私が全て入ってるもの――声優・尾崎由香、ソロ・デビュー・シングル「LET

尾崎由香   2018/08/03掲載
はてなブックマークに追加
 声優として活躍する尾崎由香が、ソロ・デビューを果たす。アニメ「けものフレンズ」のサーバル役の彼女は、どうぶつビスケッツ×PPPの一員として「ようこそジャパリパークへ」が大ヒット。7月には初の写真集『ぴ(ゅ)あ』が発売されるなど、まさに大注目のタイミングでのソロ・デビューとなる。1stシングル「LET'S GO JUMP☆」は、元気さ爆発の夏にぴったりのアップチューン。キュートな魅力いっぱいの彼女に、ソロへの思いを聞いていこう。
――まずは、ソロ・デビューの感想をお願いします。
 「率直に、すごくうれしいです。まさか、こんなに早いタイミングでソロでチャンスをつかめるなんて思ってもなかったので、すごくワクワクしています」
――歌うことは好きですか。
 「はい。ヒトカラもします(笑)。仕事で疲れたときは、歌って発散するんですよ。なので、以前は歌がお仕事になるとは思ってなかったです。今は歌もお仕事ですけど、でも、歌いながら自分もリラックスして、みんなと一緒の楽しい空間を作れたらいいなって思っています」
――どんな音楽が好きですか。
 「aikoさんが大好きで、よくカラオケで歌います。あと片平里菜さん、星野 源さんもよく聴きます。自然体な歌詞と歌が自分の中にすっと入ってくるんです。結構バンドも好きでライヴもよく見に行きます。back numberさんとか、年末の〈COUNTDOWN JAPAN〉は毎年行っています。クリープハイプさん見るぞとか、エレカシさん見るためにがんばって前の方まで行ったり」
――エレカシ好きなんですか。
 「好きです。〈悲しみの果て〉とか歌うとすっきりするんですよ」
――かなり邦楽ロック好きなんですね。てっきり、声優アーティスト系が出てくるのかと思ってました。
 「逆に私、声優アーティストさんの曲に触れる機会があまりなくて。勉強のために聴くと、すごいな〜って感心させられます」
拡大表示
Photo By Keisuke Tsuchiya
――ちょっと話が遡りますが、去年はTVアニメ「けものフレンズ」のテーマ曲「ようこそジャパリパークへ」がヒットして、どうぶつビスケッツ×PPPとしても活躍されましたね。グループで歌う楽しさもあったと思うんですが。
 「はい。私はサーバルっていう、キャラクターの中でも一番元気な役だったので、歌も楽しく元気にっていうのを一番に出してたんです。グループのいいところは、私の元気さだけじゃなくて、みんなの声が合わさることですごく賑やかな曲になるってことでした。〈ようこそジャパリパークへ〉ができたときは、こんなにもどうぶつの世界の曲になるんだって実感できたし感動しました」
――Mステにも出演されて、FNS歌謡祭では欅坂46の4人とコラボされましたね。
 「どうぶつビスケッツ×PPPのコウテイペンギン役の根本流風ちゃんがすごいアイドル好きで、小池美波ちゃんが推しってずっと言ってたんです。そしたら、まさかコラボさせていただけて。でも現役アイドルさんの隣に立つなんて、大丈夫かな?って思いました(笑)。打ち合わせでいろんな話をさせてもらってみなさんすごく一生懸命で、ステージもすごく楽しかったです。いい経験になりました」
――では、尾崎さんの中で、声優と歌手、アーティストの違いって自分の中でどう捉えてますか。
 「声優は、キャラクラーとして生きているので、キャラクターの元気さだったりいろんな部分を持ってやってるんです。アーティストでは、一番自分の素に近いものを見せたり、挑戦したことのないこと、見せたことのないことをしたいなって考えています。私は、かわいさや元気さのイメージをファンの方たちの中でも持たれることが多いので、逆にかっこいい系とかいろんなジャンルに挑戦したいなと思っています。歌を通して、自分として発信もしていきたいです」
――歌でも、ソロとキャラクターソングを歌うのでは違いますしね。
 「全然違いますね。やっぱり、キャラクターソングは、キャラクターの持つ声と気持ちで歌っているので、そこには尾崎由香はいないんです」
――言ってみると、アニメのセリフの延長みたいな感覚ですか。
 「そうですそうです」
――ソロ・アーティストとしての尾崎さんの、歌への気持ちやスタンスは?
 「ソロは、生身の尾崎由香というか、私が全て入っているものだと思ってます。私が感じたものとか経験したものとかを、歌の中で思いながら歌っているというか。だから、歌い方も、普段自分が歌っている歌声に近いなと思うし。今までそれを見せる機会がなかったので。キャラクターとして生きて皆さんの前に立つことが多かったので。今回が初めて尾崎由香で歌っている感覚があります」
――なるほど。では、シングルの話題に入りましょう。「LET'S GO JUMP☆」は、明るさ全開のナンバーですが、尾崎さんはどんな印象がありましたか?
 「最初聴いたときは、すごく明るく元気な爽快感がある曲だなと思いました。今の私のイメージにすごく合っている気がして、早くライヴで歌いたいと思いましたね。それに加えて、TVアニメ『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』のオープニングテーマ曲でもあるし、歌詞を見てゴマちゃんとアシベにぴったりだなとも感じました。なので、レコーディングのときは、アシベとゴマちゃんを想像して歌いました。ただ、やっぱりこれが尾崎由香のデビュー・シングルになるんだ!って想いも込めたかったので、私なりの一番楽しい歌でレコーディングしました」
