ニュース

高橋李依、ソロ楽曲からキャラソンまでライヴ初披露 初単独イベントで見せたアーティストとしての絶対的魅力

高橋李依   2022/02/28 12:39掲載
はてなブックマークに追加
高橋李依、ソロ楽曲からキャラソンまでライヴ初披露 初単独イベントで見せたアーティストとしての絶対的魅力
 声優・アーティストとして活躍する高橋李依が、単独イベント〈高橋李依 Birthday Event 2022〉を2022年2月26日に東京・Zepp DiverCityで開催。

 2021年の誕生日(2月27日)にソロ・アーティスト活動を行うことを発表した高橋。それからちょうど1年、ソロ名義では初めてとなる今回のイベントでは、1st EP『透明な付箋』収録楽曲のライヴ初披露をはじめ、トークコーナーからキャラクター・ソングの歌唱まで、盛りだくさんの内容で表現者としての“りえりー”の魅力が届けられました。

[ライヴ・レポート]
 イベントは吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)をMCに迎えて進行。まずは高橋のこれまでの活動を、年表を見ながら振り返っていくことに。最初のブロックでは2011年から2016年までをプレイバック。特に2015年は、夏クールに『それが声優!』『乱歩奇譚 Game of Laplace』『がっこうぐらし!』の3作品でメインキャラクターを演じたこともあり、それが声優としての活動の幅が広がるきっかけにもなったという。そして2016年には『魔法つかいプリキュア!』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』といった人気作に出演。キャラソン歌唱コーナーでは、そのなかから『魔法つかいプリキュア!』の主人公・朝日奈みらい役として歌った楽曲「夢までふたり乗り♪」が披露される。華やかな曲調にもマッチした明るく弾けた歌声はみらいそのもので、その元気溢れるパフォーマンスにファンもクラップや手ぶりで応えて会場は一体となった。

 ここでゲストとして声優の小澤亜李が、本イベントのキー・ヴィジュアルのイラストをあしらった誕生日ケーキを持って登場。仕事だけでなくプライベートでも交流があるという2人は、これまで共演してきたアニメ作品の話題で盛り上がる。そんな2人の共演作のなかから、高橋が直樹美紀役、小澤が恵飛須沢胡桃役で歌った『がっこうぐらし!』のキャラソン「アンハッピーエンドワールド」が、ライヴ初披露されることに。「(美紀と胡桃の)2人の関係性、バディ感が詰まっている」と語る高橋は、以前からこの曲を2人で歌うのが念願だったとのことで、同じ気持ちを抱いていた小澤もオファーをもらったときには感動したと明かす。ステージでは2人で横に並び、変わってしまった世界でも精一杯前向きに生きる美紀と胡桃の心境を、凛々しさたっぷりに表現する。ラスサビの直前、お互いに目を合わせ、手を差し伸べ合う仕草に、グッときたファンの人も多かったはずだ。

 そして再び高橋の活動を振り返るコーナーへ。2017年から2022年までの年表を見ながら、作品の話題に触れていくトークを挿み、本日最後のキャラソン歌唱コーナーでは、高橋の代表作のひとつでもある『Re:ゼロから始める異世界生活』より、エミリア役で歌った第1期後期エンディング・テーマ「Stay Alive」をライヴ初披露。曲紹介の瞬間からまるでエミリアが憑依したかのように表情と声音が変わり、ギターの轟音に包まれながら儚き歌声を届けるその姿からは、エミリアの揺らぐ感情がそのまま伝わってくるようだった。

 その後、高橋のアーティスト活動にかける想いや、1st EP『透明な付箋』の制作・レコーディングの様子、アーティスト写真の撮影の模様などをまとめたメイキング風の映像が上映。観客の期待が高まっていくなか、ワンピースタイプのクールかつスタイリッシュな衣装に着替えた高橋がステージに舞い戻り、この日だけの特別なプレミアム・ライヴがスタート。まずは自身のソロ活動の最初の楽曲でもある「U撃つ」をパフォーマンスする。アニメーション仕立てのMVを背に、力強く言葉の弾丸を放つ高橋。その歌声は、それまで歌われた3曲のキャラソンのどれとも違う色と強度で迫ってくる。サビ前の“これまでの自分の殻 壊したい”というフレーズが象徴しているように、そこに込められたのは、ソロアーティストとして新たな一歩を踏み出した彼女自身の強靭な意志と覚悟。アッパーで畳みかけるような曲調も手伝って、圧倒的な高揚感が会場を支配する。

