして今回、ユニット曲が3曲もありますが、それぞれについて聞かせてください。ソヨンさんとアルムさんの「Sign」は、2人のハーモニーが響くバラードです。
ソヨン 「お互い声質が違うので、個性を活かすようにように歌いました。やっぱり、ハーモニーに一番気をつけましたね」
アルム 「今まで私はバラードを歌ったことがなかったので、ソヨンさんの歌を見習って何度も練習しました。バラードってすごく難しいし、しかも、ひとりじゃなくふたりで歌うので、お互いの歌を気持ちよく聴いてもらえるように頑張りました」
――歌詞に絡めた質問ですが、巡り逢う奇跡を感じた瞬間はありますか?
アルム 「T-ARAに入ったことだと思います」
ソヨン 「私もそうですね。T-ARAに入ったのが奇跡だと思う」
アルム 「歌手を目指してて、誰もが大変な時期ってあると思うんですけど、それを乗り越えたときに私はT-ARAに巡り逢えて。加入できたときは、神様からプレゼントをもらったような感覚でした」
ソヨン 「私は、もともと違うグループの練習生をしてたんですけど、T-ARAというグループを作るっていう話を聞いて、ぜひ入りたいと思ったんです。実際に入れると思ってなかったんですけど、今こうして活動できてるのは奇跡ですね」
――確かにそうかもしれないですね。さて、ボラムさんとキュリさんの歌う「シャボン玉のゆくえ」は、すごく爽やかなナンバーです。
ボラム 「すごく可愛いタイトルですね。曲調に合わせて、ふたりとも可愛い声を意識して歌いました」
キュリ 「あと、リラックスした感じを出せるように歌いました」
――おふたりが、最近、気持ちが膨らんでワクワクしたことはなんですか。
ボラム 「お母さんが一生懸命が作ってくれた美味しいものを食べたとき。忙しくて、あまり実家のごはんが食べられないので、この間、実家に帰って食べたときにとても胸がキュンとしました。お母さんの作る、キムチチゲ、ビビンパが一番美味しいです」
キュリ 「私はイベントなどで、ファンのみなさんと近くで会えるときに胸がキュンとします」
――次は、ジヨンさん、ウンジョンさん、ヒョミンさんによる「Dangerous Love」です。大人っぽいクールなR&Bチューンですが、セクシーで大人っぽい歌がインパクトがあります。
ウンジョン 「強い女性を表現した曲で、タイトルに“デンジャラス”とあるように、危ない女をイメージして歌いました」
ジヨン 「私も、セクシーさとパワフルさを意識して歌ったんです」
――では、ご自身のデンジャラスな魅力を挙げてもらえますか?
ジヨン 「えー……恥ずかしいので、他のメンバーからお願いします(笑)」
アルム 「ジヨンさんは、見た目と実際のキャラが一番違うんです。最初は、クールで怖い人だと思ってたんです(笑)。でも、一緒に生活してみたら、すごく女性らしくて、心が優しいんですよ。ウンジョンさんは、ステージではショートカットでラップをするカリスマ性が光ってて、男性ファンも女性ファンも多いんです。実際は、相手のことをすごく考えるし、愛嬌もあって、ステージとは違う魅力があるんです。2人も、デンジャラスかと思ったら違いました (笑)」
ジヨン&ウンジョン 「ありがとう(笑)!!」




――(笑)。さらに、今回のシングルは、初めてそれぞれのソロ曲が収められた盤も出ますね。
ウンジョン 「今まで、何人かはソロでドラマの主題歌とかを歌ったことはあるんですが、全員がソロを歌うのは初めてです。ひとりひとりの魅力を見せる機会ができて、とてもうれしいです」
――それぞれ一言ずつコメントをください。まず、ソヨンさんの「愛の詩」は、ソヨンさんが得意とする切ないバラードです。
ソヨン 「私が一番上手く表現できる歌のスタイルはバラードなので、ファンの方が喜んでもらえる歌声をしっかり考えて歌おうと頑張りました」
――ウンジョンさんの「Two As One」は、明るいメロディのエレクトロ・ダンス・チューンです。
ウンジョン 「希望を与える歌詞なので、みなさんのテンションがアップするようにとても明るく歌いました」
――ジヨンさんの「My Sea」は、心が離れてしまった恋人を想うバラードですね。
ジヨン 「悲しい曲です。(日本語で)カナシイネ。歌詞そのままの感情を表すように、気持ちを込めて歌いました」
