ニュース

スパークス、来日公演直前にニュー・アルバム『MAD!』を発表

スパークス   2025/02/27 12:46掲載
はてなブックマークに追加
スパークス、来日公演直前にニュー・アルバム『MAD!』を発表
 6月に来日公演を行なうスパークス(Sparks)が、ニュー・アルバム『MAD!』を5月23日(金)に発表します。ニューウェイヴ、シンセ・ポップ、アート・ロック、エレクトロニック・オペラといった、スパークスが開拓したジャンルの要素が詰め込まれたこのアルバムから、「JanSport Backpack」と「Do Things My Own Way」の2曲が公開されています。

 全12曲を収録する『MAD!』で、ロンとラッセルのメイル兄弟はブランドもののバックパック、タトゥー、パフォーマンスじみた献身(宗教、恋愛、セレブ、スポーツチームへの盲目的な忠誠)、軽口や冗談ばかりが幅をきかせてしまう風潮、インフルエンサーの台頭など、現代の文化的現象を題材にしています。たとえば、収録曲「Running Up A Tab At The Hotel For The Fab」は、架空の資産家令嬢を名乗った詐欺師アンナ・デルヴェイを彷彿させる内容となっており、歌詞には「リカーズ(ニューヨークのライカーズ刑務所)に面会に来てくれる?」とあります。

 スパークスの風刺はけっして露骨ではなく、つねにリスナーたちへ解釈の余地が残されています。また、独特の語彙(「epistemology〈認識論〉」という単語が歌詞に使われることはなかなかないのでは)や、リード・シングル「Do Things My Own Way」の一節にある「ジョーダン2を履いたハワード・ヒューズ」などのユニークな文化的引用が、聴くたびに新たな発見として現れるはずです。

 スパークスの定番テーマも、ふたたび登場しており、「A Long Red Light」は、叶わなかった願いや夢、自分の人生に一時停止ボタンを勝手に押されてしまっている状態を描いた楽曲であり、過去の名曲「When Do I Get To Sing My Way?」や「Your Call Is Very Important To Us, Please Hold」を彷彿させます。





Photo by Munachi Osegbu

スパークス『MAD!』
transgressive.lnk.to/mad
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] スーパープレイヤーぞろいのブラス・アンサンブルが、満を持して発表するバロック名曲集 ARK BRASS[インタビュー] 「私が歌う意味」 自らが選曲したディズニー・ソングで歌手デビュー 檀れい
[インタビュー] 突如あらわれた驚異の才能! 10代の集大成となる1stフル・アルバム Meg Bonus[特集] 嘘の本屋 リアル異変探しゲーム「嘘の本屋」
[インタビュー] TSUMUZI 5拍子の魅力に取りつかれた男の新作は、これまでのリズム研究の集大成[インタビュー] みやけん×ヒビキpiano 「二刀流」vs 「超テクニック」人気のピアノ男子対談!
[インタビュー] 佐野元春 自身の名曲群を“再定義”した 最新アルバム『HAYABUSA JET I』[インタビュー] ヒロイックニューシネマ “誰かのヒーローになる” 新体制となって初の全国流通アルバム完成
[インタビュー] エクスペリメンタルHip HopユニットDry Echoes 4年ぶりとなる2ndアルバム完成[インタビュー] 三浦文彰 清水和音 『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集』を発表 全曲演奏会の最終回を東京と大阪で開催
[インタビュー] のん (映画『私にふさわしいホテル』)[インタビュー] 角野隼斗 イメージ・キャラクターを務める「ベスト・クラシック100極」のコンピレーション・アルバムを選曲・監修
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015