惜しくも昨年亡くなったハワイの人気シンガー、
テレサ・ブライトが、デビュー当初にスティーブ・マーイと組んでいたデュオ、
Steve & Teresaの2ndアルバム『Ocean Blue』(1983年)が9月24日(水)に再発されます。このアルバムがCDで発売されるのは、今回がはじめて。CD、LPのほか、ジャケットに使われた写真のイラストをプリントした長袖Tシャツも同時発売されます。
70年代から80年代にかけて、ハワイのライヴ音楽シーンは全盛期にありました。数多くのクラブ、ラウンジ、バーが島々を埋めつくし、ミュージシャンはあらゆるアイディアを追求し、実験を重ねていました。その中の一組が、ノスタルジーとハワイのサウンドの間を漂うハーモニーを奏でるSteve & Teresaです。彼らはジャズ・スタンダード、伝統的なハワイアン・チューン、ハパ・ホレ(英語の歌詞にハワイ語やピジン・イングリッシュが交じった、ハワイへの郷愁を誘う歌)のクラシックを新鮮なアプローチで披露していました。
彼らの音楽に魅了されたエンジニアのリック・キーファーが2人を説得し、ハウウラにある自身のスタジオ、シー・ウエスト・スタジオで録音したのが、1980年の1stアルバム『
Catching A Wave』。歌とギターとベースをメインに録音されたこのアルバムでは、当時の2人のライヴの雰囲気を追体験することができます(ハワイの人気レーベル「Aloha Got Soul」から2020年に再発)。
続く『Ocean Blue』は、
カラパナのゲイリー・ホロマリアらによるバンドが脇をかためた、よりバラエティに富んだ内容となっています。