唯一無二のスタイルと圧倒的な表現力でジャンルを超えた支持を集めるピアニスト、五条院凌の初のクラシック・アルバム。フィリップ・グラス「エチュード第6番」、ショパン「ラ・カンパネラ」などの名作に、五条院ならではの美学と情熱が込められている。

初音ミクシンフォニーの10周年を記念したCD。初開催となった2025年2月の札幌公演と、これまで演奏された中からアンケートで選ばれた楽曲や新録曲を披露した東京公演の全演奏曲を収録。フルオーケストラで奏でるVシンガー楽曲がたっぷり楽しめる。

ルセが2024年12月にイングリッシュ・バロック・ソロイスツと行なったヨーロッパツアーの合間に録音された、シャルパンティエの三つのクリスマス曲を収録している。フランス・バロックの大家、ルセによる典雅な演奏が味わえる。

松田華音の2ndアルバム。「展覧会の絵」と「ロメオとジュリエット」の作曲者編曲版を収録したこのアルバムは、好評裡に迎えられた。多彩なピアノ・タッチ、ダイナミックや繊細を併せ持った演奏が評価された。

モーツァルトの晩年の「レクイエム」とサイ作曲のオマージュ作「モーツァルトとメヴラーナ」を組み合わせた、ユニークなアルバム。ソリストや合唱団の実力が存分に発揮され、M.ザンデルリンクの的確な指揮振りが際立った演奏が聴ける。

中村の3枚目のアルバム。シューマンが残した2つのヴァイオリン・ソナタとクララの3つのロマンスを収録。夫の方の晩年の2つのソナタは、どちらも充実した気力の時の作品で、中村の曲への深い理解が表われている。

オルケスタ・デ・ラ・ルスでも活動していたピアニスト、塩谷哲の初となるオーケストラ・ミニ・アルバム。活動30周年を記念して書き下ろされた全4楽章のオーケストラ曲「Elegy for Piano and Orchestra」が楽しめる。

第1回ショパン・ピリオド・コンクール第2位の川口によるフランダース作品集は、19世紀フランダース地方の知られざるティネルとブロックを取り上げている。ファンタスティックなロマンティシズムを堪能する。

ギタリストの助川太郎と仙台フィルのコントラバス首席奏者の助川龍の兄弟ユニットによる1stアルバム。「動物の謝肉祭」「リンゴ追分」、そしてジャズやボサ・ノヴァなどの多彩なプログラムを、見事なアンサンブルで楽しませる。

ドイツのマグデブルグ響在籍で、ソリストとしてもヨーロッパで高い評価を得ている古賀が参加したフルート、チェロ、ハープの演奏。ドビュッシーを中心に武満徹などを集め、高度なアンサンブルが楽しめる。

オペラシアターこんにゃく座で活躍する大石哲史と舞台女優・新井純によるデュエット集。谷川俊太郎、宮沢賢治、ブレヒトまで、異なる色彩の“うた”が、手練れの二人による息の合った豊かなデュエットで聴ける。それぞれのソロ歌唱も収録。

ドビュッシーをはじめとするフランス音楽の演奏に定評のある青柳いづみこ、日本におけるサティ・ブームの立役者の一人、高橋悠治の二人のピアニストによるエリック・サティ選集。サティ没後100年に満を持して形にする、ピアノ独奏と連弾による作品集だ。

円熟期のリヒャルト・シュトラウスによる大作「アルプス交響曲」を軸とした一枚。小澤征爾はウィーン・フィルの能力を最大限に引き出し、シュトラウスのスコアから立体的なサウンドを浮かび上がらせてもいる。そのほか、吹奏楽作品も収録。

小山実稚恵のデビュー40周年記念のベスト盤。ショパンのワルツとマズルカ、そしてチャイコフスキーの「四季」から秋の歌など3曲の新録音を加えている。ますます深化している、小山のその過程を知る興味深い一枚だ。

フランスの名ピアニスト、ジャン＝イヴ・ティボーデによるピアノ作品集。「ジムノペディ」をはじめとするサティの代表作や珍しいピアノ曲の数々を、多彩な音色を駆使した上で感性豊かに演奏している。

フランスでの器楽曲の振興を唱えたサン＝サーンスによるフランス最初期のピアノ協奏曲を、デュトワが3つのオーケストラを振り分けて完成させた全集。ロジェとデュトワによる洗練された素敵な演奏ができあがった。

サラサーテに捧げたサン＝サーンスの協奏曲と、自身ヴァイオリンの名手でもあったヴュータンの協奏曲。チョン・キョンファによる切れのいい情熱的な演奏は、これらロマン派の傑作を見事に描き切っている。

チャイコフスキーの三大バレエの中で音楽的な充実度が最も高くメルヘンチックな質感を持つ≪くるみ割り人形≫を収録。マリインスキー劇場のオーケストラをワレリー・ゲルギエフが指揮し、非常に密度の濃い演奏を聴かせている。

ポピュラーだが、案外演奏の機会が少ない弦楽合奏の作品3曲が収録されている。チャイコフスキーの濃密なロマンティシズム、モーツァルトの愉悦に富んだ音楽。オーケストラのたっぷりとした弦の響きが、ことのほか美しい。

ハンガリー生まれの指揮者、イシュトヴァン・ケルテスがロンドン交響楽団とともに録音したドヴォルザークの交響曲第7番・第8番。いずれもドヴォルザークらしさが詰まった作品で、自然体でふくよかな演奏を堪能できる。

ビゼーの代表的な劇音楽を2つ収録している。中でもカルメン組曲は、あまりないホフマン編の全曲を収録している。デュトワ、モントリオール響の洒落た、豊かな色彩感に包まれた演奏が楽しめる。

ラベック姉妹の代表作のひとつ。フランス近代作曲家による、子供をテーマにした作品を集めた、実に洒落た選曲だ。ビゼーの「子供の遊び」は、これが初CDとなった。ラベック姉妹の優しく愉悦に富んだ演奏が素晴らしい。

よくこれだけ豪華な歌手を集めたなと思うほどの豪華メンバーによる「カルメン」。意表を突いたノーマンのカルメン、フレーニのミカエラ、シコフのドン・ホセ、他の歌手たちも優れた出来だ。小澤の構築力も見事。

17歳で書いた交響曲をはじめ、いずれも洗練されてメロディアスなビゼーの管弦楽曲が収録されている。デュトワとモントリオール響は、実に粋な、いかにもフランス的な演奏で、これらの曲を仕上げている。

デュトワがモントリオールso.を率いて録音した、フランス管弦楽の名品集。“フランス音楽の第一人者”と評されるデュトワだけに、豊かな色彩感とともに多彩な音色を披露している。サティ「2つのジムノペディ」などを収録。