グッと大人っぽく、さらなる進化を遂げた東京女子流のニュー・シングルが到着!

東京女子流   2013/06/10掲載
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 昨年12月の日本武道館公演を経て、今年1月に3rdアルバム『約束』を発表。4月から5月にかけて3度目の全国ツアーを行ない、メンバーのアクシデントもありながら、歌もダンスも格段に成長した姿を見せてくれた東京女子流。彼女たちが新たなシーズン開幕を告げるニュー・シングル「運命 / ワンダフル スマイル(新井ひとみと松島湾子)」をリリース。大人っぽいブラック・ミュージック・テイストたっぷりの「運命」の話題を中心に話を聞いた(新井ひとみは欠席)。
――3rdアルバム『約束』を引っさげてのジャパン・ツアーを終えて、今の思い、どんなことを得たかを聞かせてください。
小西彩乃(以下、彩乃) 「最初、ZEPP TOKYOのライヴで声が出なくなるアクシデントが起きて、そのときは自分でも思ってない状況で驚いて。でも次のライヴからは乗り越えていきたいと思って、自分で調整しながら、いろいろな人に相談したりとかしたんですね。そうやってツアーを乗り切れて、ちょっと強くなれた気がします。今回の経験を活かして成長したいなって。強い気持ちでやっていきたいですね」
山邊未夢(以下、未夢) 「今まで私は、やろうと思ったら考えずに勢いでやってたところが多かったんです。でも、今回のツアーでは、スタッフさんに相談して助けてもらったり、自分で考えて行動するようになれたんです。もともと歌に自信がなかったから、歌のレッスンをしっかりやってツアーに臨んだんですけど、そしたら自分の歌が前より出るようになったんですね。ライヴが終わったあとにスタッフさんから“今日、声出てて良かったよ”って言われることもあって嬉しくて、次への自信にもつながりました」
――歌への意欲が高まったんですね。
未夢 「ハイ、歌うことが楽しくなってきました」
――友梨さんは、ツアー前半、ノドの不調でダンスのみのステージでしたね。
中江友梨(以下、友梨)  「今回は、初日から声が出なくて、新曲のお披露目があったのに歌えなくて。あと、私の歌割りをメンバーにカバーしてもらっちゃったので迷惑か けたなって気持ちだったんです。ツアー前半は歌えないぶん、歌以外で伝えられることを頑張ろうって立ち向かったんですけど、でも、マイクを持たずに踊るのは女子流では初めてだったので、本当に変な感じでした。MCも聞いてるだけだったし。いつ何が起きるか分からないんだということが分かったし、支えてくれたメンバーが大きな存在だと改めて思えました」
――歌えたときは、やっぱり嬉しかったですよね。
友梨 「嬉しかったです。メンバーと一緒にステージで踊っていたけど、どこか輪に入れていない感じがしてたんです。治らないときは、もどかしい気持ちでしたね。まさか、治るのに1ヵ月くらい掛かると思ってなかったので。歌えたときはすごく嬉しかった。お客さんも温かく迎えてくれたし、やっとメンバーの輪に入れた気がしましたね」
庄司芽生(以下、芽生) 「私も、今回のツアーは全体を通して、いろんなことに気づけたし、改めて学ぶことも多くて。今、考えるとそういう試練があったから、メンバーそれぞれ壁を乗り越える解決策を見出すことができたのかなって。芽生も、“何でこうなったんだろう?”って今までは解決しきれずに終わってたのが、“どうやったらこうならないんだ”って考えられるようになりました。そうやって、自分たちの中で問題を解決していけたらいいなと思ったし、改めて女子流はこの5人なんだって思いました」
――芽生さんも体調不良のライヴがありました。メンバー間の絆をしっかり感じ取れたんですね。
芽生 「ハイ。この5人だから女子流だし、この5人じゃないと女子流のパフォーマンスが成り立たないんだなって。いつも、5人で歌って踊るのが当たり前だったけど、もし何かあったときに支えてくれるのはメンバ−だし、メンバーの大切さを感じました」
