東京都立日比谷高校に実在する部活動「雑草研究部」をモチーフに脚本家で映画監督
上村奈帆&モノガタリラボで原作を開発して誕生した漫画『ザッケン!』(小学館・刊)を、上村が自ら脚本・監督を務めて映画化。映画脚本・監督作『書くが、まま』(19)、『
三日月とネコ』(24)や、『
市子』(23)の脚本も手がけ、日常の中に潜む希望を優しい眼差しで実直に描いてきた上村監督は、本作でその感性により一層磨きをかけ、「夢中になれない」「自分がまだ何者かわからない」という思春期の少女が今までちゃんと見ていなかった足元の雑草から自分らしさを見つけていく青春の日々を、繊細にかつ瑞々しく映し出している映画『ザッケン!』が、4月3日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開中です。
本作は、東京都立日比谷高校に実在する部活動「雑草研究部」をモチーフにした青春エンターテインメント。何かに夢中になれるものがなく、ただ日々をこなすだけだった新入生・杉野ゆかり(
中島瑠菜)が、雑草の一つひとつを愛し、その生命力に魅せられている同級生・徳田みみ(大島美優)、通称“ドクダミちゃん”と出会い、休部状態の“雑草研究部=ザッケン”の復活を目指す中で、自分らしさを見つけていく姿を描きます。雑草監修には野草愛好家・のん365日野草生活が参加しています。
この度、映画『ザッケン!』の公開記念舞台挨拶が4月4日(土)にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、ダブル主演を務めた中島瑠菜と大島美優、共演の八神遼介(
ICEx)、
阿佐辰美、
豊島心桜、
仲村悠菜(
私立恵比寿中学)、
岡本信人、メガフォンを取った上村奈帆監督が登壇。MCは東紗友美が務め、公開初日を迎えた喜びや撮影時の思い出、作品への思いなどが語られました。
[公開記念舞台挨拶レポート] 公開初日を迎えた心境を問われた中島は「公開できてすごくうれしいですし、感想もたくさんいただけました。その言葉がすごく温かくて、本当に幸せな気持ちになっています」とにっこり。大島も「最初は実感がなかったんですが、感想をいただいているうちに『やっと公開できたんだ』と思って、うれしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。寄せられた反響について、中島は「『あったかい気持ちになれた』『宝物!』と言ってくれている方が多くて、この作品のいいところを届けられたんだ、伝えられたんだと思いました」としみじみと話し、大島は「『ドクダミちゃんのパワフルさがよかった』と言ってくれている方もいて、すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
W主演を務めた2人には、お互いの印象を尋ねられる場面も。中島は「初対面のときからみみちゃんと、ゆかりちゃんで、役の印象のままだった」と振り返り、大島も「お互いに役と似ているところがあったなって思います」とコメントした。上村監督は2人の演技を「最高です」と言い切り、「キャストの皆さんのフレッシュさ、息吹を感じながら撮影させていただいて、お芝居のすばらしさ、キャラクターの個性があふれる姿がものすごく見どころだなって思っています」と称えた。
本作が初主演映画となった大島は「みみ役に決まったってときは緊張したんですが、上村組の方は温かい方ばかりで、みみとゆかりって関係でずっとやれて、明るく楽しく元気に撮影できました!」と回想した。また、本作が映画初出演となった八神は「いろいろと初めてのことが多かったんですが、現場は温かかったですし、スタッフの皆さんに支えられてなんとか……って感じですね」と述懐。続けて「男性で年が近いのが先輩(阿佐)だけだったので、ずっとしゃべりかけにいってました。心の拠り所でしたね」と阿佐への信頼を口にした。阿佐も「確かに話している時間はすごく長かったです。合間の時間にはキャッチボールをやったりもして、僕も助けられました」と応じ、和やかな空気を生んだ。
中島と大島は、野球部コンビを演じた八神と阿佐についても言及。中島は「『茅ヶ崎先輩怖いな……』って思いつつ(笑)、お二人が話しているときは楽しそうだったし、優しい雰囲気だったなって思いました。めっちゃ優しかった」と明かした。大島も「最初はすごく怖かったんですが、撮影を進めるなかで優しいなって思いましたし、お茶目な一面もあるので、そこにもぜひ注目していただきたいです」とアピールした。
劇中で“グーグーチャンネル”の配信を行う役どころを演じた豊島と仲村は、野草レシピを紹介するシーンの裏側を披露した。豊島は「雑草を食べるのは初めてでドキドキしたんですが、詳しい方に監修していただいて、おいしいレシピで食べました」と振り返り、お気に入りとして「カラスノエンドウを使ったぷちぷちごはん」を挙げた。仲村は「ドクダミクッキーがおいしかったです」と笑顔。中島も「天ぷらを揚げるのが楽しかった」と話し、上村監督は「クズの肉巻きが大好評だったとか……?」と他登壇者の顔色を伺うと、「めっちゃおいしかった!」と声が上がった。
さらに、雑草研究部を創設したレジェンド・道草四太郎先生を演じた岡本は、雑草をテーマにした本作について「雑草を食べるってなると大概の人はドン引きする。なので、進んで雑草の話はしなかったんですが、この映画を機にどんどんしようと思います。うれしいです」と笑顔。続けて、3月にツクシを採って卵とじのようにして食べたことや、タンポポは花も葉も天ぷらにでき、葉はフランスではサラダ、根は“タンポポコーヒー”として楽しめると紹介し「捨てるところがないんです」と雑草愛をのぞかせた。
イベント後半では「ドクダミちゃんの雑草愛のように、愛してやまないもの」をテーマにトークを展開。中島は「漫画」、大島は「本」、八神は「カラオケ」、阿佐は「映画館」、豊島は「猫」、仲村は「えびちゅうファミリーの皆さん」、岡本は「孫」、上村監督は「物語を書いているとき」と、それぞれの“愛してやまないもの”を披露した。仲村は「きょうもこの前に(私立恵比寿中学の)イベントがあったんですが、ここにも来てくれている方々がいて、瞬間移動したのかって思いました(笑)。いつもありがとうございます!」とファンに感謝を伝えた。
終盤には、上村監督からW主演の中島と大島へ花束が贈られるサプライズ演出も。2人は「かわいい!」「ありがとうございます!」と声をそろえ、中島は「うれしいです!ありがとうございます」と感謝し、大島も「まさかサプライズがあると思っていなかったので、ありがとうございます」と声を弾ませた。
終始和やかな空気に包まれ、イベントはあっという間に終了の時間を迎えた。最後にあいさつを求められた大島は「『ザッケン!』のことを思い返したとき、少しでも心が明るくなればと思って演じていたので、『ザッケン!』が皆さんにとって大切な作品になればいいなと思います」と呼びかけた。中島も「この映画は、すごく自分の“好き”を突き詰めたり、見つけたり、なんだろうって考える時間がすてきだと思っている」と語り、「この映画を見ながら、自分の中で探してもらえたらうれしいです。この映画で得られるものがあったらいいなと思うので、ぜひ感想を教えてください」とメッセージを送り、締めくくった。


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