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映画『白鍵と黒鍵の間に』、池松壮亮が奏でる「ゴッドファーザー 愛のテーマ」演奏シーンのメイキング映像公開

池松壮亮   2023/10/03 12:23掲載
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映画『白鍵と黒鍵の間に』、池松壮亮が奏でる「ゴッドファーザー 愛のテーマ」演奏シーンのメイキング映像公開
 池松壮亮が2人のピアニストを演じ分ける、冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』が、10月6日(金)より東京・テアトル新宿他にて全国ロードショー。この度、池松壮亮が奏でる「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のメイキング映像が公開されています。

 本作の舞台は昭和末期、夜の街・銀座。未来に夢を見る“博”と夢を見失っている“南”。2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。原作はジャズ・ミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録ですが、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が一夜の物語に大胆にアレンジ。南博がモデルの主人公を“南”と“博”という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄します。

 『ちょっと思い出しただけ』から『シン・仮面ライダー』まで、いまや日本映画界に欠かせない実力派スターとして活躍する池松壮亮が、一人二役で2人のジャズ・ピアニストを演じ分けます。南は才能にあふれていますが、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト。博は希望に満ち、ジャズマンになりたいという夢に向かって邁進する若きロマンチスト。南と博は、時にすれ違い、時にシンクロするカードの裏表のような関係で、池松が繊細に演じ分けてみせました。

 ほぼ経験0から半年間の猛練習を経て完璧な演奏を披露し、池松壮亮が奏でる「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のメイキング映像。本作の主演を務める池松壮亮は、今回一人二役のジャズ・ピアニスト役に挑戦しました。夢に向かって邁進する若きピアニストと、夜の街のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニストというある意味対極にいる2人の人物を見事に演じ分け、日本映画界に欠かせない俳優としての実力を存分に発揮しています。しかし池松は本作で、誰もがその力を認める絶大な演技力だけではなく、役として必要不可欠なピアノ演奏でも、人々を魅了しています。挑んだのは、劇中、弾いてはならないあの曲として重要な場面で流れる「ゴッドファーザー 愛のテーマ」。しかも、本作の音楽を担当した、いまジャズ界で最も注目される若きピアニスト・魚返明未によるジャズアレンジ・ヴァージョンとなっており、難易度がグッと上がった名曲です。

 池松自身、本作のオファーを受けるタイミングでは、ピアノ経験はほぼゼロに等しかったと言いますが、自ら実際に「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏することを宣言。ジャズのアレンジが入っている曲は譜面に落とすのが難しいとのことで、練習は魚返が弾いた音源を元に、耳で聴きながら弾いてみてを繰り返していたとか。あまりの難しさに“弾くなんて言わなきゃよかった……”と後悔することもあったとのことですが、そんな半年間の猛特訓を経て、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」ジャズアレンジ・ヴァージョンを見事に習得する俳優魂をみせつけています。そして今回、池松が撮影現場で実際にピアノ演奏を行うメイキング映像が到着しました。

 映像内では、集中してピアノに向き合う姿が映し出されており、繊細なタッチと真剣な様子でピアノの音色を奏でる様子は、本物のピアニストさながらの雰囲気を纏っています。今回、池松はピアニスト役を演じるにあたり、原作者の南博や実際のジャズ・ピアニストの演奏風景を参考に役作りを行ったとのこと。ピアノの猛練習と緻密な役作りを経て披露された撮影時の演奏は、生粋のジャズ好きを公言し、ジャズ喫茶で10年以上もアルバイトを続けていた冨永監督も絶賛する完璧さで、その演奏を聞いた冨永監督は、急遽、池松が演奏した音楽をそのまま本編に活かす方向に変更したそうです。

 また、本作ではテアトルシネマグループ独自音響であるodessa特別音響上映「odessa EDITION」の実施が決定しています。スタジオクオリティのスピーカーを導入し、各劇場ごとに配置・チューニングされた「odessa」システム。その特徴を最大限に活かすため、実際の劇場でマスタリング作業が行われたのが今回の「odessa EDITION」。今までにないプロセスを組むことによって、より映画館ごとに最適化された音響体験と鑑賞環境を提供することを可能にしました。

 「odessa EDITION」の第1弾として選んだ『白鍵と黒鍵の間に』は、昭和末期、夜の街・銀座を舞台に、2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。劇中では、池松壮亮が一人二役で演じた南と博、2人のピアノの演奏シーンほか、クリスタル・ケイ演じるアメリカ人シンガー・リサの歌唱シーン、気鋭のサックス奏者・松丸契演じるK助の演奏シーンなどライヴ・シーンが多数登場しますが、「odessa EDITION」ではまるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えるほどの臨場感、音に包まれる感覚を体験することができます。

 『白鍵と黒鍵の間に』odessa EDITIONの上映回は、odessa導入劇場の東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、東京・テアトル新宿、大阪・シネ・リーブル梅田、兵庫・シネ・リーブル神戸の4館にて映画公開初日の10月6日(金)より実施予定。料金は通常料金に加えて「odessa EDITION」料金としてプラス200円。TCGメンバーズカード会員のみ「odessa EDITION」料金は発生せず、通常料金での鑑賞が可能です。実際にサウンドを構築したエンジニアの兼重哲也からのコメントも到着しています。

[コメント]
「なんて情熱的なんだ!」劇場と音響のスタッフの方々の「音」に対するお話を伺ったときの、第一印象でした。
もっともっと臨場感を出せるサウンドシステムを構築したい。ワイドに再生できる「odessa」の可能性を存分に活かして欲しい。
打ち合わせをさせていただく中で、「実際にテアトル新宿さんで作業を行わせていただけないでしょうか?」という提案をさせていただきました。お客さんがいなくなった夜間に行われた作業。映画制作に携われた、たくさんの音響のスタッフの方々から受け取ったサラウンド音源というバトンを、odessaにどう届けるか。当初は「リマスタリング」という想定でしたが、作業が進むにつれ、これは「オプティマイズ」ということなんだと、意識が変わっていったのを覚えています。足を運ぶエンターテインメントの醍醐味は「体感」一択。odessaの臨場感は耳で、スタッフの方々の情熱は肌で。少しでも感じていただけたら、うれしいなと思っています。

――兼重哲也


©2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

『白鍵と黒鍵の間に』
2023年10月6日(金)より東京 テアトル新宿ほか全国公開
hakkentokokken.com
配給: 東京テアトル
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