3月1日(土)に公開されるや、東京「テアトル新宿」では立ち見が続出! 勢いが衰えることなく大ヒットを続けている、映画『愛の渦』(原作・脚本・監督:
三浦大輔、出演:
池松壮亮 /
門脇 麦 /
新井浩文 /
滝藤賢一 /
三津谷葉子 /
窪塚洋介 /
田中哲司)。
今週末からは「ヒューマントラストシネマ有楽町」での拡大公開も決定と、熱い状況が続く中、大ヒットを記念し、テアトル新宿では3月25日(水)の上映前舞台挨拶に主演の池松壮亮が登壇。上映後は、三浦大輔監督、そして
リリー・フランキーをスペシャル・ゲストに迎えたトークショーが行なわれました。
池松は、撮影の都合によりトークショーへは参加出来なかったため残念な様子を見せながらも、「僕のお尻が見れる作品です(笑)」と、しっかり映画をPR。続いて上映後に登場した三浦監督とリリーは、到底放送できないような過激&本音トークが繰り広げ、場内は大盛り上がり! なお、キャストである門脇 麦とリリーは舞台で親子役を演じたことがあるそうで、「娘が脱いでる姿を見て、お父さんはちょっと辛かった!」と語り、会場からは終始笑いが起きていました。
[『愛の渦』トークショー]
三浦大輔 「リリーさん、映画ご覧いただきましてありがとうございます。どうでしたか?」
リリー・フランキー 「俺的にはとにかく、池松君とか門脇さんの姿を見てて、自分が人生を損してるなぁて思ったね。でもほんと、池松君の佇まいがすごくよかった。他の人があの役を演じたら生臭くて見れなかったかも。門脇さんとは去年の夏、三浦くんの舞台で親子役を演じてたんですよ。そんな門脇さんがこの映画で脱いでるもんだから、お父さんはちょっと辛くなっちゃいましたよ!」
三浦 「リリーさんのお好きなキャラはいましたか?」
リリー 「この映画って自分がその場にいたらどの立場なのかと当てはめながら観る映画だと思うんだけど……新井(フリーター役)は性格的に当てはめるのに無理があるし、かと言ってこの歳で池松君を気取ってもねぇ……(笑)。まぁ店長役の田中哲司さんが一番近いかも(笑)。ところで、この映画、お客さんは入ってるんですか?」
――たくさん入ってますよ! (公開)2週目より3週目の方が上がるという珍しい現状も起きています。
リリー 「素晴らしいですね。でも『愛の渦』って、『恋の渦』と違って、舞台だったからこそ生きた構成もあるわけじゃないですか。映像にするの難しかったんじゃないですか?」
三浦 「そうですね、そこは大変でした」
リリー 「正直、俺としては、映像ならではの間とかに関しては、“早くヤッちゃえよ!”って思わされたところもあって(笑)」
三浦 「でもこの映画に関しては、映画館で見知らぬ人同士が見て気まずくなるくらいの間が必要だと思ったんですよ。この映画はその間も体感する映画ですから。このくらいたくさんのお客さんがいる中でみるのがいいと思います」
リリー 「主人公2人が性に対して未熟なところがあるのが、映画の清潔感を守ってるよね。何しろうちの娘(門脇)がこれだけ脱いで頑張ってるんだから、ヒットしてもらわないと!」
三浦 「門脇さんの役は、舞台版だともうちょっと激しい役なんですよ」
リリー 「そこは、舞台版のキャラと違って、真面目でぼんやりしているのがまたいいよね。真面目な人の貪欲さとうかつさが際立ってたし」
三浦 「ああいう人のほうが行動力あったりしますよね。僕はこの映画の間口を広げたつもりでいて、女性が嫌悪感を感じることはないはず。こういう映画を普段観ない人にも観てほしくて作りました」
リリー 「三浦くんは女性的な部分が多い人だから、女性が観に来れる映画になるんだろうね。女も男も、色んな願望を持ってるけど、実際それを行動にはできない。この映画を観て、そういう自分の性の嗜好にあらためて気付く人もいると思うよ。でもほんと、今、この瞬間も新宿のどこかでは映画と同じことが行なわれてるはず」
三浦 「そういう感情も共有して観てほしいです!」