シンガー・ソングライター“
Saku”のソロ・プロジェクト“Somewhere”が、12月28日(水)に3rdシングル「Mother And Me」を配信リリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。
母親に宛てて作られた本作は「過去と現在」をテーマにしており、幼少時代の情景と現在が交錯するような構成になっています。CとFmの2コードの円環は、良い出来事と悪い出来事、悲喜交々折り重なる人生をそのまま想起させます。曲中には、Sakuが分娩室で生まれた瞬間や、家族や友人たちの祝福の声がおさめられたホームビデオの音声がミックスされており、彼女がこれまで歩んできた人生をそのまま追体験できる仕上がりとなりました。本作はSomewhereとしての活動をしていく上で、未来へと響かせる羅針盤になるような1曲となっています。
プロデューサーは、
フリッパーズ・ギターや
the pillows、
羊文学などを手がけてきた
吉田仁が務めています。楽曲は、Sakuが作曲・編曲を行い、作詞は英ロンドン出身のシンガー・ソングライターであるRobert Taira WilsonとSakuが共同制作しました。
ジャケットは本作のために撮り下ろした写真ではなく、Sakuが以前住んでいた家で飾られていた花がキー・ヴィジュアルとなっています。古くから親交のあるプロップ・スタイリストのヤザキリナがSakuの自宅でしつらえた花を、ベルリン在住の編集者・冨手公嘉が別の日に訪れた際にスナップした写真が採用されました。あくまで偶然の一致によって自然と残された写真にコラージュが施され、さらに多義的に深読みできる作品に仕上がっています。
[コメント]母親が私を産んでくれた年齢を越えて、自分の母親にも、親になる前の一人の女性だった時代があったということを、当たり前のこととしてではなく、心で理解できるようになりました。
そして、大切な出来事もそうでない出来事も、目まぐるしい速さで過去のことになっていく日々の中で、いま、誰の親でもない自分の記憶を音楽として残したいと思って、この曲を作りました。
「Mother And Me」は、母親と私のためのものでもあり、将来出逢うかもしれない自分の子どものためでもあり、そして、かつて少女だった母親にささげるものでもあります。私にとって、こうした形で記憶を繋いでいけることほど嬉しいことはありません。――Somewhere