これまでに何度か再プレスされてきたベストセラーであり、非ジャマイカン・ルーツ・ダブの伝説的作品“
リンド保安官『世界を震撼させた10のダブ』”の2025年エディションが8月10日(日)(※レゲエの日)にCDとLPでEMレコードより発売予定です。
本作は、オーストラリアの実験音楽アンサンブル“ループ・オーケストラ”の一員、アンソニー・メイハーがシェリフ・リンド(リンド保安官)の名で、セヴァードヘッズらの助けを借りて250枚制作した伝説的1stアルバム。レゲエ・マニアの度が過ぎたそのポストパンク実験精神は
キング・タビーを飛び越え、
デヴィッド・カニングガム、
デヴィッド・トゥープら英国のアヴァン・ミュージック勢、果てはインダストリアル・ミュージックの域をも侵蝕。1981年から1988年にかけ宅録された機材とテープの実験をまとめた『テン・ダブス...』は非ジャマイカン・ルーツ・ダブの金字塔であり、ジャマイカ由来の手法「DUB」が音楽ジャンルとして確立されてからのDUB作品の原型となる歴史的重要作です。
今回の2025年エディションは、新たに発掘されたPCM録音βカム・オリジナルマスターを用いた最新リマスター盤。CD版には
2005年初日本盤リリース時に好評だったボーナストラックを再び収録されます。(※
2013年版ボーナスとは異なります)
また、制作指揮したループ・オーケストラ主宰でオーストラリア・インディ界の要人ジョン・ ブレイズ(2011年逝去)、セヴァードヘッズ創設メンバーでループ・オーケストラ一員、リチャード・フィールディングス、そしてリンド保安官によるクロス解説は資料としても重要です。