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ルックバック~7月1日 ポケットベルのサービスがスタート

2026/07/01掲載
面白い電話の歌があったらおしえてください!
 1968年7月1日に現在のNTTの前身となる電電公社が、「ポケットベル」のサービスを東京23区内でスタートさせました。ポケットベルは、正式名称を「無線呼び出し機」といい、日本では“ポケベル”あるいは“ベル”の愛称で親しまれました。海外では“ページャー”(pager)や“ビーパー”(beeper)などと称していました。

 電波で小型の通信機器に合図を送る無線呼出しサービスは、当初から申し込み数が契約数を上回るなど人気を集めていましたが、ビジネスマン向けのツールとして使われることがメインでした。

 しかしながら、80年代後半になって、高速化と低料金化が進み、スーパーやコンビニなどで販売されるようになると、個人での契約も増加。数ケタの数字送信ができるようになると、90年代に入ってから次第にメインユーザーとなっていた女子高生を中心に数字の語呂合わせでメッセージを送るカルチャーが流行。おやすみ(0833)、起きてる(09106、9106)、なにしてる(724106)、早く(889)、遅れる(0906、906)、至急TEL(49106)、今どこ(10105)、渋谷(428)、池袋(296)、あいしてる(114106、14106)、ボウリング行こ(0-15)などの基本的なものから一部の記号を含めたある種の暗号のようなものまで、数字でメッセージを送り合う会話のツールとして爆発的に利用者が増加しました。

 1993年には緒形拳主演、裕木奈江坂井真紀らが出演したドラマ『ポケベルが鳴らなくて』やその主題歌となった国武万里「ポケベルが鳴らなくて」がヒット。ドラマは視聴率こそ12%前後と当時では伸び悩みしていましたが、緒形演ずる友人の父と不倫して家庭を壊す30歳以上年下の女性役に扮した裕木が、女性週刊誌などでバッシングされるなど、社会現象にもなりました。

 主題歌は秋元康後藤次利コンビが手掛け、50万枚超のセールスを記録。国武は日本レコード大賞新人賞、ゴールデン・アロー賞新人賞を受賞しました。

 1996年に数字だけでなく、カタカナやアルファベット、絵文字などが画面表示可能になり、会話の幅が大きく広がると、さらに人気も上昇して最盛期に突入。その一方で、ポケベルにメッセージを送るため、学校では休み時間に公衆電話に行列ができたり、家庭電話の使い過ぎによる高額請求、偽造テレフォンカード、ポケベル依存など、さまざまな社会的な問題も生まれました。

 その後、携帯電話や電子メールなどが普及していくと、ポケベルブームも衰退。次々と個人向けサービスが廃止され、現在では一部自治体向け情報配信サービスとして防災無線の役割を担うくらいとなりました。

(写真は、2019年1月リリースの国武万里のベスト盤『ベストアルバム』)
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