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interview【イル・ディーヴォ】 3年ぶり、待望のオリジナル・アルバム『ウィキッド・ゲーム』をリリース

イル・ディーヴォ / 2012/01/05掲載
【イル・ディーヴォ】 3年ぶり、待望のオリジナル・アルバム『ウィキッド・ゲーム』をリリース
 日本では「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」がドラマ『外交官・黒田康作』と映画『アンダルシア 女神の報復』の主題歌、車のCMでも使われるなど、高い人気を誇っているイル・ディーヴォ。彼らの約3年ぶりとなる5枚目のオリジナル・アルバム『ウィキッド・ゲーム』がリリースされた。レコーディング期間は18ヵ月と、これまでになく長期にわたり、その間に試行錯誤が繰り返された。プロデューサー陣も一新。レコーディング場所をイタリアからスウェーデンに移動するなど、環境を変えるなかで次なる方向性を模索した。その結果、ア・カペラで歌ったり、女性シンガーをゲストに迎えるなど新しい試みが増え、これまでとは違うイル・ディーヴォに触れられる作品となっている。


ウルス・ブーラー

デイヴィッド・ミラー
――選曲が斬新で、いわゆるクラシカル・クロスオーヴァーの定番曲が減ったようですが、これは意図的に避けたということですか?
 ウルス・ブーラー 「意図したわけではないけれど、すでに4枚のアルバムを発表しているので、同じことの繰り返しだけは避けたかった。だから、選曲には相当こだわった。いつも膨大な数の候補曲からレコーディングする曲を絞っていくわけだけれど、とりわけ今回は曲数が足りないからと加えた曲は1曲もなく、ヒット・ポテンシャルの高い曲ばかりが収録されている」
――ではいつものように、コンセプトよりも優れた楽曲を重視したということでしょうか?
 デイヴィッド・ミラー 「当初はコンセプトを立てて、というアイディアもあったけれど、そこに縛られると、いいメロディを見逃しがちになることはわかっていたので、楽曲を優先させた。ただ、アレンジャーのカール=ヨハン・アンカーブロムから上がってきた音楽がとてもシネマティックというか、映画音楽のようなドラマティックなサウンドだったので、自然に“シネマティック”というのがひとつのキーワードになっていったんだ」


カルロス・マリン

セバスチャン・イザンバール
――実際に映画『プラトーン』の劇中歌だった「バーバーのアダージョ」に歌詞をつけて歌った「ドーヴェ・ラモーレ」がありますよね。たしかに壮大な物語を感じさせる曲です。
 カルロス・マリン 「オリジナルはカルテット形式の曲なので、歌詞とコーラスをひとつ加えてヴォーカル曲に仕上げた。この試みに取り組んだのは僕らが初めてだと思うよ」
――初めての試みといえば、「クライング」はア・カペラで歌い始めて、女性シンガーがゲスト参加していますね。このどちらも初挑戦のことなのでは?
 セバスチャン・イザンバール 「オリジナルはロイ・オービソンだけれど、アメリカの人気ドラマ『プリズン・ブレイク』の最終シーズンのファイナルで使われたのを僕の妻が聴いていて、絶対にいいと勧めてくれた曲だった。最初は僕ら4人だけで歌ってみて、なにかマジックが足りないと感じた。そこで、かつてこの曲をア・カペラで、しかもスペイン語で歌ったアメリカ人シンガー、レベッカ・デル・リオに参加してもらうことにしたんだ。残念ながら、スケジュールの関係で一緒にレコーディングすることは叶わなかったけれど、送られてきた彼女の歌は鳥肌が立つほど素晴らしいものだった。彼女の痛みが伝わるような歌なので、聞いたところ、癌のために18歳の若さで亡くなった息子さんの写真とキャンドルをマイクの前に置いて歌ったとのこと。僕らも彼女の歌に負けまいと、けっこうプレッシャーがかかった曲だったね」
――日本盤ボーナストラックでは、その曲を新人シンガー、すみれとの共演で歌っていますね。
 デイヴィッド 「当初は国ごとに異なるシンガーと共演するというアイディアがあったんだ。そうすることでスペシャル感も生まれるし、各国のアーティストとも交流できるから。でも、レコーディングに18ヵ月もかかってしまったことでスケジュール調整がうまくいかず、結局、早い段階から準備を進めてくれた日本でだけ実現することができたんだよ」
――すみれと共演してみていかがでしたか?
 カルロス 「音域の広い曲なので、歌いこなせる人はなかなかいない。各国でその人選がうまくいかなかったことも障害となったわけだけれど、すみれは低音から高音まで安定しているし、声も美しい。昨日も3千人の前で共演して、とても素晴らしかった」
――長期間のレコーディング。とくにどのあたりで試行錯誤が繰り返されたのでしょうか。
 デイヴィッド 「イタリアでのレコーディングは斬新なアイディアが先行しすぎたために、〈クライング〉にしても、できあがってきた曲が突飛すぎて、軌道修正の必要を感じた」
 セバスチャン 「スタジオで言われるままに歌っているのがイル・ディーヴォだと思いこんでいる人もいる。でも、実際はすべての制作に僕らは関わっているし、今回は初めて組むプロデューサーが多かったので、僕らの意図を何時間もかけて説明する場面も相当あった。そういう過程を経てできたアルバムなんだ」
――さて最後に、今年はロンドン五輪の年ですが、なにかオリンピックに関わる予定は?
 カルロス 「話はしているけれど、何も決まっていない。僕らもぜひ参加したいと熱望しているんだけれどね」
取材・文/服部のり子(2011年12月)
■イル・ディーヴォ 来日公演
<イル・ディーヴォ&ORCHESTRA IN CONCERT>


3月6日(火)19:00 名古屋・日本ガイシホール
問:CBC事業部 [Tel]052-241-8118

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3月8日(木)19:00 大阪・大阪城ホール
問:大阪ウドー音楽事務所 [Tel]06-6341-4506

3月10日(土)17:00 広島・広島サンプラザホール
問:夢番地広島 [Tel]082-249-3571

3月12日(月)19:00 東京・日本武道館
3月13日(火)19:00 東京・日本武道館
3月15日(木)19:00 東京・日本武道館
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