Perfume   2008/04/15掲載
はてなブックマークに追加



 本格的ブレイクのきっかけとなった「ポリリズム」、チャートで3位を記録した「Baby cruising Love/マカロニ」。いまや2008年におけるもっとも重要な存在となったアイドル・グループ“Perfume”から、ファンが待ちわびたニュー・アルバム『GAME』が4月16日についにリリース。収録曲のすべてを中田ヤスタカcapsule)がプロデュースした本作は、テクノ〜エレクトロ〜ハウスの突端を伝えるトラックが誰でも気軽に楽しめるポップスに聴こえてしまうという、とんでもなく画期的なポップ・ミュージック・アルバムとなった。すべての音楽ファンが避けては通れない作品だと思う。


――ニュー・アルバム『GAME』ですが、バッキバキですね!

かしゆか(樫野有香) 「はい、バキバキです! いままでやったことない音を持ってきてもらったというか、前に中田さんに言ったことがあるんですよ。“もっとバキバキのやつをやりたいです”って」

――それ、いつの話ですか?

のっち(大本彩乃) 「〈ポリリズム〉がチャートで7位になったときですね。スタッフのみなさんと一緒に“おつかれさま会”をやったときに、中田さんも駆けつけてくれて、そのときに。“あー、わかるわかる”って言ってくれたんですけど、そのあとの曲が〈Baby cruising Love>だったから、“あれ、ちょっと違うかも”って思って(笑)」


――(笑)。願いを聞き入れてもらえなかった、と。

のっち 「そう、最初は、かわいい印象の曲だなって思ったから。でも、よく聴いてみると、〈Baby〜〉のベース音とか、すごいんですよ。歌ってるときは気付かなかったんですけど」
かしゆか 「そうだね〜。あとは、中田さんって基本的に、自分の好きな音楽を自分で作る人だから、それがたまたま(Perfumeの3人が歌いたい曲と)合ったのかもしれない」

――あ〜ちゃんもバキバキのテクノを歌いたかった?

あ〜ちゃん(西脇綾香) 「そうですね。ちょっとカッコつけたい、みたいな(笑)。自分たちも好きですからね、テクノ」


――でも、中田さんの曲を歌うまでは、知らなかったんですよね?

かしゆか 「テクノっていう名前さえ知らなかったです。ほんとに最近なんですよ、テクノのカッコよさがわかってきたのって」
のっち 「メジャー・デビューしてからだよね」
かしゆか 「うん。あと、ファンの方にテクノのCDをもらったり、“自分でリミックスしたんですけど”っていう音源を聴かせてもらってるうちにちょっとずつわかってきたというか」
のっち 「“Perfumeの曲って、かっこいいんだ?!”って」
あ〜ちゃん 「それを自分たちの曲として歌わせてもらってるのは、すごい嬉しい」
かしゆか 「他の人の曲を聴いてる感じするよね、新しい曲なんかは」
あ〜ちゃん 「アルバムの新曲とかも、そうですよ。“うわ、何これ? かっこいい!”って思ったら、“薄い〜”って歌詞が入ってきて、“あ、なんだ、Perfumeじゃん”みたいな(笑)」

――アルバムに入ってる「Butterfly」ですね。タイトル・チューンの「GAME」も、すごくアグレッシヴなテクノ・サウンドで。

のっち 「これも新しいPerfumeって感じですよね。私たちもすごく気に入ってるし、ライヴのときは“どんな演出でやろうかな?”って楽しみで」


――新しいテイストの曲のとき、レコーディングでのディレクションってどんな感じなんですか? 中田さんからの説明みたいなものって……。

かしゆか 「ないですね! こっちから聞かないかぎり、何も話してくれない」
あ〜ちゃん 「聞いても最近答えてくれないこともありますからね。“どうだろうねえ?”とか言われて(笑)。でも、“そのほうがいいのかもしれない”って最近思うんです。先入観がないから、3人とも捉え方が違うじゃないですか。ってゆうことは、お客さんもいろんな捉え方をしてってことだし。お客さんと同じ気持ちになれるし。歌詞にしても、はっきりした設定がなくて、関係性もあいまいにされてて。いろんなことを思い描いてくれたらいいなって思います」


――なるほど。忙しくなって、レコーディングの時間が短くなってたりはしないんですか?

かしゆか 「スタジオで曲をもらって、すぐレコーディングって感じですね」
のっち 「1日2曲とか録ったりしてますけど、でも、そんなに変わらないよね?」
かしゆか 「うん。前もそんな感じだったよね。1曲30分くらいでパッと録って。自分的に満足できてなくても、“はい、OK。おつかれ”みたいな(笑)」
あ〜ちゃん 「歌だと思ってないですからね。(ヴォーカルも)音の一つとして考えてるというか」

――歌う人として、葛藤はない? “もうちょっと歌わせてください!”とか。

あ〜ちゃん 「ないですね。多分言っても聞いてくれないです(笑)。あ、でも、『Perfume〜Complete Best〜』に入ってる〈パーフェクトスター・パーフェクトスタイル〉のとき、デモに入ってたヴォーカルが“熱唱”って感じだったから、私も熱い感じで歌ってみたんですね。そうしたら、私のヴォーカルだけ浮いてて、それがすごくイヤで。“私だけ浮いてるから、変えたほうがいいと思うんですけど”って言ったら、それだけは聞き入れてくれましたね。いま思い出しました!」

――それって、シンガーとしてのエゴというよりも、“Perfumeとして、どうあるべきか”っていう考え方ですよね。そういう意識って最初からあったんですか?

