演劇、エッセイ、小説、とシュールな笑いを無尽蔵に振りまき続け、今やオタクやサブカル好きから一般人までも無差別に巻き込む売れっ子文化人・松尾スズキ。昨年10月に公開されて以来、各界の話題をさらいっぱなしな彼の初監督長編映画『恋の門』が早くもDVD化、4月8日に発売予定です（写真はオリジナル・サウンドトラック）。

　羽生生純の同名マンガを原作に松尾が脚本を手がけたこの映画、エイジアン・ダブ・ファンデーションの「フォートレス・ヨーロッパ」で幕を開け、ウィットが効いた独特のセリフと大胆な発想の転換による軽快なストーリー展開が特徴。松田龍平扮する蒼木門は、石で漫画を描くことにこだわる“漫画芸術家”。見た目はいいのに、そのプライドが災いして売れない、貧乏、さらにハタチ過ぎても童貞。一方、酒井若菜扮する証恋乃は普通のOLを装いつつ、実は漫画の同人誌を描きコスプレが生きがいなオタクで、コスプレの似合うパートナーを求めて男性遍歴を重ねていた。同じ“漫画”を描きつつも、かたや芸術、かたやオタク。そんな価値観の違いを越えて惹かれ合う2人に、松尾演じる元漫画家・毬藻田が加わり、恋と漫画のトライアングル・バトル！ 果たして2人が恋の門を押し開ける日は来るのか!?　全編にわたってポップでコメディ・タッチながら、タイトル負けしない艶かしいキス・シーン、豪華で濃厚なキャスティング、そしてダメ人間さえも温かく包み込む人間愛を絡めた妄想系ラヴ・ファンタジーです。

　初回限定版DVD『恋の門　スペシャルエディション』(ACBD-10250 \4,935(税込))は、業界初となる松尾スズキ監督夫婦による夫婦コメンタリーなどの豪華特典が盛りだくさんの2枚組。さらに魅惑の「松尾スズキディスク」がついた3枚組の豪華版DVD『恋の門　監督ちゃんコレクターズ・エディション』(ACBD-10251 \7,140(税込))も同時発売されます。特典詳細は決定次第公式HPで発表されるとのこと、恋の予感でいっぱいになりながら、発売される4月の新学期を待ちましょうね。