ディズニー・ソングをカヴァーしたアルバムはいまや山のようにありますが、その元祖ともいえるのが、今回、完全版となって7月27日に発売される
ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット(The Dave Brubeck Quartet)の
『デイヴ・ディグズ・ディズニー』(SICP-3213〜4 税込み2,940円)です。
このアルバムがレコーディングされた1957年当時、幼い子供を連れてツアーに出ていたデイヴ・ブルーベックは、クルマのなかでディズニーのレコードを繰り返し聴いていました。そのうちにコンサートのエンディングで「ハイ・ホー」を演奏するようになり、それまでになかったディズニーの楽曲ばかりを集めたアルバムの制作をしようと思ったといいます。いまではディズニー・カヴァー集の名盤としてはもちろん、デイヴ・ブルーベックの
『タイム・アウト』にならぶ代表作として知られています。
今回発売される完全版には、オリジナル盤のモノラル・ヴァージョンに加え、ユニークな編集がなされているステレオ・ヴァージョンと、マスターの1/4インチの2トラック・テープと1/2インチの3トラック・テープから作られたいくつかの別編集のステレオ・ヴァージョンを収録。これまでのヴァージョンでは削除されていたソロや、聴けなかったテイクからの演奏を聴くことができます。