――歌詞で好きなフレーズは?
 「やっぱり、サビの“LET'S GO JUMP”はみんなで歌いたいですね。個人的には、最初の“朝もやの風を切って キミに今逢いにいくよ”ってところが好きです。始まった感がすごいし、爽快感があって情景がすごく見えてくるというか。歌っていて、自分が自転車に乗って会いに行ってる感覚になれるんです。あと、“7色の虹のクレパスで 思いきり夢の地図描こう”ってとこも好きです。ほんと、1stシングルにぴったりだなって」
拡大表示
Photo By Keisuke Tsuchiya
――歌いながら、自分の中で映像ができあがってます?
 「はい。こうなっているんじゃないかな?って自分で考えながら歌います」
――その映像は、アニメですか?実写ですか?
 「あ〜、でも半々ですね。実写だけど、あまりきれいじゃないところは絵で考えたりしますね」
――ミュージシャンでも映像を浮かべる人はいますが、アニメと実写がミックスしてるって発想は声優の方ならではの感覚かも。
 「あ〜、確かに。その映像に歌でアフレコするって感覚なのかも」
――あと歌詞には、ずっと一緒にいたいって想いが描かれてますが、例えば、尾崎さんがずっと一緒にいないとダメなもの、普段これがあると落ち着くってものって何ですか。
 「何でもいいですか。リップクリーム(笑)」
――実用性が高いものですね(笑)。
 「リップクリーム好きなんですよ。どこに行っても塗りたくなります。レコーディングするときも、リップクリーム、ペン、水が3点セットです(笑)」
――潤いを求めてると(笑)。
 「求めますね(笑)。安心するんですよ、リップ塗ると。塗ることで落ち着くって意味でも必要なんだろうなって。普段も絶対バッグに入ってます。ないと慌てます(笑)」
――(笑)。では、MVのエピソードを聞かせてください。
 「沖縄で撮ったんですよ。私、旅行大好きで沖縄も何度も行ってて、沖縄で撮影と聞いたときはやったー!って思いました(笑)。だから終始、素の私の楽しい顔なんです」
――確かにずっと笑ってますね。特に見て欲しいところは?
 「アニメから私になるところがすごいなって。声優らしいし、ここのシーン好きですね。あと、衣装が6着あるんですけど、実は漫画描いてるシーンは全身私服なんです。メガネは違うんですけど、ベレー帽も私のなんです。やっぱり最初のMVなので、自分っぽいものも入れたいなと思いました」
――MVでも飛んでますが、ジャンプは得意ですか。
 「苦手なんです(笑)。でも、意外とみんなにめちゃ飛んでるよって言われました(笑)。去年のサーバル役ですごい飛んでて、足を曲げた方が高く飛んでるように見えるって聞いたので、ソロでも活かしました(笑)。今回、いろんな飛び方してるのでそれも見てください」
――では、カップリングについても聞かせてください。「僕のタイムマシン」は、TWEEDEES沖井礼二さんと清浦夏実さんが手がけた楽曲です。すごくハマってますね。
 「ありがとうございます。すごいプレッシャーだったんですよ。でも、沖井さんがすごくディレクションを丁寧にしてくださって、沖井さんの世界観に行けたなって。スタッフさんが渋谷系とかCymbalsが大好きで聴かせてもらって、私も好きな感じだったのでお願いしたんです。今まで歌ってたものと違うタイプの曲調なので、レコーディングは難しかったです。コーラスは、清浦さんと沖井さんがやってくださったんです」
――じゃあ、まさにTWEEDEESの世界に尾崎さんが染まったって感じだったんですね。歌い方も、他の曲とは違いますよね。
 「はい。いつもと全然違う感じです。曲の優しい世界観に合うようにとかを目指して歌って、すごく勉強になりました」
――あと「ハートビート・サイレン」は、buzzGさんが手がけたロック・チューンです。
 「ロックは好きなので、歌いやすいというか、歌も自分っぽいなって思います」
――一番素の声に近いのかなと思いました。
 「あ〜、そうかも。よく歌う曲調でもあるし、自分の歌声に一番近い気がします。すごくハマって歌えました」
――じゃあ、ソロの1stシングルを作れて、今はどんな気持ちですか。
 「3曲とも、すごくいい曲ができたと思うし、すっごくうれしいです。早くみんなと共有したい、ライヴしたいって思いますね。あと、みんなに、いろんな尾崎由香があるので3曲の中でどれがいいか感想を聞きたいです。みなさんが思うベスト尾崎由香を聞きたいです(笑)」
――では、今後、ソロでやってみたいことを聞かせてください。
 「やっぱり、いつかは単独ライヴをやりたいですね。あと、今後もいろんな曲を歌って行きたいです。どんどん挑戦したいですね。例えば、英詞の曲も歌ってみるとか。基本は、みんなが馴染みやすい曲がいいですね。アニメに興味がない人でも、聴いて好きになってくれる曲を歌いたいなと思ってます」
――ダンスをバキバキに踊るとか?
 「いや〜それはないですね。ダンスが苦手なんですよ(笑)。あ、楽器をやりたいです。作詞、作曲とかいつかできるようになったらいいなって。ギター弾けるようになったら、いつか弾き語りをしたいですね」
取材・文 / 土屋恵介(2018年6月)
尾崎由香「LET'S GO JUMP☆」発売記念イベント
sp.wmg.jp/ozapure/
2018年8月4日(土)
東京 HMV&BOOKS SHIBUYA
12:00 / 15:00
※ミニ・ライヴ + ハイタッチ会
www.hmv.co.jp/en/store/event/34152/