――ボラムさんの歌う「Maybe Maybe」は、キュートさが前面に出たポップ・チューンです。
ボラム 「曲自体が明るい曲で、私の声質を一番出せる曲だと思いました。私は、ソロ曲を出したことがあったんですけど、その曲は悲しいバラードで。それも気に入ってますけど、この曲は楽しい雰囲気なので、力まず歌うように意識しました」
――アルムさんの「Happy Rain」は、ダンスホール・レゲエのような激しいビートのナンバーです。
アルム 「元々バラードが好きなんですけど、今回初めてノリのいい曲に挑戦しました。私は声がちょっとハスキーで、普段はラップを担当してるんですけど、この曲はアップテンポだし、それに合うように歌えるか最初はすごく心配でした。難しかったけど楽しかったですね」
――そしてキュリさんの「Do We Do We」は、ポップさのあるナンバーです。
キュリ 「堂々としてる強い女性をイメージして歌いました。ソロは初めてだったし、みなさんに私の歌を聴いてもらえて良かったなと思います」
――では、話題をチェンジしましょう。みなさんが最近ハマッてるものを聞かせてください。
ウンジョン 「新しく飼いはじめた犬と遊んでます」
アルム 「昨日も移動の車の中でウンジョンさんがお母さんと電話してたら、“犬と代わって”って言ってたんです(笑)。それくらい大好きみたいです」
――なんて名前なんですか?
ウンジョン 「モングルっていうんです。辞書には載ってないけど、韓国で“可愛い”って意味の言葉なんです」
キュリ 「私は、忙しくて疲れたときに、夜にヘッドフォンでクラブみたいな大きな音で音楽を聴きます」
――どんな音楽を聴いてるんですか?
キュリ 「H.O.Tとか、90年代の懐かしい曲を聴いてます」
ソヨン 「私はテレビ。韓国の有名なグループVIBEのメンバー、ユン・ミンスさんの子供、ユンフくんが出てる『パパ!どこ行くの?』って番組があるんです。それがとても可愛らしくて毎回観てますね」
ボラム 「私は、あんまりハマッてるものがないんです。外に出るのはあんまり好きじゃないし、部屋でボーッとしたり考えごとをしたりするのが好きなんです(笑)」
ジヨン 「私もないかな……」
ウンジョン 「ジヨンは、いつも映画観てるんですよ。移動中もバスで寝ないで(笑)」
――映画が好きなんですね。最近面白かったのは?
ジヨン 「アクション映画が大好きです(笑)。『ロッキー』も大好きです」
ウンジョン 「この間『ターミネーター2』を観ながら、ワーって言いながら拍手してたんです。ジヨンのそういう姿を見たのは初めてでした(笑)」
ジヨン 「(親指を上げ)“アイル・ビー・バック”(笑)」
――アハハハ。
アルム 「私がハマッてるのはT-ARAのメンバーですね。T-ARAは、毎回曲のコンセプトが変わるので、みんなで、それについて話したりする時間がとても好きなんです。それぞれの意見が面白いので。あと、今回、取材に来れなかったヒョミンさんが映画の撮影で頑張ってる姿を写真で見るのも最近の楽しみのひとつになってます」
――そういえば、「Sexy Love」でのアルムさんのパントマイムが本物のロボットのようで、すごく上手くてビックリしました。元々パントマイムをやってたんですか?
アルム 「いえ、やってなかったです。〈Sexy Love〉は、私のデビュー曲なのですごく練習したんです。難しかったけど、面白かったです」
――努力の結果だったんですね。では、今年日本でやりたいことを聞かせてください。
ソヨン 「私たちはデビューして、まだ〈Bo Peep Bo Peep〉しか1位を獲れていないので、今年はまず〈バニスタ!〉で1位を獲りたいです。それから日本でライヴもたくさんやりたいです。たぶん、今年もツアーができると思うので、期待しててください」
――最後に、「バニスタ!」を聴いてくれる人へのメッセージをお願いします。
ソヨン 「今回、私たちがウサギになりました。すごく可愛らしい曲なので、みなさんも一緒に踊ってください。コスプレもしてみてください」
アルム 「一緒に踊って楽しみましょう! よろしくお願いします!」


取材・文/土屋恵介(2013年2月)
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