special feature ひめキュンフルーツ缶

ひめキュンフルーツ缶   2013/09/25掲載
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愛媛発のアイドル・グループ、ひめキュンフルーツ缶がメジャー・デビュー1stアルバム『情熱、エモーション。〜REAL IDOROLL GIFT〜』をリリース。エッジの効いたロック・サウンドに乗せた、エネルギッシュなパフォーマンスが話題を呼び全国レベルまでその名を知られることとなった彼女たち。今回のインタビューでは、グループ名のとおりフレッシュで瑞々しい魅力を持つ5人に、プライベートからアルバムのお気に入り楽曲までがっつり語ってもらいました!
――最近はすごく忙しそうですよね。
河野穂乃花(以下、河野) 「先日、オフがあって。ディズニーシーに行きました」
岡本真依(以下、岡本) 「大きなお出掛けです(笑)!」
菊原結里亜(以下、菊原) 「楽しんでしまいました」
岡本真依
岡本 「もう、やばかったです!」
――東京に来るとそんなことってまずなかったですよね。
一同 「ない!」
岡本 「夏休みもなかったし」
河野 「去年は夏の終わりにUSJに行きましたけど」
――はじめてぐらい?
河野 「東京で遊んだのは初めてです」
菊原 「千葉だけどね(笑)」
一同 「あはは!」
――そういう話も聞いてみたいなと思ったんですよ。プライベートというか。
岡本 「裏(笑)?」
河野 「素の話?」
――他のインタビューをいろいろ読んでいても、普段のそういうところがそんなに見えてこないなと思って。
河野 「プライベートがそんなにないんです(笑)」
――普段は地元で何してるんですか?
河野 「レッスンです」
――レッスンがずっとあるの?
岡本 「最近、毎日なにかあるんですよ」
河野 「振付を覚えたり。撮影したり。新曲を覚えてレコーディングしたりっていうのが、繰り返し詰まってます」
――メジャー・デビュー前からずっとそんな感じだった?
河野 「デビューしてから結構増えました。忙しくなって」
――主にアルバムがあったから?
奥村真友里(以下、奥村) 「そうですね。アルバム曲の振付とかで今、忙しいです」
谷尾桜子
岡本 「リリース・イベントまでに日がないので焦ってます」
――前は今ほどではなかったんですね。
谷尾桜子(以下、谷尾) 「今ほどではなかったです」
岡本 「レッスンない日もあったし、週に2回ぐらいは休めたんです」
菊原 「夏休みとか春休みの長期休暇はインディーズの頃から休みがなかったんですけど」
河野 「県外とか行くしね」
――メジャー・デビュー・シングルの「アンダンテ」を出してからは、もう、大変?
河野 「メジャー・デビューしてから東京にいる時間の方が長くて、愛媛にあんまり居ない感じがします。夏休みだったんで、ずっと遠征してて。夏休みが終わってから愛媛に帰ってはいるんですけど……忙しいですね」
奥村 「ありがたい!」
――しんどいなって思ったりは?
岡本 「しんどいっていうか……充実してる!って感じです(笑)」
奥村 「いっぱいいっぱいにはなりますね」
谷尾 「身体は痛くなるけど」
河野 「節々が痛くなったり(笑)」
岡本 「おばあちゃんみたいだよね(笑)」
河野 「“あれも覚えて、これも覚えて”ってなるから、頭がパンクしそうになりますけど」
菊原 「でも、しんどいって感じではないです。やることいっぱいだけど」
岡本 「いちばんしんどいのは5人部屋のときのお風呂待ちです(笑)」
菊原 「待ちながら“眠たい〜”って」
河野 「最近ずっと5人部屋なんです。私たち、5人部屋の方がいいんですけど、お風呂がやっぱり1個しかないんで。しかもみんな一緒に入れるような大きさじゃないんで、ひとりづつ入って」
――5人部屋で泊まることが多いんですか?
一同 「はい」
岡本 「5人部屋がいい」
河野 「5人部屋でお願いしたい(笑)」
岡本 「とか、たまに4人部屋に詰め込まれてたり」
――そういう扱いなんだ(笑)。
河野 「全然いいですよ(笑)!」
――でも大変ですね。女性はお風呂が長いじゃないですか。
河野穂乃花
河野 「だいぶ早くなりました。ここ(岡本、谷尾を指して)が30分以上入ってたんですよ」
岡本 「30分以上かかる人だったんですけど、これはいかんと思って家でも急ぐように練習して(笑)」
――練習したんだ(笑)。練習してどうにかなるもんなんですか?
岡本 「ゆん(菊原)とか10分で出る。入ってすぐ出るんですよ! 超早いですよ!」
――それはそれでどうなのっていう(笑)。
菊原 「ちゃんと洗ってますよ(笑)!」
――桜子さんは?
谷尾 「“早く早く”って唱えながらやってたら早くなりました」
――あはは。しかし面白い話ですね。
河野 「でも、5人一緒の部屋の方が会話が二重三重しなくていい」
奥村 「メンバー、何回も同じ会話するんですよ」
岡本 「同じ空間にいても……」
谷尾 「この子には言ってなかったってなって、全員に言わないと気が済まなくなる(笑)」
奥村 「全員で話してても、何人かは聞いてないから(笑)」
――二度手間、三度手間になるんだ。一番聞いてないのは?
