60年代以降、圧倒的な独創性で
サン・ラー、
エルヴィス・プレスリー、
ジョニー・キャッシュと並ぶ音楽史上最大規模のディスコグラフィを築き上げたアメリカの作曲家、編曲家、ギタリスト、ロック・ミュージシャンであり、あらゆる芸術における先駆であった
フランク・ザッパ(Frank Zappa)。彼の革新的人生に迫る、初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』が、4月22日(金)より東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほかにて公開されます。
ビートルズ、
デヴィッド・ボウイ、
エリック・クラプトンほか、当時も今も多くのミュージシャンに影響を与え続け、リスナーを魅了し続けるザッパの生涯を、何千時間にもおよぶ、初めて公にされるアーカイヴ素材を駆使して綴った一作。「音楽業界のほとんどが、〈音楽〉ではない」「仕事じゃないんだ。ただ音楽をやればいい」「芸術的な判断は、損益に左右されない」「この世には、科学でも理解できないものが、多くある」と、本編でザッパが語る言葉が示すように、たんなるミュージシャンのドキュメンタリー映画とは一線を画したアカデミックな内容と、伝説的なアーティストの妥協なき精神を描いた作品となっています。
監督を務めたのは、『
ビルとテッドの大冒険』シリーズで
キアヌ・リーブスとともに主演をつとめる役者であり、『
ミュータント・フリークス』(93年)などの監督作品もある才人
アレックス・ウィンター。制作に5年以上の時間を費やし、膨大な資料・素材から一般的には狂気の変人というイメージのザッパの、知られざる人間性と創作・芸術への真摯なアプローチを浮き彫りにしました。
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