米バージニア州出身のザック・コンドンによるプロジェクト、ベイルート（Beirut）が、4年ぶりのニュー・アルバム『ハッセル』を11月10日（金）に発表します。ノルウェーのハッセル島で、おもにオルガンを使って制作したというこのアルバムから、先行シングルの「So Many Plans」が公開されています。

　コンドンは2019年のツアーがキャンセルになった後、立ち直る場所を模索しましたが喉の不調によりふたたび挫折。失望と自信の喪失に苦しむ日々のなか、北極の冬の小屋で過ごすことを夢見ていました。2020年にノルウェーのハッセル島に渡り、その寒さと暗闇に心地よさを感じた彼は、オルガンマニアと出会い教会のオルガンを使って音楽制作を始めました。精神的な崩壊や過去の苦悩と向き合い、島の自然の美しさとともに日々を過ごしながら楽曲の土台を制作。帰国後、新型コロナによるロックダウンのなか、拠点とする独ベルリンのリヒテンベルクのスタジオで制作を続け、バリトン・ウクレレ、ハンド・ドラムやシンセ・サウンドなどを加えてアルバムを作り上げました。