2018年8月5日(日)
東京 タワーレコード新宿店 7F
12:00
※ミニ・ライヴ + ハイタッチ会
tower.jp/store/event/2018/08/055080512o



2018年8月12日(日)
大阪 HMV GRAND FRONT OSAKA
12:00
※ミニ・ライヴ + ハイタッチ会
www.hmv.co.jp/en/store/event/34055/



2018年8月12日(日)
大阪 タワーレコード梅田NU茶屋町店
16:00
※ミニ・ライヴ + ハイタッチ会
wmg.jp/ozaki-yuka/news/81709/


オール・ジャンル 最新CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 一言で言うと、青春――DÉ DÉ MOUSEが“アガる”もの『be yourself』[インタビュー] マンチェスターから世界へ羽ばたいた“2010年代UKジャズの先駆者” ゴーゴー・ペンギンのサウンド方法論
[インタビュー] chelmicoのマイペースな“無敵感”が詰まったメジャー・デビュー・アルバム『POWER』[インタビュー] “いつ聴いてもハッピーになれる曲”を目指して 京都在住シンガー・ソングライター、竹内アンナのデビュー作『at ONE』
[インタビュー] 南 佳孝が語る、ショーボート・レーベル第1弾作品『摩天楼のヒロイン』[インタビュー] 熟成とフレッシュネス BTB改め“BTB特効”初のオリジナル・アルバム『SWEET MACHINE』
[インタビュー] 素晴らしい演奏家のみなさんと出会い、サントラを作れたのは本当に幸せ――作曲家、富貴晴美が語る『西郷どん』の音楽[インタビュー] 絶望を掻き消す――“今やりたいこと”を追求してきたLM.Cが導き出す未来とは
[インタビュー] 楽器と理解し合って音楽を作っていく――東儀秀樹、“篳篥で歌う”映画音楽集をリリース[インタビュー] 自分なりの“B面的世界” 大西ユカリによるソウル・カヴァー作『BLACK BOX』
[インタビュー] 私が全て入ってるもの――声優・尾崎由香、ソロ・デビュー・シングル「LET[インタビュー] 何かの拍子に全米が泣いてくれたらいいなって(笑)――Calmが活動21年目の新作『by Your Side』をリリース
新譜情報
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
データ提供サービス
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015