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堤真一&山田裕貴W主演映画『木の上の軍隊』、第2弾予告編映像でAnlyが歌う主題歌「ニヌファブシ」が解禁に

2025/05/02 13:20掲載
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堤真一&山田裕貴W主演映画『木の上の軍隊』、第2弾予告編映像でAnlyが歌う主題歌「ニヌファブシ」が解禁に
 終戦を知らずに2年間、ガジュマルの木の上で生き抜いた兵士の実話から着想を得た作家・井上ひさしが原案を遺し、こまつ座にて上演された舞台『木の上の軍隊』が映画化、6月13日(金)より沖縄にて先行公開、全国では7月25日(金)よりロードショーとなります。この度、沖縄県伊江島出身のAnlyが奏でる主題歌「ニヌファブシ」が使用された、第2弾予告編映像が公開されています。

 宮崎から派兵された厳格な少尉を演じるのは、確かな演技力で日本の映画界を牽引してきた名優・堤真一。沖縄出身の新兵に抜擢されたのは、数々の話題作で存在感を示す山田裕貴。ダブル主演を務める堤と山田は初の共演ながら、阿吽の呼吸で極限状態の兵士たちを、繊細かつ力強く、そして人間らしい可笑しみをもって表現します。監督と脚本を手掛けるのは、『ミラクルシティコザ』のスマッシュヒットが記憶に新しい沖縄出身の新進気鋭・平一紘。全編沖縄ロケ、撮影は伊江島では実際に生い茂るガジュマルの木の上で敢行されました。

 今回公開された予告編映像では、堤演じる上官・山下、山田演じる新兵・安慶名(あげな)、それぞれの想いが溢れ出す場面が映し出されます。舞台は、戦況が悪化の一途を辿る太平洋戦争末期の沖縄県伊江島。島に上陸した米軍の銃撃から逃れ、命からがら身を潜めたガジュマルの木の上で、終戦を知らず2年もの間生き抜いた2人の兵士。味方の援軍が来るまで待機を決め、木の上での生活が続く中、2人が直面したのは極限状態の中で“生き抜く”ということ。

 まわりに他の生存者はなく、たった2人で樹上の生活を送ることになった山下と安慶名。周囲にアメリカの陣地が広がっていく中、2人は飢えに苦しみながらも、食糧となるもの探し命を繋ぎ、日本軍の勝利を信じています。そんな生活が長期化、戦いの終わりが見えない日々が続き、安慶名は「島は元には戻らないと思う…でも僕の帰る場所はここしかない」と戦地となってしまった故郷への想いを吐露。そんな安慶名に山下も「どの面下げて帰れっていうんだ!部下もみんな死んだんだぞ!」と苦しい感情をぶちまけます。長きに渡り“生きる”ことに葛藤する2人が、必死に戦い続けたものとは――。

 そして、本映像にて、伊江島で生まれ育ったシンガー・ソングライターのAnlyが奏でる楽曲「ニヌファブシ」が解禁に。「私の今までのキャリアは、“『木の上の軍隊』の主題歌を書く”という使命に繋がっていたのだと思います」と並々ならぬ想いで書き下ろした本楽曲。沖縄の言葉で“北極星”を表す「ニヌファブシ」というタイトルの通り、人間の生きる希望をそっと照らし導いてくれるような作品となっています。

 また、完成した本作を見た堤と山田からコメントも到着しました。

 堤は「あまり冷静に観ることができなかったけれど、自分たちが演じたにも関わらず、リアルに感じることができ、リアルなものが見られた」と語り、山田も「『生きよう』『明日も頑張ろう』と思える映画になったと思う」と本作への自信を覗かせています。そして、「沖縄の悲惨な戦争の物語ではあるけれど、2人の生き方の違いが、ひとつの“生きる”という方向に向いていく。もう戦争を経験している方はほとんどいないけれど、それを伝えていかなければいけないものとして観てもらいたい」(堤)、「子どもから大人まで観られる作品になっているので、家族や友達と観て、『生きてる』って素晴らしいことなんだよという話をしながら、一度過去に何があったかを見つめてみる、そういうことが出来る作品になったと思う」(山田)と、後世に語り継ぎたい作品であることをそれぞれ熱く語っています。

 あわせて、新たに場面写真4点も公開。ポスター・ヴィジュアルにも使用されている、ガジュマルの木の上の2人が見つめる先に広がる沖縄の海にはまだ米軍艦の姿はなく、これから過酷な戦場へと突き進んでいく“嵐の前の静けさ”が漂う仕上がり。

 さらに、堤真一と山田裕貴がそれぞれのキャラクターに扮したソロカットや、米軍に向かって険しい表情で突き進む緊張感あふれるツーショットも公開。銃を肩にかけながら、伊江島の密林を彷徨う姿からは、終わりの見えない戦争のなかで極限まで追い詰められていく2人の息遣いが感じられます。

 太平洋戦争終結から80年。太平洋戦争末期から戦後にかけて、熾烈な地上戦が繰り広げられた沖縄で、必死に生き抜こうとした人間たちの姿は、観る者の心に深く刻まれることでしょう。

[Anly コメント]
私の今までのキャリアは、“『木の上の軍隊』の主題歌を書く"という使命に繋がっていたのだと思います。
私は伊江島に生まれ育ちました。穏やかな島の風景の端々に影を感じるときがあります。戦争の傷跡は人の心、自然、建造物、あらゆる所に80年経った今も残っています。それらは命が繋がれた奇跡と家族への感謝も思い出させます。

今回の楽曲制作では相手を理解しようとする姿勢や、共に考える仲間がいるから様々な視点で物事を捉えることができることを学びました。それは平和への一歩だと思いました。
ニーバンガジュマルは、映画を通して多くの人の心の中で枯れることなく想いを守り続けていくでしょう。いつも同じ場所にある北極星のように、平和への想いを胸に灯し、私は歌い続けます。
Anly


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©2025「木の上の軍隊」製作委員会

『木の上の軍隊』
2025年6月13日(金)沖縄先行公開 / 7月東京 新宿ピカデリー他全国ロードショー
happinet-phantom.com/kinouenoguntai
配給: ハピネットファントム・スタジオ
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