5年間にわたるビッグ・プロジェクト〈Loves〉シリーズ完結! m-flo、ベスト・アルバム『Award SuperNova -Loves Best-』を発表

m-flo   2008/02/07掲載
はてなブックマークに追加
 さまざまなアーティストとコラボレーションし、意外な化学反応を生み出してきたm-floの〈Loves〉プロジェクト。5年にわたるこのビッグ・プロジェクトは、日之内エミRyoheiEmyliYOSHIKALISAとの新録曲が収録されたベスト・アルバム『Award SuperNova -Loves Best-』で完結する。そこで、総勢41組のアーティストたちと作り上げたLovesプロジェクトについて話を聞いた。


 2003年にリリースされたm-flo loves Crystal Kayの「REEEWIND!」からスタートしたm-floの第二期を象徴するプロジェクト〈Loves〉。5年間という音楽プロジェクトとしては長期にわたった〈Loves〉だが、ベスト・アルバム『Award SuperNova -Loves Best-』、および新録曲「love comes and goes」(loves 日之内エミ & Ryohei & Emyli & YOSHIKA & LISA)で終止符が打たれることとなった。

 「5年という年数だけ考えると長いかもしれないけど、その間に41組のアーティストとlovesを生んで、3枚のアルバムをあの濃度で出せたっていうのは僕たちとしてはすごく満足してます。〈Loves〉はすごくエネルギーのあるプロジェクトだって最初から確信できていたし、一曲作るたびに常に“より良いもの”を目指してました。とにかく突っ走ってた充実した時間でしたね」(VERBAL)


 では、この〈Loves〉が、41組ものアーティストと〈Loves〉するほどの大きなプロジェクトに発展したのはなぜなのだろうか。

 「“楽しいからやる”だね。我々人間は行動になにかしら意味を持たせてしまうけど、Lovesに関しては意味合いよりも“この形が面白かった”っていうのが根本にあると思う」(☆Taku)



 それを考えると、いわゆる“フィーチャリング”と“Loves”は、彼らにとってどのような違いがあったのだろうか。

 「僕たちは貪欲だから、スタジオに一緒に入って、“ああでもない、こうでもない”ってじっくりお互いに組み合いながらいい作品を作りたいんですよね。でも、悪いことではないんだけど、データの受け渡しで客演って場合も今は存在していて。そうではなくて、最初からアーティストを迎えて、お互いを知って、そこから出てくるアイディアやエネルギーを形にしたかったんですよね。それが〈Loves〉だと思います」(VERBAL)


 その上で、彼らが〈Loves〉してきたアーティストは、ジャンルや方法論を超えた多様な広がりを見せたわけだ。それでは、〈Loves〉するアーティストの基準とはどのようなものだったのか。

 「やっぱりアーティストとして魅力があるのが第一だけど、“一緒に作れば面白いものが作れる”っていうシンプルなものだったと思う。コラボって“誰と誰が一緒に”ってところが注目されるけど、本質としては“曲が主役”であって。その部分に“化学反応を起こすことのできる”って思わせるアーティストが決め手だと思うね」(☆Taku)

 では、lovesシリーズが終了した今、m-floの先を見る目線は、いったいどの方向にあるのだろうか。

 「5年後も“これからどうされるんですか”って訊かれるアーティストではいたいね(笑)。具体的には、m-floは次にいつ活動するか分からないし、なにも約束はしません。ただ、アイディアがすぐ浮かんでリリースがあるかもしれないし。そうじゃなくても、VERBALとなにか違った形で動くかもしれない。ただ、活動を始めてからの10年でm-floの楽曲のハードルはかなり高くなってるから、次を作るときは、必ずそれを越えるものになると思うよ」(☆Taku)



取材・文/高木晋一郎(2008年1月)
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] Arvin homa aya  実力派シンガーの話題曲 アナログで連続リリース[インタビュー] ジェイコブ・コーラー × kiki ピアノ 凄腕師弟コンビ
[インタビュー] 文坂なの \[インタビュー] 人気ジャズ・ピアニストが立ち上げた新レーベル 第1弾は田中裕梨とのコラボ・シングル
[特集] いよいよ完結!? 戦慄怪奇ワールド コワすぎ![インタビュー] you-show まずは目指せ、新宿制覇! 新宿発の楽曲派アイドル・グループがデビュー!
[インタビュー] 想像を超えた創造。タフでラフでラブな一枚 崇勲×ichiyonのジョイント・アルバム[インタビュー] 千住 明、オペラ・アリアをヴァイオリンで 千住真理子とともに20年以上前の編曲スコアを再録音
[インタビュー] 思い出とともに甦る名曲の数々 藤あや子のカヴァー・アルバム[インタビュー] 紫 充実の新作を発表、海外フェスへの出演決定と結成55周年に向け勢いを増すバンドの現在と未来
[インタビュー] RISA KUMON バイリンガル・シンガー・ソングライター  ユニバーサルなアルバムでデビュー[インタビュー] HAIIRO DE ROSSI ジャズ・ラップの金字塔 10枚目にして最高傑作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015