エイベックスとテレビ東京が約15年ぶりにタッグを組んだ次世代オーディション番組「ヨルヤン」。まったく新たな順序を持つオーディション番組という発表はあったものの、多くが謎に包まれていた本番組の第1回目が12月23日(月)に放送され、その全貌が明らかになってきました。
これまでのオーディション番組では、人を選ぶ部分に多くの時間を割き、メンバーが決まってから楽曲を制作していくというのが常であったものの、「ヨルヤン」では、まず楽曲から発表されるという点が大きく異なっています。
初回放送で発表された課題曲の1曲目も、このコンセプトに準じて、歌詞もタイトルも決まっていない曲のカラオケとガイド・メロディのみが明らかに。応募者は、番組の
ホームページから楽曲を自由に無料ダウンロードし、歌唱するだけでなく、作詞をしたり、あるいはその両方を行なうことができます。また、合間にラップやコールを入れたり、ギター・ソロなどの楽器演奏で参加することも推奨されており、この音源を利用してダンスの振り付けを考えることも可能に。そららの様子を撮影した動画をYouTubeなどにアップロードすることで応募完了となります。評価はプロだけでなく、一般人による再生回数や「いいね!」の数なども選考基準となります。
本オーディションは、歌ったり踊ったりする「表に立つアーティスト」だけではなく、作詞家や楽器演奏者、振付師など「裏方のクリエイター」も同時に募集するオーディションとなっています。誰かがつくった歌詞を、ほかの誰かが歌うなど、表裏の才能同士によるコラボレーションが次々と加速していく仕組みで、最終的にどんなグループ構成でデビューに至るのかも、現時点では決まっていないとのこと。
また、地上波での初回放送に先駆け、エイベックスのオフィシャルYouTubeチャンネルでは「エピソード0」と題されたプロローグが順次公開されています。エイベックスのスタッフが2チームに分かれて、それぞれ課題曲を生み出すという内容で、今回は「元祖エイベックス・チーム」が制作した楽曲が発表されています。
エイベックスの現役社員たちが、都内のクラブの様子を1日で12軒も調査してみたり、パラパラを踊ってみたり、時には音楽やダンスだけでなく、イタメシ・ブームやギャル文化にも触れつつ、80年代後半から90年代の音楽シーンを彩ったさまざまなムーヴメントを多角的に振り返ることで得たインスピレーションを元に、80s〜90sリバイバルな楽曲を仕上げています。あえて、80年代のJ-POPやアイドルを感じさせるノスタルジックなメロディに、同時代のディスコを盛り上げたハイエナジーなどを取り込んだトラック、さらに、パラパラを踊ることを意識したイントロやカラオケで歌唱されることを想定したコールなど、多くのカルチャーをミックスしたJ-POPサウンドとなっています。