――大変さを経験することが成長に繋がりますよね。
全員 「ハイ!!!!(見つめ合う)」
彩乃 「これほどいろんなことが起きたツアーは初めてだったし、ツアーを乗り切って、最後のライヴは5人でしっかりできたので。正直、ツアー中みんなネガティヴになってたところがあったけど、この経験を活かして、5人でポジティヴにいきたいなと思ってます」
友梨 「今日は、ひとみがいないから、このイヤリングがひとみの代わりです(笑)。(衣装のイヤリングをはずしテーブルに2つ並べる)」
――(笑)。では新曲「運命」の話にいきましょう。テンポもミディアムでかなりファンク色が強い、歌詞も含めて大人っぽい曲になりましたね。
友梨 「最初に聴いたときは、曲調が大人っぽいし、ファンキーだし、歌詞の意味の気持ちが強過ぎて。これをどう伝えたら良いのか分からなくて。こういう経験もないし、たぶんこういう強い気持ちになることもメンバー全員ないと思うので(笑)」
――主人公の女の人が好きな相手に一直線で、“浮気許さん!”みたいな(笑)。若干怖いですよね(笑)。
友梨 「ほんとそうですよね(笑)。ひとりの人しか見えてないみたいな、真っすぐでストレートに気持ちをぶつける恋愛の歌詞で。歌も表情もしぐさも、大人っぽさくて、どう伝えようかなって」
未夢 「最初に歌詞と音をもらったときに、サビの部分はなんとなく理解できたけど、この曲から何を伝えたいのかがよく分からなくて、レコーディングのときにディレクターさんに意味を聞いたんです。そしたら、“相手が好き過ぎて、視界にその人しか入ってない感じで歌って”と言われて。それを意識して、サビの部分はなるべく勢いをつけて歌ったんです。今の女子流には〈運命〉みたいな、ドファンクな曲調の方が合ってるなって改めて思えました」
――出ました“どファンク”(笑)。ここまでの曲調をやる人たちは、女子流ぐらいしかいないと思います(笑)。
未夢 「ですよね(笑)。未夢、こういう曲調も好きです。曲から女子流が出てるなって気がして」
――“曲から女子流が出てる”、良いこというじゃないですか。
未夢 「エへへへ」
彩乃 「(笑)。完成した曲は、楽器の音がワサワサしてちょっとおしゃれな感じがするんですけど、歌録りのときのアレンジは、もうちょっとシブい感じで、強い歌詞だしグッと歌いあげるイメージがあったんです。でも、ライヴで初披露したときは、もっとノリで歌えるなって、イメージがちょっと変わりました」
芽生 「曲のイメージは、ブラック・ミュージックっぽい感じで、声も太く強く歌ったんです。あと、芽生は、黒い波がバーッ!と来たような勢いでサビに入るイメージがあって……」
彩乃 「その例え初めて聞いた(笑)」
――墨汁の波みたいな(笑)。
未夢 「墨汁(笑)! 歯がイカスミ食べたみたいになるかも(笑)」
芽生 「えっと、普通の波でも良いんですけど(笑)。今回の曲は、押すところを強く押さないとメリハリが効かないので、そこに気をつけました」
――全員の歌のパワーが増してる感が出てますね。
全員 「ありがとうございます!!!!」
未夢 「パンチを効かせるところに気をつけたんです。あと最近、“世界中でぇ”の“ぇ”とか、母音を強調する箇所が自分でも分かるようになったんです。 “ここは(母音を)強調しよう”“ここはそのまま伸ばして歌った方がいい”とか、パンチを効かせるところと、母音を出すところに気をつけました」
――おぉ、歌での成長が出せたわけですね。そして、ミュージック・ビデオがまた大人っぽい雰囲気で、みんな挑戦だったんじゃないですか。
友梨 「大挑戦でしたよ。初めて、男の人との共演だったんですけど、メンバーひとりひとりの設定があったんです。最初に説明されたとき、設定が大人過ぎて“え!?”って(笑)。メイクも衣装も大人っぽくしたけど、中身は15〜6歳なのでテンパっちゃって」
――演技するとき、笑っちゃったりしたんじゃないですか?