(一同、岡本を見る)
岡本 「ええ〜!! 連絡とかはちゃんと聞いてるんですよ!」
菊原 「会話の最中に“そういえば、なんちゃらかんちゃら”って言い出して、それ、今、話したやん!っていうのが何回もあるよね」
岡本 「一個のことにしか集中できないんですよ。集中力がすごすぎて(笑)」
――今の5人になって結束が固まったっていうのはみなさんよく言ってますけど、5人で同じ部屋に泊まれる関係っていうのはいいですよね。
河野 「何でも全部言ってるし」
菊原 「しまいには話すことがなくなって、ディズニーシーの待ち時間なんか、ほぼ無言でした(笑)」
河野 「ずっと一緒だし、幼稚園のことから全部知ってるからね」
岡本 「話すことない! 待ち時間で作詞作曲しようとか言い出して」
奥村 「曲名を決めようとか言って、ゆんが〈うるうる涙ビーム〉って(笑)」
菊原 「恥ずかしいけん、やめて!」
――あまりにすることがないから創作を始めて、その結果何か生まれたんですか?
岡本 「何も生まれない! あははは!」
菊原 「話すことないから、さく(谷尾)が新曲の振り付けの動画見はじめて。“遊びに来てるのにやめてー!”って」
岡本 「まゆりん(奥村)なんか、“もう忘れて!”って(笑)」
奥村真友里
奥村 「振り付けに追われる毎日だから……」
菊原 「夢の国くらいは忘れたいじゃないですか」
谷尾 「有効活用したいやん。まだ体に馴染んでないから、帰ってから確認するのもしんどいじゃないですか」
河野 「そしたらスマホの充電すぐ切れて! 連絡取れないからどうしたらいいのみたいな(笑)」
――真面目なんだかなんなんだか(笑)。でも一気に振り入れしてるから大変なんですね。
岡本 「やばいんですよ。でも、前のツアーのときも毎週新曲が増えていって大変だったので、もうそういうのは慣れました」
――振りって具体的にはどういうところが大変?
谷尾 「難しいんですよ。見たことない動きが入ってくるから」
岡本 「ダンスが独特。どうしたらそういう動きができるのか、どう動かしたらそう見えるのかがわからないんですよ」
菊原 「先生が踊ったらカッコよく見えるんですよ」
岡本 「そう。でも同じようにやってみるんですけど、うまくいかない。〈キミノミライ〉とかは早くて、立ち止まってる時間がないんですよ」
河野 「常に動いてる」
谷尾 「踊り込みたいのに、一回踊っただけでゼーゼーハーハーなんです」
岡本 「そう、踊り込みができない」
河野 「すぐ次の曲もやらないといけないしね」
――ファンの人が振りコピしようとして、この動きわかんないなって考えたりするじゃないですか。言ってみれば、みんなも最初はそういう感じというか。
河野 「でもそうかもしれない」
――たくさんやってきてもそうなんですね。曲ごとにハードルが上がってるっていうのもありますよね。
谷尾 「どんどん難しくなってる」
――逆に、あの時全然できなかったけど、今は簡単だなって思うこともある?
一同 「あります」
河野 「昔はめっちゃ練習したのに、簡単な振りができなくて」
菊原結里亜
岡本 「昔の映像観たら“え、何やりよる!?”って思うくらい恥ずかしいですね。〈キラーチューン〉とかは踊り慣れていい感じになりました。最初は覚えられなかったし、めちゃくちゃしんどかったけど、今はできる」
河野 「もっとしんどいのが次から次に出てくるもんね」
谷尾 「〈アンダンテ〉ですらしんどかったのに、〈キミノミライ〉が出てきたから。今はこれが一番ヤバいです」
――曲はあっという間に過ぎていきますけどね。
岡本 「そうなんですよ。でも……」
谷尾 「後半になるにつれて攻めになるじゃないですか。ラップのところとか特に激しくて、その後から力が尽きてゼーゼーする感じです。体力ついてると思ってても、全然大変です」
――体力もそうですが、身体はどうですか? 筋肉ついたとか。
一同 「つきました」
――そのことに関してはどう?
河野 「イヤですけど、やっていく上で必要なものなので」
奥村 「ないとできないから仕方ない」
谷尾 「私服着るとね……」
奥村 「衣装以外でタンクトップ着たくないね」
――そんなにめちゃめちゃガッシリしてるようには見えないですけどね。
岡本 「5人揃ってるからです(笑)。普通の子と並んだら、もう!」
谷尾 「外側ばっかりつくとアレだから、インナーマッスルを鍛えたいですね」
奥村 「でも腹筋はめっちゃさせられますね」
岡本 「フリで、止めが大事なんですけど、腹筋使うんですよ」
――先生がそういうタイプなんですね。
河野 「先生がクランプってダンスをやっている方で、もうムキムキです。止めばっかりなんです。“ビューン、ふっ”て」
――音で表現(笑)。
河野 「でも音で何か言いながら教わることが多いです」
菊原 「(拭き掃除のような動きから手のひらを広げて)“ふきふきパッ”とか」
一同 「そうそう!」
奥村 「言葉も一字一句覚えたりするよね。歌詞言わないといけないのに(笑)」
――どの話題でも喋りが止まりませんね(笑)。
岡本 「でもすごい静かになる時ありますよ」
――どんな時?
