ギタリストの
oono yuukiを中心とした音楽集団“
oono yuuki band”が、通算4枚目のアルバム『
まわり道、風の三角』を6月25日(水)にリリースします。
oono yuuki bandは、
にせんねんもんだい主催の美人レコードより発表されたoonoのソロ作『LEONIDS』を演奏するために2008年頃から形成され始め、徐々にメンバーを増やしてきました。現在は、oono yuuki(g,p)、高橋洋成(ds)、樺山大地(g)、大久保淳也(sax)、佐々木雄大(flu)にサポートでベースを加えた6人編成。昨年末には、
neco眠るをゲストに迎えた活動15周年記念ライヴも開催しています。
前作『
GREENISH BLUE,BLUISH GREEN』から2年ぶりとなる新作で描かれるのは、パンク、ポストハードコアからマカロニウエスタンやミニマルミュージックまでの全てを見渡す新たな地平。さまざまな軌道を描く楕円たちが、風の中で回転し続けている、そんなイメージのアルバムとなっています。青くチリチリと燃え続ける曲たちの中で、ゲストボーカルに浮を迎えたスローなダンス・ナンバー「凍れる」もアルバムに奥行きと彩りを添えています。
ジャケットに使われた写真は、写真家の篠田優によって撮影。ロケ地となった針尾送信所は大正11(1922)年、旧日本海軍の手によって建設され、いずれも高さ約136mの無線塔3本が正三角形に配置。建設100年超、当時の最高技術を駆使した3本の巨塔は2013年3月に国重要文化財(建造物)に指定されています。今回の撮影は長崎県佐世保市教育委員会と針尾無線塔保存会の協力のもと行われました。
また、デザインを務めているのは、前作に引き続き岡田和奈佳。作品に繊細さと雄大さを注いだアートワークとなっています。
なお、oono yuuki bandは、7月14日(月)東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて、共演に
eastern youthを迎えリリース・ライヴを開催します。そのほか、公演情報はLemon House Inc.の公式サイトをご確認ください。
[コメント]今作のカバー写真を撮影するために、写真家の篠田優さんと長崎に行きました。
3本の塔の周りをぐるぐると移動し続けた2日間は、あとから思い返すと大きな円を描く反復運動のようでもあり、とても不思議な時間でした。とりわけ心に残っているのは、巨大な塔の中では風がごうごうと吹き荒れていたことで、それは遠くから塔を眺めていた時にはまったく想像もしなかったことでした。――oono yuuki