友梨 「いや、今回は“こ……こうしたらいいですか?”って必死でした」
彩乃 「でも、完成した映像を観たときの爆笑はすごかったよね(笑)」
――アハハハ。
彩乃 「みんなで観たとき、メチャ笑ったよね」
未夢 「別で撮ってたから、他のメンバーのシーンを見てなかったんです。“これヤバい”“ワー! 中江が! ワー!”って(笑)」
――シリアスな内容なのに、大騒ぎじゃないですか(笑)。
友梨 「ほんと女子流じゃないみたいでした。映像では、大人っぽくツンとしてて、みんなクリンクリンに髪巻いちゃってるし」
彩乃 「未夢の背中が美しいなって」
友梨 「髪グイ〜ッて上げて見せてましたね」
彩乃 「あんなのしないよね、いつも(笑)」
未夢 「しない(笑)」
――未夢さん、背中美人だったんですか。
未夢 「いや〜、そんなことは(笑)」
――じゃあ、その撮影のときの気持ちを聞かせてください。
未夢 「最初に背中を出す話を聞いたときは、“えー?”ってビックリしたんですけど、仕上がりを観たら良い感じになってたので、曲調にも合ってたので良かったです」
S竹マネージャー 「未夢を呼んで、確認したんだよね」
――背中オーディションがあったんですか?
未夢 「ハイ。でも、最初は拒否ってました」
S竹マネージャー 「本人呼んで、“背中出していい?”って」
未夢 「“え、ダメです”って感じだったんですけど……」
――結果的に押し切られてしまった、と(笑)。
未夢 「ハイ(笑)」
――今回の楽曲はダンスもクールで大人っぽいですよね。
友梨 「しかもピンヒールで踊るので、最初はグラグラしないかバランスを取りながら踊ったんです。いきなり下にグッと下がる振り付けがあるんですけど、タイミングを揃えるのが大変で。上手くいかないとゴロゴロゴロ〜ドンってなっちゃう(笑)。しかも、立ち方が汚かったらメチャカッコ悪いじゃないですか。足パッカーン開いてるみたいな(笑)。そこはダンスの先生に注意されて、何度も踊って足がヘトヘトでした」
――ダンス番長、芽生さんの今回ダンスのポイントは?
芽生 「今回は、テーマとして先生から“セクシーに、振りによってはネチっこく”と言われて(笑)。実際に撮ったのを見たら、揃うと映える振りだなと思いました。揃えば揃うほど迫力、サビの部分が、おぉっ!てなるし。今までにないセクシーな振り付けとか、見どころはたくさんあります」
――あと、MVでの見どころを挙げると?
友梨 「火がボワってなるところ、すごいですよね、5人揃ったシーンではバックで爆発してて、ひとりひとりのシーンでも手で火が燃えてて」
――未夢さんのシーンがないなと思ったら、最後の最後に出てきましたね。
友梨 「最後に未夢が、火をふ〜って吹き消して締めるんですけど、みんなで観たときに……」
芽生 「“お誕生日おめでとー”って言いました(笑)」
――ケーキのロウソクになっちゃったと(笑)。
彩乃 「MVで、あの映像が一番衝撃的だった」
未夢 「えー、なんで?」
彩乃 「吹き消す口が一番ウケた」
未夢 「それ、おかしいでしょ(笑)」
彩乃 「あのときの未夢の表情がツボって(笑)」
友梨 「オトナかわいい顔で(笑)」
――どういう意識で演技をしたんですか?
未夢 「いやいや、そのまま、ふ〜って普通に消しました」
芽生 「吹き方上手かった、フッ!て(笑)」
――吹き矢みたいじゃないですか(笑)。
未夢 「あ!」
――え? 吹き矢やりたいんですか(笑)?
