国際的な口笛奏者団体「国際口笛演奏家ギルド(IWG)」が、世界初となる動画投稿によるオンラインでの国際口笛コンテスト〈第1回グローバル・ウィスリング・チャンピオンシップ〉の開催を決定。現在、参加者のエントリーを受け付けています。
国際的な口笛コンテストは1974年に米国ノースカロライナ州で開催されて以来、世界各地で行なわれるようになったものの、口笛は世界的に専業演奏家が少なく、今までコンテストへの参加にかかる旅費などの費用や休暇取得の困難によるスケジュールの都合で参加を断念する人も多くいました。
今年4月にも神奈川県で世界大会が開催される予定でしたが、コロナウィルスの世界的流行により中止に。「口笛はもともとお金がかからない平等に与えられた楽器」「コロナ禍の今こそ、国や性別のみならず、移動やその経費、時間の都合など、すべての障壁のないコンテストを実現できないか?」と、アメリカ・カナダ・日本の過去の世界大会の入賞者を中心とした口笛奏者が結束してIWGを結成し、完全なプレイヤーズ・ファーストの大会を企画。本大会の開催に至りました。
参加者は自由に演奏曲を選び4分以内の口笛で演奏した動画を提出し、クラシック、ジャズ、プロ口笛奏者の3人の専門家による一次審査を経て25名が本選に進出。動画はYouTubeにて公開され、専門家の採点に加え一般投票が受け付けられます。コンテストの結果は9月3日(木)の「世界口笛デー」に発表され、成績上位3名には賞品(トロフィー等)が送付されます。
この誰もが手軽に参加できる開かれた口笛イベントの開催は世界で発表されるや、既にアメリカ・インド・イタリア・イスラエルなどからの参加エントリーが寄せられているほか、日本を含む各国から問い合わせが来ています。
口笛奏者であり、日本口笛奏者連盟の理事でもある口笛太郎は、「口笛はピアノやバイオリンと違って、誰もが持っているお金がかからない世界共通の楽器。スポーツで言うとサッカーに近い。過去の世界大会では多数の日本人が優勝を含む入賞するなど日本は『口笛先進国』だが、このようなエントリーに負担の少ないコンテストは初めてで、もしかすると今まで知らなかった国からとんでもない口笛吹きが出てくる可能性もある」と語っており、世界の新たな才能が出てくるか?が注目されます。
参加希望者は国際口笛演奏家ギルドのホームページからエントリーでき、有志による日本語の解説サイトも公開されています。