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ロンドンの気鋭バンド“バー・イタリア”、2023年2作目となるアルバムを発表 新曲MV公開も

2023/09/21 12:13掲載
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ロンドンの気鋭バンド“バー・イタリア”、2023年2作目となるアルバムを発表 新曲MV公開も
 英ロンドンを拠点に活動、ニーナ・クリスタンテ、ジェズミ・タリック・フェフミ、サム・フェントンの3人からなる気鋭バンド、バー・イタリア(bar italia)が、〈マタドール〉からのデビュー作にして高い評価を得たアルバム『Tracey Denim』に続いて、今年2作目となる最新アルバム『The Twits』を11月3日(金・祝)にリリース。アルバムから先行配信曲「my little tony」が、MVとともに公開されています。

 『The Twits』は、2023年2月から8週間かけてマヨルカの臨時ホーム・スタジオでレコーディングされ、マルタ・サローニがミックスを担当。簡素でありながらも叙情的な曲作りが特徴のバー・イタリアですが、今作においてはそれが一変し、騒々しくも神秘的、奔放、そして時に不吉ささえ感じられるサウンドに。中毒性のあるリフと刺激的なフックを持つ「my little tony」、カタルシスをもたらす「world's greatest emoter」、「Hi-fiver」が作り出すサイケデリアなど、過激で奇妙かつ、爽快なロック・ソングも収録されます。

 また、本作では、バンドの特徴である3人構成で生み出されるドラマティックな展開が、未知の領域へと進んでいく瞬間も見られます。クリスタンテ、フェミ、フェントンの3人は、それぞれ異なるメロディ、ムード、拍子を展開し、ときには重なり合って直線的に、ときには思いがけず乖離することも。それは、30秒という短い時間の中で行なわれることが多く、彼らの持つ共通言語と友情に根ざしたチームワークが伺えます。例えば、「Jelsy」は、悲しげに響くカントリー・ブルースに合わせた、友人同士の会話のように展開され、交互に響く声が心地よく、また辛辣で絶望的なまでの切なさを感じさせ、「twist」のしなやかでゆっくりと燃えるようなワルツは、赤裸々な歌詞が際立ち、メンバーそれぞれの告白を誘っているかのようです。

 前作『Tracey Denim』は2〜3分のコンパクトな構成が特徴的でしたが、今作では「Shoo」のような横長で末広がりの曲、波のように揺れ動き、怪しげな飲み屋で聴こえてくるようなソロから、脈打つような2音からなるピアノ曲の終焉へと変化する楽曲といった大作までを収録。「glory hunter」は、遊び心に満ちた紆余曲折を経て、スタート地点とはまったく違う場所に行き着き、「Real house wibes (desperate house vibes)」と「que surprise」は、不眠不休のノワール的な災難を予感させる一方、「sounds like you had to be there」では、バンド史上、最も甘美で楽観的な音楽的表現も展開。最終曲「bibs」は、メンバー3人がユニゾンで聴ける稀有な例で、幽玄なコードと切り裂くようなフィードバックが、これまでで最も冒険的で充実したセットを締めくくっています。

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Photo by Steve Gullick

bar italia「my little tony」配信リンク
baritalia.ffm.to/mylittletony

■2023年11月3日(金・祝)リリース
bar italia
『The Twits』

beatink.com/products/detail.php?product_id=13700

[tracklist]
01. my little tony
02. Real house wibes (desperate house vibes)
03. twist
04. worlds greatest emoter
05. calm down with me
06. Shoo
07. que suprise
08. Hi fiver
09. Brush w Faith
10. glory hunter
11. sounds like you had to be there
12. Jelsy
13. bibs
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