前期古典派の礎を築いたC.P.E.バッハ晩年の傑作、ハンブルク交響曲の全6曲を収録。オーストリアのヴァイオリニスト、ヤニチェクと18世紀オーケストラが、この斬新な作品群を完璧な演奏で再現している。

ベルリン・フィルのトランペット奏者ショッホによる、18世紀に書かれた5つの協奏曲を収録している。ショッホの豊かな表現力に満ちた演奏を、グートツァイト、シュトゥットガルト室内管が、しっかりと支えている。

テノールの隠岐速人とピアニストの木村裕平、打楽器奏者の阿部拓也によるアルバム。宇多田ヒカルの「First Love」や中島みゆきの「糸」、また「レット・イット・ビー」や「ハレルヤ」など、洋楽と邦楽をまじえた時代を彩ったポップ・ソングを歌う。

2023年秋の来日に合わせて、スペインを代表する弦楽四重奏団カザルスSQによるバッハ晩年の傑作、未完の「フーガの技法」が発売となった。4つの弦楽器が繊細に緻密に絡み合って美しい演奏が繰り広げられている。

レナード・バーンスタインの生涯を振り返る映画『マエストロ：その音楽と愛と』の公開を記念したベスト盤。「ウェスト・サイド・ストーリー」などの自作自演曲からベルリンの壁崩壊記念で行なわれた第九演奏会の録音まで、バーンスタインの代表作品が並ぶ。

アレクサンドラ・シフィグトによる、ショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」やスケルツォ第3番、「舟歌」などを収録。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの第2位を受賞した実力をもって、ピリオド・ピアノでショパンを演奏する。

ヴァイオリニストのヴォルフガング・ダヴィッドと、ピアニストの梯剛之によるデュオ・リサイタルのライヴ録音。シューマンやベートーヴェン、シューベルト、ドヴォルザークなど、デュオの名作が輝きを放ち披露される。

ピアニストのギルトブルクが、パヴェル・ハース四重奏団のヤルーシコヴァーとヤルーシェクの二人と組み、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲4曲を収録。室内楽の名手たちによる阿吽の呼吸で、ドヴォルザークならではの哀愁ある旋律とリズムを紡いでいく。

第4回仙台国際音楽コンクールの覇者で、ウクライナ出身のホロデンコによる珍しいアルバムだ。リストの弟子クリントヴォルト編曲のピアノ独奏版レクイエム。1858年製エラールで弾く目くるめく世界が広がる。

若杉弘指揮、NHK交響楽団のコンビによる、ブルックナーの交響曲全曲とメシアンの管弦楽作品多数を収録。ロマン派の隆盛を極めた時代のブルックナーと、戦前から戦後にかけて作品を遺したメシアンという意欲的な組み合わせのアルバム。

ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルの名盤をまとめた一枚。チャイコフスキーの交響曲第5番やブラームスの交響曲第2番、ショスタコーヴィチの交響曲第5番など、1978年に録音された名曲がダイナミックな演奏で収録されている。

ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの来日公演集。ベートーヴェンやグラズノフ、ショスタコーヴィチ（1973年）、ブラームスとチャイコフスキー、ワーグナー、シベリウス（1977年）など、パワーにあふれた名演が収録されている。

クラシックを題材にした、NHK Eテレ放送のアニメ『クラシカロイド』で使用された作品を収めたアルバム。布袋寅泰やつんく♂らが再創造した名曲群の原曲となるベートーヴェンやモーツァルトなどの作品を収めるほか、話題曲「小犬のカーニバル」もプラス。

オペラシアターこんにゃく座の歌役者、岡原真弓還暦記念リサイタルの完全収録盤。88年にこんにゃく座に入座以来、多くの作品に出演してきた萩はこんにゃく座の代表で音楽監督。二人の絶妙なアンサンブルが聴きものだ。

フルトヴェングラーのシューマンは名演として有名な録音で、重厚なバッハも懐かしい響きに。ベートーヴェンもスケール感がたまらない。細心の注意を払ったマスタリングで新たに欲しくなる一枚といえる。

ヘレヴェッヘの指揮による、フォーレの室内楽稿による「レクイエム」と、1882年のオリジナル・オーケストラ版の「ヴィエルヴィユの漁師のミサ」を収録（88年録音）。いずれも編成にこだわっており、より無垢さと美しさが際立っている名盤だ。

日本、いや世界を代表するチェンバロ奏者の一人といっていい、渡辺順生がメディチ荘所蔵のチェンバロを使い、メディチ荘で録音した。渡辺の愛するフローベルガーとクープランを奏している。二人の魅力が凝縮された一枚だ。

ブーニンのソロ、外山雄三指揮、N響による、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番とショパンのピアノ協奏曲第1番を収録（86年録音）。自由奔放でソリスティックなブーニンの音色に対峙するオーケストラの豊かな対話が魅力的な音源だ。

ピアニストのブーニンによるアルバム（86年録音）。ハイドンのソナタ第23番、モーツァルトのソナタ第11番「トルコ行進曲付」、ショパンのソナタ第3番を収録。福島市音楽堂で録音を行ない、ブーニンの音色が冴え渡る。

マーラーの弟子でもあったワルター晩年のマーラーの第1番は、いまだに根強いファンを得ていて、人気の録音だ。本作は2014年発売盤とは別の、それもより状態の良いテープからの復刻で、復刻者自信の音質を得た。

ピアニストのブーニンが、1985年に優勝したショパン国際ピアノコンクールにおける演奏を収録。ノクターン、エチュード、スケルツォ、プレリュードなど、あらゆるショパン作品を収録し、即興性があり奔放なブーニンの演奏が立体的に浮かび上がってくる。

世界的な打楽器奏者、上野信一率いるフォニックス・レフレクションの手によって、世界初録音を含む全9作品を収録。ソリストの個性が光るソロ作品など、打楽器の多様な魅力の詰まったアルバムとなっている。

ブラジル出身の世界的チェリスト、アントニオ・メネセスの2023年11月の来日を記念したアルバム。1993年（Philips）、2004年（Avie）に続き、3度目のバッハ無伴奏チェロ組曲全曲録音で、力強くも円熟味を増した音色を聴かせる。

2023年11月に来日した、ブラジル出身の世界的チェリスト、アントニオ・メネセスとピアニストのクリスティアン・ブドゥによるデュオ・アルバム。ドビュッシーのチェロ・ソナタを含め、クラシックの名曲の数々を披露している。

30年ほど前から小編成のアンサンブルとして全国で活動してきたサロンオーケストラジャパンの、フルメンバーによる定期公演ライヴ。期待のピアニストの進藤実優とのショパンのコンチェルトが聴きものだ。