かしゆか 「“最初”っていうのが、いつかわからないですけど……」
のっち 「最初からではないです。テクノが好きになってからです」


――そのあたりで、方向性がハッキリしてきたのかもしれないですね。

かしゆか 「そうなのかな? でも、方向性みたいなことって、何も考えてなかったんですよ。どういうコンセプトで、とか、どういうところを中心に、とかは何もなくて、とりあえず東京に出て、デビューするっていうだけで。音楽のことも、漠然としてたし……。で、やってみたら歌いづらい曲だったっていう(笑)」

――でも、最近は楽しくてしょうがないでしょ?

かしゆか 「ハハハハハ! そうですね(笑)」
のっち 「疲れてフワッとしてるときもあるけど、これはウソではなくて、何をやってても楽しいんですよ。レコーディングやライヴも楽しいし、打ち合わせも楽しいし、歌番組でいろんなアーティストさんとお会いできるのも嬉しいし」

――このアルバムもめちゃくちゃカッコいいし、リリースされたら、みんなビックリすると思いますよ。

あ〜ちゃん 「そうなるといいんですけどね〜。自分たちはカッコいいと思ってるんですけど、きっとなかには“俺はしっくりこないけど、みんながいいって言ってるから”って人もいるんじゃないかなって」
のっち 「反対意見も聞いてみたいんですよ。賛否両論がほしい」
――冷静ですねえ。

かしゆか 「“お客さんとして”っていう意識もありますからね。たとえば今回のジャケットとかも、“自分が買うんだったら”っていうのをすごく考えたし。〈ポリリズム〉みたいな顔がめっちゃアップだったりしたら、買いにくいじゃないですか(笑)」
あ〜ちゃん 「最近はちょっとずつ、そういうことにも参加させてもらってて。前よりももっと、自分たちの思いが詰め込まれてると思いますね。それもみなさんのおかげですけどね。私たちは“やりたーい”って言ってるだけなので」

――当面の目標は武道館と紅白ですね。

かしゆか 「今年の目標ですね。それにつながるために、ツアーをがんばらないと」



取材・文/森 朋之(2008年4月)





【Perfume First Tour 『 GAME 』追加公演決定!】
■6/1(日) 横浜BLITZ
※チケット一般発売日:4/26(土)
・料金[全席]¥4,200 (税込/ドリンク別)
●未就学児入場不可
●当日は別途ドリンク代が必要となります。
※お問い合わせ:ホットスタッフプロモーション/03-5720-9999

【Hot Stuff 30th Anniversary「BLACK AND BLUE」に出演決定!】
【日程】 6月21日(土) OPEN 17:30/START 18:30
【会場】 Zepp Tokyo
【チケット】 1F立見:\3,500/2F指定:\3,800(税込・ドリンク代別)
【出演】 Perfume、SPECIAL OTHERS
※チケット一般発売日:5月11日(日) PG一斉発売<ぴあ/ローソン/イープラス>
※お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション/03-5720-9999(平日16:00〜19:00)
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 二人だけれど、一人でやってるみたいな感じ――結成40周年を迎えたGONTITIが7年ぶりのアルバムを発表[インタビュー] マックス・リヒター、重要作をほぼ網羅&自身も演奏に参加する15年ぶりの来日公演開催
[インタビュー] “会える”実感を大切に――ActEvolve・加藤CEOが語るVRが導く新しい音楽ライヴ[インタビュー] ベイ・エリア・ヒップホップへの偏愛――ILL-TEE「STAY TRUE / BOTTLE AFTER BOTTLE」
[特集] セットリストはおなじみの名曲ばかり! 新作完成を記念したトレヴァー・ホーン最新ライヴ・レポート[インタビュー] 20年に愛と感謝を込めて――守屋純子オーケストラの定期公演「20 Years of Gratitude」
[インタビュー] 周りとは違うやり方で、どれだけ存在感を示していけるか 18scottとSUNNOVAの見つめる先とは[インタビュー] ストイックさとグルーヴ感を併せ持つテクノDJ、Sakiko Osawaが初のフル・アルバムをリリース
[インタビュー] アーティストとしての成長が呼んだ“物言わぬ感性の一致” 早見沙織『JUNCTION』[インタビュー] 現代ヒップホップにおける“プロデュース”について考える――Ryohu『Ten Twenty』
[インタビュー] 丸みのある、自然体の音楽 Opus Inn『Time Rolls On』[インタビュー] 消費者だったら消費者らしく盛り上がれ “侵食する”ARKHAM
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
新譜情報
データ提供サービス
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015