 続いて「自分でもこんなこと言っちゃってもいいのかな?と思ったけど、歌なので言っちゃえ!と思って」制作したという、アグレッシブな歌詞とサウンドが印象的なナンバー「不健康社会」を披露。明滅するライトがステージを鮮烈に塗り替えるなか、高橋は複雑に抑揚するメロディと語り口調のフレーズが混在する、アクロバティックかつ現代的な爽快感に満ちたこの難曲を、言葉のひとつひとつが明解に伝わる素晴らしい滑舌で巧みに表現していく。“歪んだ承認欲求”をバッサリと切り捨てる歌詞の内容に寄り添ったクールな佇まいと、ときにステップを踏んだりクルッと回る振る舞いも様になっている。

 そしてこの日の最後に歌われたのは、彼女自身のアーティスト活動を始めるにあたっての想いを形にした楽曲「カメレオンシンドローム」。その歌詞にある“向日葵色”という印象を持たれがちな自分だが、それとはまた違った一面を表現したい――そんな気持ちが表現された楽曲であり、「(聴いていると)自分でも泣けてしまう瞬間がある」と、彼女はこの曲について説明する。役者として、また一人の人間として、いろいろな“自分”をカメレオンのように演じてきた彼女が、アーティスト活動を通じて表現したい新しい自分。自分を変えてみたいという想い。それをステージで、たくさんのファンの前で形にできている喜びが、そのパフォーマンスからダイレクトに伝わってくる。歌詞の最後の一節“走り出す”の部分で心から楽しそうに飛び跳ねて、彼女はソロアーティストとしての初めてのライヴを締め括った。

 声優とアーティスト、その両軸があることの意味を、キャラソンの歌唱も込みで体現してみせた高橋李依。本イベントの最後には、今春に配信シングルをリリースすることも発表された。この先、どんな新しい“彼女”を見せてくれるのか。次の展開を期待して待ちたい。


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示

Photo by AZUSA TAKADA

高橋李依 Birthday Event 2022
2022年2月26日(土)
東京 Zepp DiverCity

[セットリスト]
01. 朝日奈みらい「夢までふたり乗り♪」
TVアニメ『魔法つかいプリキュア!』(2016年): キュアミラクル(CV: 高橋李依)
02. 美紀&胡桃「アンハッピーエンドワールド」
TVアニメ『がっこうぐらし!』(2015年): 直樹美紀(CV: 高橋李依)&恵飛須沢胡桃(CV: 小澤亜李)
03. エミリア「Stay Alive」
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』: 第1期後期エンディングテーマ
04. 「U撃つ」
ドラマ『ガールガンレディ』オープニング主題歌
05. 「不健康社会」
06. 「カメレオンシンドローム」
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] パーティ・パンク・バンド“PET”約18年ぶりの新作フル・アルバム[インタビュー] 鞘師里保、ダンス・ミュージックをさらに深く追求した 3rd EP
[特集] ザ・ビートルズ、中期の傑作アルバム『リボルバー』がスペシャル・エディションで登場![インタビュー] ケイコ・リー、豪華コラボレーションも収録する4枚目のベスト・アルバム『Voices IV』
[インタビュー] 上西千波、ジャズと短編小説でリスナーに寄り添う新作アルバム『恋愛小説II』を発表[インタビュー] 日向坂46・佐々木美玲がお悩み相談コメディドラマに挑戦
[特集] 藤田真央、世界が注目するピアニストが『モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集』でワールドワイド・デビュー![インタビュー] 望月琉叶、グラビアができる演歌歌手が念願のボカロPとのコラボレーションをスタート
[インタビュー] マーク・ジュリアナ、エレクトロニクスの要素を取り込み新たな方向性を示す新生ジャズ・カルテットの新作[インタビュー] 花*花、パルシステムとのコラボレーションで大ヒット曲「あ〜よかった」を再録音
[インタビュー] 「あさぴ」はROCKなサウスポー!ピアノYouTuber朝香智子の新作[インタビュー] ヴィユー・ファルカ・トゥーレ×クルアンビン、アフリカ、マリの伝説のギタリストをその息子とクルアンビンがオマージュ
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015