石若駿ら国内屈指のプレイヤー3人からなるBanksia Trioのライヴ録音作。ブルーノート東京などでの優れた演奏を並べたもので、メンバーのオリジナル曲のほか、菊地雅章や坂本龍一の名曲もとりあげている。

ヴォーカリストのMOON haewonとベテラン・ジャズ・ピアニストの山本剛のコラボ作第2弾。「アルフィー」をはじめとする珠玉のバラードを多数取り上げており、リリカルな魅力を押し出した一枚となっている。

ヴォーカリストのMOON haewonとベテラン・ジャズ・ピアニストの山本剛のコラボ作第2弾。「アルフィー」をはじめとする珠玉のバラードを多数取り上げており、リリカルな魅力を押し出した一枚となっている。

ピアニストの藪野遥佳とイスラエルのベーシスト、エフード・エトゥンの10年ぶりとなるデュオ作。ミシェル・ルグランのカヴァー曲を除き、彼らのオリジナル曲で構成されており、時間をかけてじっくり制作されたことが実感できる一枚だ。

向谷実らベテラン3人からなるグループの3rdアルバム。新曲のみならず過去曲のリアレンジにも趣向が凝らされており、ロサンゼルスでストリングスを交えてレコーディングすることによって他にはない独特の空気感が生まれている。

ヴェテランの域に突入してもなお豊かな創造性を維持するオーストリアのギタリスト。本作はムースピールが2020年代に入って注力しているトリオでの録音で、ECMらしいサウンドとオリジナル曲の秀逸さが印象的な一作となっている。

2024年発表のマイルス・デイビスの6枚組『マイルス・イン・フランス』から1964年10月1日のパリ公演をSACDハイブリッド仕様で単体リリース。ウェイン・ショーターらを擁したクインテットの演奏を高音質で楽しむことができる。

カシオペアの鍵盤奏者が率いるグループによる2025年発表作。安部潤のオリジナル曲を中心に据えた意欲作であるだけでなく、国内から矢堀孝一や天野清継、海外からもルイス・バジェらが参加している点が見逃せない。

佐藤允彦・坂井紅介・山木秀夫という3人の名手からなるトリオによる2025年の初アルバム。変拍子からポリリズムまでなんでもござれのテクニックはもちろんのこと、アフリカやインド、欧州までをも網羅した音楽の幅広さに舌を巻く。

幅広い人気を誇り多作でもある西山瞳が、自身の初期の楽曲をピアノ・ソロで再レコーディングしたファン垂涎のアルバム。全曲が西山自身の音楽性をダイレクトに投影したもので、セルフポートレイトのような一枚といえる。

テレビのオーディション番組で絶賛された男性シンガー、西川雄三郎のデビュー作にしてベスト・アルバムとの呼び声もある一枚。レオン・ラッセルやルーサー・ヴァンドロスのファンを唸らせるカヴァーを収録している。

シンガー・ソングライターの和田明とトランペッター兼ピアニストの曽根麻央による実りあるコラボレーション。オリヴァー・ネルソンやホレス・シルヴァーの名曲のほか、バカラックや日本のOriginal Loveもとりあげたインティメットな一枚だ。

フリー系のパワフル・プレイヤーでありながらどこか温かみのあるサックスで知られるアーサー・ジョーンズ。本作は彼が1960年代末にフランスのBYGに吹き込んだリーダー作で、奔放かつメロディアスなブロウを聴くことができる。

サックス奏者のアーチー・シェップが1960年代末に北アフリカで披露したパフォーマンスを収録したライヴ盤。サニー・マレイらのほかに現地のプレイヤーが多数参加しており、冒頭から圧倒的な熱量が放出される。

フリー系サックスの代表格だったアーチー・シェップがフルムーン・アンサンブルを率いて行なったフランスはアンティーブでのライヴ。当時多く共演していたクリフォード・ソーントンやウェインの兄アラン・ショーターも参加している。

アヴァンギャルド・サックスのアーチ・シェップが70年にフランス、アンティーブのジャズ祭に出演した際の実況録音。ウェイン・ショーターの実兄らに加え、同国の手練れのプレイヤーも加わり長尺なインプロヴィゼーションを披露している。

ベースを中心にさまざまな楽器をこなすフリー・ジャズ・ミュージシャンのアラン・シルヴァが、フランスのBYGに遺した一作。急遽決まったコンサートを多人数のメンバーで乗り切った奇跡のような演奏をCD2枚組で余すところなく聴ける。

アンソニー・ブラクストンが、レオ・スミスらおなじみのメンバーと1970年に録音したBYG盤。4人それぞれが複数の楽器を操り、創造性の高いインプロヴィゼーションを展開。タイトル曲は2分弱の語りのみで構成されている。

オスカー・ピーターソンが自身のトリオに盟友ギタリストのハーブ・エリスを迎えて1969年に録音したMPS盤。ソロからカッティングに至るまでパワー全開のエリスに煽られいつにも増してスウィングするピーターソンは圧巻。

オスカー・ピーターソンがバグスことミルト・ジャクソンを含むカルテットで70年代初頭にMPSに遺したアルバム。ヴァイブラフォンによるメロディが印象的なタイトル曲のほか、ローリング・ストーンズの人気曲のカヴァーも収録している。

スィンギー・ピアノの代名詞的存在が70年にMPSに遺したリーダー作。ジョージ・ムラーツを迎えたトリオによる演奏で、秀逸にアレンジされた「グリーンスリーヴス」やボッサ風に料理された「オール・ザ・シングス・ユー・アー」を収めている。

オスカー・ピーターソンが1968年にMPSに遺した自身初のピアノ・ソロ・レコーディング。彼の持つ強烈なスウィング感はアンサンブルなしでも感じられる凄みがあり、ある意味では最も彼らしさの出た一作ともいえる。

フリー系のジャズ・ドラマーであるサニー・マレイが、1969年にフランスで行なった濃密なリーダー・セッション。アーチー・シェップやロスコー・ミッチェル、レスター・ボウイといった人気者が名を連ねたファン必携のアルバムだ。

サン・ラがソーラー・ミス・アーケストラを率いてフランスのBYGからリリースした作品の第一集。ジョン・ギルモア、マーシャル・アレンらを含むメンバーでジャズという言葉で括ることすらおこがましいほど独自の世界観に彩られた音楽を創造する。

BYGアクチュエル・シリーズとして70年代初頭に出たサン・ラのアルバム。16人からなるアンサンブルによるアヴァンギャルドな宇宙的音楽としか形容し得ないものの、部分的にはオリエンタルだったりプリミティヴな要素も。