“笑顔”が指し示す音楽の力──WEAVER、2011年を締めくくるシングル「笑顔の合図」を発表!

WEAVER   2011/12/13掲載
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 3ピース・ピアノバンドとしてスマッシュヒットを飛ばし、確固たる地位を築きあげたWEAVERの2011年を締めくくるニューシングル「笑顔の合図」。突き抜けるような晴れやかなサウンドに、生命力を持った力強い歌詞からは、彼らの音楽家として成長と矜持が伝わってくる。“笑顔”というストレートなテーマに込められた想いとは果たして?
――8月にアルバム『ジュビレーション』を出し早くもシングルリリースですが、非常にポップ性の高い、歓喜と勇気が湧いてくるような曲ですね。
杉本雄治(p、vo) 「『シュビレーション』では聴いてくれる人たちと同じ目線に立ってメッセージを伝えてきたんですが、今回の<笑顔の合図>は、そこを大事にしつつ、自分たちが憧れたバンドのように、格好良さっていう部分を出していけたらなって。聴いてくれる人たちを引っ張っていくような強い意志を大切にして、さらに一歩先、日常には素敵なことがいっぱい散りばめられていて、この世界は素晴らしいんだよって伝えたかったんです」
――足元を見つめつつも、さらに自分たちの理想を歩むような。
杉本 「バンドとしての姿勢を皆にちゃんと見てもらいたくて。これまで僕は自分の内へ内へと曲作りしていたんですが、この曲は特に前に突き抜けるような解放感を持って書きました。僕らが目指すのは、外に広げて行くこと。生きていることは素晴らしいと素直に思える音楽って少ないと思うし、その世界を見せてあげたい。そうすれば明るい未来が見えてくるはずですから」
――そこで“笑顔”というキーワードが出てきたわけですね。
杉本 「以前まで、笑顔の力に対し半信半疑だったんですけど、今は信じられるようになったんです。ライヴでお客さんと繋がる経験をしてきて、笑顔をもらうことで僕らは確実に勇気や前に進む力をもらっていますからね」
――作詞を担当した河邉さんは“笑顔”というキーワードについてどうですか。
河邉 徹(ds、cho) 「誰かに憧れる存在になりたいと頑張っているけど、振り返ってみるとあまり進んでないなって悩むことがあったんです。けど、それを変える力は自分たちの中にある。そのひとつは笑うこと。やっぱり笑顔の人のまわりには人がたくさん集まって、物事って進んでいくような気がするんです」
――笑顔は人を変える力がありますからね。じゃあ河邉さんも自分を解放した?
河邉 「僕は“世界を描く”というよりも、“意志を発する”スタンスに近づけて歌詞を書きたいとこれまで思っていたんです。この曲の作ったことで、それが出来るんだという気がしてきたし、これからはもっと赤裸々に自分の意志を発する詞ができるんじゃないかって」