河野 「難しい話ができない」
――ああ、なるほど。音楽性が、とかになると。
岡本 「うう……ってなります」
奥村 「喋る人が決まってくる」
――でも自分たちの曲はよく聴いたりしますか?
一同 「聴きます」
奥村 「ずっと車でかかってる」
河野 「アルバムすごい大好きです」
――じゃあ、難しくなくていいので(笑)、アルバムの曲でそれぞれのお気に入りを聞いていいですか?
岡本 「〈キミノミライ〉が好きです。テンポが速いのが好きなんです。楽しくてめちゃ上がります」
――ありがとうございます。次は?
奥村 「はい! 〈夢見る世界〉が好きです。歌詞が好きです…………」
谷尾 「それよく言うけど、どんなとこが好きか言わんと」
奥村 「どんなとこ!? えっと、2サビが好きです」
河野 「それじゃあ、わからんやろ」
奥村 「え? ここの歌詞はわかるなって思います」
――もしやこれを続けていくと、さっき言っていた静かになるってやつじゃないですか(笑)。
奥村 「好きな曲はあるんですけど、説明ってなると難しい。好きです!」
――わかりました(笑)。穂乃花さんは?
河野 「穂乃花は〈You You 夢 Vision〉と〈色づく蒼葉たち〉と〈フリーノート〉が好きです。〈You You 夢 Vision〉はソロで、〈フリーノート〉は歌ってないんですけど。〈色づく蒼葉たち〉は台詞っぽいところがあって。こういう可愛い感じの曲が好きですね。特に〈色づく蒼葉たち〉は歌詞も好きで。メジャーになって、地元のファンの人には寂しい思いをさせちゃってるかもしれないけど、私たちは全然変わらないよっていう気持ちが込められています」
谷尾 「私も好きな曲いっぱいあるんですけど、みんなが言っていない曲だと〈アンダンテ〉がすごい好きです。(アルバム・ヴァージョンは)出だしがシングルとちょっと違って、そのアレンジも好きなんですよ。ライヴでは、ぶち上がる曲というか、ファンの人が盛り上がって高揚するのが見えるから、その日のライヴの勢いをつけるっていう意味でも大切な曲です」
――最後は結里亜さん。
菊原 「〈絶望よ!こんにちは〉。今回、バンドのニッポリヒトさんのカヴァーを結構やってるんです」
谷尾 「〈バズワード〉〈絶望よ!こんにちは〉〈You stay dream〉〈因果レプリカント〉。4曲やってます」
菊原 「ニッポリヒトさんの曲ってライヴの終わりのほうにやることが多いんですけど、そんななかで、〈絶望〜〉は一番しんみりした曲というか。歌詞も難しいんですけど、プロデューサーの方にあまり深く考えないでいいよって言われてレコーディングしました。ひめキュンのオリジナル曲にはない感じなので、ガラっと雰囲気が変わりますね。曲目が発表された時、ファンの方に、この曲が一番どうなるのかわからないって言われました。YouTubeとかで原曲がアップされているんですけど、ひめキュンが歌うのが想像つかないって。だから今からライヴでやるのが楽しみです」
――ありがとうございます。『情熱、エモーション。〜REAL IDOROLL GIFT〜』というアルバム・タイトルについていかがですか?
河野 「伊賀さん(プロデューサー)から聞いたとき、ダサいって言っちゃった……」
一同 「あははは!」
菊原 「そしたら気にしちゃって!」
河野 「“じゃあ、お前考えろよ!”って。だから“いや、やっぱダサくないです”って(笑)」
――ストレートでいいんじゃないですか?
河野 「穂乃花はそういうのを狙ったんだと思うんですよ。あえての、みたいな」
岡本 「狙ったんですよ!」
河野 「狙ってます! 内容はダサくないですよ!」
――“内容は”って(笑)。
谷尾 「油断して聴くと、すごくいいっていうサプライズです」
河野 「でもこの題名、馴染んできました」
生産限定盤 / 通常盤
――生産限定盤のジャケットの着ぐるみに関してはいかがですか?
菊原 「可愛い!」
岡本 「超楽しかったです。これするの」
奥村 「この着ぐるみ、自分たちがリアルに入って撮ってもらってます」
――そうなんですね! すごい。
河野 「もうね、通常盤のジャケットは抹消したいです!」
――自分たちの写真なのに(笑)。穂乃花さんらしい、気持ちのいい発言で締めさせていただきたいと思います。今日はありがとうございました!
取材・文 / 南波一海(2013年9月)
撮影 / 小林紋子
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