未夢 「いつもディレクターさんが、いきなりフッ!てやってきて、刺さった感じの面白い反応しないといけないんです。“ツマらないからもう1回”って(笑)」
友梨 「ひとみが一番反応が上手い(笑)」
――(笑)。では、歌詞に掛けた質問です。ダメだと分かりながらもやめられないことは何ですか。
友梨 「お買い物で、ついつい買い過ぎちゃうんです。私、気に入ったらすぐ買っちゃうんですよ。買い物がすごく早いんです。お母さんがモタモタしてると、“早く、時間ないよ!”って(笑)」
――値段気にせず買っちゃう?
友梨 「そういうときもありました。レジに行って値段言われて“高っ!”って。だから最近は、ちゃんと値段を見るようにしてます」
未夢 「私はお菓子とか、袋を開けて食べちゃうとやめられないんです。この間、学校から帰って家で勉強してたら、おなか空いて、ご飯まであと2時間ちょっとあって、これは食べないと集中できないと思って、チーかまを食べちゃったんです。ちょっとずつ食べようと思ったらハマっちゃって、10分くらいで一袋全部食べちゃいました」
友梨 「分かる。“これがラスト1個”とか思っても食べちゃうよね」
彩乃 「私はテレビの前を通ると、絶対止まっちゃうんです。それがやめられなくて(笑)」
――何がやってても観ちゃう? 相撲でも?
彩乃 「ずっと観ちゃうんです(笑)。例えば、ストーリーが全然分からないドラマの途中からでも観ちゃったり。いつもテレビの前で止まっちゃうんで、お母さんに“またボーッとして!”って怒られます(笑)。でも最近は頑張って、テレビから音が流れてても聞こえないふりしてスルーしてます(笑)」
――スルースキルがついてきたと(笑)。
芽生 「芽生は、いろいろやって、全部中途半端になっちゃうのがやめられないです(笑)。例えば、棚の掃除をしてても、“ここにホコリがたまってる”とか思うと、違うところを掃除しはじめちゃったりとか。今度から紙に書き出して、1個ずつ終わったところをチェックしていこうかな(笑)」
――いろんなやめられないを持ってますね。では、曲の話に戻りましょう。新井ひとみと松島湾子名義の「ワンダフル・スマイル」は、ほのぼのしたカワイらしい雰囲気の曲ですね。
未夢 「この曲は、“松島のちからプロジェクト”という企画の曲で、松島湾子さんとひとみが歌ってるんですけど、聴くとハッピーになれるし、日曜日の終わりに聴くと、“明日から頑張ろう”って思えるような歌になってます」
彩乃 「『サザエさん』的な感じだよね」
未夢 「分かる」
芽生 「とてもカワイイ歌だよね。女子流もみんな大好きなんです」
友梨 「ひとみの考えた歌詞も入ってるんですよ」
――あ、ほんとだ、ひとみさん作詞家デビューだ(笑)。
未夢 「そうなんです。サビ以外は、ひとみが考えたものなんです」
彩乃 「〈運命〉でのひとみとのギャップがすごいよね。〈運命〉では、あんなに大人っぽい綺麗な表情をしてるのに、こっちではカワイらしいひとみになって。この曲を聴くのが好きだから、もしライヴで披露するときは客席で観たいな(笑)」
未夢 「この曲だけ、ダダダーって客席に行こう(笑)」
――(笑)。さて、今後は『スレスレTV!』のプレミアム・ライヴや、〈TOKYO IDOL FES.〉などいろんなイベント出演も決まってますが、夏に向けた意気込みを最後に聞かせてください。
友梨 「『スレスレTV!』のライヴは、神戸国際会館と渋谷公会堂という、すごく大きい会場でやるんですけど、番組と連動した内容で、メンバーそれぞれが挑戦したピエロとかドラムとかを披露したりもするんです。このときだけのスペシャル・ライヴなので期待しほしいです」
未夢 「(番組で)覚えたの忘れちゃった、どうしよう(笑)。しっかり練習します。女子流は夏に向けてたくさんライヴもあるんですけど、女子流本来のコンセプト、“音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい”を、もっともっと多くの人に、しっかり伝えられるようになれたらいいなと思ってます。頑張ります!」
取材・文 / 土屋恵介(2013年5月)
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