――これまでと大きな変化はないけれど、「笑顔の合図」はWEAVERにとってエポックメイキングな曲になりそうですね。
奥野翔太(b、cho) 「そう思います。この曲は僕の作曲・作詞ではないから、第三者的な目で見れるんですが、杉本の曲にしても河邉の詞にしても、すごく突きぬけた前向きな曲になってます。例えば“大丈夫”って言葉ひとつにしても、ともすれば上っ面だったり無責任に聞こえがちだけど、僕らはキレイごとがキレイごとじゃなくなる世界を作りたいんです。そういう意味でもすごく力強い曲になっていると思います。 特に今年は東日本大震災があって、自分たちの音楽をどう伝えるべきか考える時間がたくさんあったんです。3人で話していくうちにだんだんと自分たちの中にあった想いが、霧が晴れて行くようにクリアになった。だからこの曲には、僕らが伝えたいんだっていうものが一杯詰まっているんです」
――なるほど。震災がきっかけだったんですね。そして音楽の力を信じた。
奥野 「4月に初めてホールワンマンをやったんですが、震災直後だったので葛藤や迷いがあったんです。“本当にやっていいのか”と。けどお客さんの顔を見たら、このために僕らは音楽をやってきたんだなって。被災地の人たちに直接音楽を届けられないけど、お客さんたちの笑顔を見たら、僕らのライヴで感じてくれたことが広く伝播して、人づてに助けを求めている人たちの力になるんだって実感できたんですよ。これが音楽の力だって」
杉本 「じつは震災時、音楽は無力なんじゃないかと思ったりしたんですが、被災した方々から手紙をもらって、そこにWEAVERの曲を聴いてすごく生きる力になった、勇気をもらったと書いあったんです。直接助けることは出来なくても、僕らの音楽は気持ちを救うことができるんだと再認識しました。だからこそ前を向けたし、より曲に対する想いも強くなっていったんですよね」
河邉 「そういうこと考えた1年でしたよね。もっと“そばにいられる音楽”をどう作ればいいのかって」
――日本を揺るがしたこの1年のアンサーがこの曲には詰まっているわけですね。では来年の抱負を教えてください。
奥野 「今年はホールで単独ライヴやったりして世界が広がった1年でもありました。スタッフのサポートのおかげで、僕らの力は200%にも300%にもなりました。けど、その渦中で実感し悩んだのは、僕らの持つ100%が純粋で確固たるものじゃなければ、まわりの力にかき消されてしまうんじゃないかって。けど<笑顔の合図>を出すことで3人の100%を固めることができたし、来年はもっとそれを多く人たちに見せられるようにしたいですね」
河邉 「物事を動かすのは人の心や意志なんだってことを凄く思った1年でした。ですから、多くの人の意志が前向きに働くような活動を来年はやっていきたいですね」
杉本 「音楽の力の大きさを思い知った日々でしたね。僕たちにしても今年は、今までのライヴよりもいっそう皆さんに感動してもらっている手応えがありましたし、“WEAVERは3人でひとつなんだ”って改めて確認できたんです。こういったことをもっと大きなひとつにして、今まで行ったところはもちろん、まだ行ったことのない土地で記憶に残るライヴをし、多くの人たちの背中を押したいと思います」
取材・文/石塚 隆(2011年11月)
<WEAVER 3rd TOUR 2011「ジュビレーション 〜太陽と月のパレード〜」>
【2011年12月15日(木)@神戸国際会館こくさいホール】
OPEN 18:15 / START 19:00
チケット代4,200円(税込)
●ローソンチケット:0570-084-005(L-CODE / 58618)
●チケットぴあ:0570-02-9999(P-CODE / 145-663)
●e+ http://eplus.jp
※お問合せ:キョードーインフォメーション(06-7732-8888)

【2011年12月20日(火)@渋谷公会堂】
OPEN 18:30 / START 19:00
【2011年12月21日(水)@渋谷公会堂】 【THANK YOU ! SOLD OUT】
OPEN 18:30 / START 19:00 
チケット代 4,200円(税込) 
●ローソンチケット:0570-084-003(L-CODE / 76225)
●チケットぴあ:0570-02-9999(P-CODE / 145-776)
●e+ http://eplus.jp
※お問合せ:ホットスタッフ・プロモーション(03-5720-9999)
《WEAVER / PROFILE》
http://www.weavermusic.jp/
2004年兵庫県下では屈指の進学校である神戸高校の同級生として出会い結成。2007年、現在の3人編成となり、バンド“WEAVER”としてライヴハウス・神戸VARITを中心に活動をスタート。
2009年10月にデビュー・ダウンロード・シングル「白朝夢」にてデビュー。「白朝夢」を皮切りに、「レイス」「トキドキセカイ」が3作連続でレコチョク・ロックフルにてTOP3入りを果たす。その後、デビュー・アルバム『Tapestry』はオリコンアルバムウィークリーチャート初登場19位を記録。

