毎月20回を超えるライヴを行なっているというジャズ・ピアニストの
永武幹子が、3年ぶりのニュー・アルバム『
Live at Nardis-Tribute to Cecil Taylor』を1月18日に発表しました。タイトルにあるとおり、2018年に亡くなったピアニスト、
セシル・テイラーに捧げられたアルバムで、2025年8月22日に千葉・柏のジャズ・クラブ「Nardis」で行なわれたピアノ・ソロ公演を収録しています。
一般的にフリー・ジャズとカテゴライズされる一方、独自の音楽的スケールももち、理論的な側面とインテリジェンスで音楽を構築しているテイラーの演奏を、永武は研究してきました。アルバム冒頭の2曲はセシル・テイラーの作品収録曲から。1曲目「Lono」は1973年の来日時に録音された『ソロ』の一曲。2曲目の「This Nearly Was Mine」は
リチャード・ロジャースがミュージカル『南太平洋』のために書き下ろし、日本では「ほとんど私のもの」の邦題で親しまれている楽曲。テイラーはこの曲をCandidの初期名盤、『The World of Cecil Taylor』に収録しており、永武の演奏は完全な即興ながら、テイラーの演奏にインスパイアされたものとなっています。アルバム全編を通して高い集中力から生み出され、テイラーへのリスペクトがうかがえる作品です。