2010年4月より本格的に活動を開始するため上京。6月にリリースした「Hard to say I love you〜言い出せなくて〜」はサウンド・プロデューサーに亀田誠治氏を迎えての初めてのパッケージ・シングルとなり、フジテレビ系ドラマ『素直になれなくて』主題歌に、「僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜」はau「LISMO!」CMソングに抜擢。これらのシングル2曲を含むアルバム『新世界創造記・前編』を8月25日にリリースし、オリコン初登場4位を記録、そして9月29日に『新世界創造記・後編』と2作連続でリリースしオリコン初登場6位を記録した。また12月には、新曲「キミノトモダチ」を第89回全国高校サッカー選手権大会の応援歌として書き下ろし話題となる。

2011年2月9日には『新世界創造記』ライヴの恵比寿・LIQUIDROOMの模様を収録した初のライヴDVDを、また同日には新曲「『あ』『い』をあつめて」の配信がスタート、4月には初の単独ホール公演(4月1日・大阪 NHK大阪ホール、4月3日・渋谷C.C.Lemonホール)を開催し、大成功を収めた。8月、1年ぶりとなるアルバム、『ジュビレーション』をリリース。WEAVERが奏でる唯一無二のメロディラインと、“切な強い”歌詞の世界観、ピアノサウンドがより輝きを増し、聴く人全てを歓喜の世界へ導く。
《WEAVER DISCHOGRAPHY》

「笑顔の合図」
3ピース・バンド、WEAVERの約1年半ぶりとなるシングル。「笑顔の合図」はTBS系バラエティ『Asian Ace』エンディング・テーマ。カップリングには、メジャー・デビュー以前から演奏していた「66番目の汽車に乗って」ほかを収録。初回プレス分には「笑顔の合図」独奏曲のピアノ楽譜が封入されている。

『ジュビレーション』
彗星のようにデビューしチャートを駆け上がった3ピース・ピアノバンド。本作は前作同様に亀田誠治をプロデューサーに迎えた4枚目のアルバム。凛としたヴォーカルの声色、透明感、ハーモニー、老若男女問わず琴線を掻き鳴らす彼らのサウンド。6曲収録のピアノ・インストでメロディの美しさが如実に伝わる。
【メンバーによる全曲解説】
www.weavermusic.jp/jubilation


『新世界創造記・後編』
『新世界創造記・前編』との連作となる7曲入りアルバム。切ない疾走感をたたえたポップ・チューン「愛のカタチ」、リリカルなピアノとクラシカルなストリングスが印象的なミディアム・ナンバー「新世界」、遠距離恋愛中のふたりをノスタルジックに描いた「最終バス」など、作風の広がりを感じさせる充実作。
【メンバーによる全曲解説】
www.weavermusic.jp/new_world/latter


『新世界創造記・前編』
ドラマ『素直になれなくて』主題歌「Hard to say I love you〜言い出せなくて〜」で注目を浴びた、3ピース・ピアノバンドのミニ・アルバム前編。映画『ラブコメ』主題歌「僕らの永遠?何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから?」をはじめ、粒立ちした瑞々しいサウンドに甘さと脆さが同居した杉本雄治の歌唱が溶ける。端麗で高潔な雰囲気を作り出した亀田誠治のプロデュースが光る。
【メンバーによる全曲解説】
www.weavermusic.jp/new_world/first


「Hard to say I love you〜言い出せなくて〜」
ギターレス編成の3人組のメジャー・デビュー・シングル。Twitterを通して知り合った男女の青春を描き話題となったフジテレビ系ドラマ『素直になれなくて』主題歌「Hard to say I love you〜言い出せなくて〜」は、胸にこみ上げる感情と性急なピアノを軸にしたサウンドと繊細な歌唱が魅力のピアノ・ロックだ。

『Tapestry』
ピアノ・ロックのおいしいところをきちんと押さえた、きれいなメロディと溌剌としたプレイが光る3人組。バラードよりもリズムものの躍動感がすばらしく、少年のおもかげを残した甘い歌と青春叙情小説のような歌詞の世界のマッチングもいい。ブレイクが期待されるデビュー・アルバム。
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