AKB48 新たな歴史を刻む44枚目のシングル アイドル + フォーク=「翼はいらない」

AKB48   2016/06/08掲載
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 アイドル+ロック、アイドル + ヒップホップ、アイドル + EDM、アイドル + オルタナ……。アイドル・ソングにいろいろあるけれど、この2016年にまさかの“アイドル + フォーク”が生まれるとは。
 AKB48、通算44枚目のシングルは「翼はいらない」と題された。みんなで肩を組んで歌いたくなるような詞やメロディ・ラインを持つナンバーだ。生楽器の優しい響きを生かしたアレンジ、抑え気味の歌唱が、前向きな歌詞を丁寧に伝える。作編曲を担当した若田部 誠は1984年生まれ。もちろんフォーク世代ではないが、幅広い引き出しを持つ才人だけに、手ごたえのある“アイドル + フォーク”へと仕上げている。
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向井地美音
 AKBのニュー・シングルに接する楽しみは、同時に力の入ったミュージック・ビデオ(MV)を見る楽しみでもあるのだが、今回のそれも、まるで短編映画さながらだ。舞台設定は1972年(昭和47年)の11月、つまり今から40年以上も前。アイドル・ファンの年齢層も上へ上へと広がっているような気がする昨今だが、さすがに昭和47年当時からアイドルを追いかけている人は数少ないのではないか。つまりこのMVは、見る者にとっても、出演しているAKB48のメンバーにとっても、一種の“時代劇”といえるはずだ。
 「翼はいらない」の選抜メンバーは32人。センターに選ばれた向井地美音はAKB48の15期生で、子役としてドラマ『アンフェア』やいくつものCMに出演したのち、3年前に加入した。今回の初センターは、高校を卒業したばかりの彼女にとって一大飛躍となる。
 「今回のシングルは、握手会の舞台裏で選抜メンバーの発表がありました。ひとりずつ隅のほうに呼ばれて、スタッフさんから紙を渡されたんです。その紙には、“44枚目シングル選抜メンバーです。おめでとうございます”と書いてありました」
加藤玲奈 / 以下 加藤)
 「スタッフさんに、“もうひとつお知らせがあります”と言われて、何かと思ったら、“センターです”と告げられたんです。私、同じことをみんなに伝えていると思ったんですよ。だから、ドッキリに違いないと思って。一週間ぐらいは信じていませんでした」
(向井地美音 / 以下 向井地)
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加藤玲奈
 MVは向井地(ドキュメンタリー映画監督志望)、渡辺麻友(詩人志望)、柏木由紀(バレーボール選手志望)、山本 彩(アマチュア・コンテストに優勝、フォーク・シンガーとしてレコード・デビュー決定)が主人公。4人は大学の同じサークルに所属する仲良しの4人だったが、ある日突然衝突する。しかし、バラバラになった気持ちを音楽が結び付け、4人は再び友情を深めていく。向井地にギターを教える喫茶店のマスター役には、重鎮・上條恒彦(76歳)が扮した。物語の舞台となる1972年、「だれかが風の中で」を実際にヒットさせたシンガーで、80年代には人気テレビ・ドラマ『3年B組金八先生』に教師役の一人として登場したこともある。
 「ギターに関しては弾けるようになって……いません(笑)。何小節かゆっくり弾ける程度にはなりましたけど」
(向井地)
 指原莉乃が活動家の学生たちを前に演説を打つ場面や、主人公4人が銭湯に入るシーンもMVの見どころだ。
 「学生運動って、教科書の中でしか知らない世界でした。私たちの親の世代が生まれる頃のことですからね」
(向井地)
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小嶋真子
 「ゆきりんさん(柏木由紀)とみーおん(向井地)が大学の教室でキスをしそうになる(シーンもある)んですよ!」
(加藤)
 「そうなんです。彼氏にフラれた私をゆきりんさんが慰めようとして、いきなりキスをしようと唇を近づけるという撮影がありました。お仕事とはいえ、どうしていいかわかりませんでした(笑)」
(向井地)
 「ゆきりんさんとみーおんが同い年の設定って言うのが新鮮です。大学の講義を一緒に受けている場面に、少し違和感があります(笑)」
小嶋真子 / 以下 小嶋)
 フォーク・ソング調のサウンドは、もちろんメンバーにとって初めての試みだ。川本紗矢は、「フォークというジャンル自体を知らなかった」という。
 「ビックリしました。私たちの世代には馴染みがないタイプの曲だったので。ただ、幅広い年齢層の方に聴いていただける曲になるなと思いました」
(向井地)
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川本紗矢
 「歌詞はメッセージ性が強いけど、明るい曲調だなと思いました。前向きになれるナンバーだと思います」
(川本)
 「テンポもゆっくりだし、覚えやすいです。意外と若い世代にもしっくりくるんじゃないかな。ヒットの予感大です!」
(小嶋)
 ちょうど45年前、赤い鳥というグループが「翼をください」という曲を届けた。そして今、AKB48は「翼はいらない」と歌う。
 「タイトルを知った時は、〈えっ、翼はいらないの?〉と思いました。翼は必要ないってどういうことなんだろうか、考えてみました。今までのAKB48は、先輩たちが道を切り開いてくれて、私たち後輩はその道を歩いていればよかったから、その道を歩いていくことは簡単です。だけど、これからは私たち若手メンバーが道を作る番です。翼という力に頼ることなく、地道に歩いていかなくてはいけません。11年目にしてこの曲を秋元(康)先生からいただいたのには、そんな意味があると思います」
(向井地)
 AKB48の新生面に注目だ。
[インタビュー・メンバー]
向井地美音(AKB48 チームK) / 加藤玲奈(AKB48 チームB) / 小嶋真子(AKB48 チーム4) / 川本紗矢(AKB48 チーム4)
文 / 原田和典
AKB48 「翼はいらない」
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2016年6月1日(水)発売
初回限定盤 TypeA KIZM-90429〜30 1,524円 + 税
初回限定盤 TypeB KIZM-90431〜2 1,524円 + 税
初回限定盤 TypeC KIZM-90433〜4 1,524円 + 税
通常盤 TypeA KIZM-429〜30 1,524円 + 税
通常盤 TypeB KIZM-431〜2 1,524円 + 税
通常盤 TypeC KIZM-433〜4 1,524円 + 税

kingeshop.jp/shop/c/cSNGL1109
AKB48 45thシングル 選抜総選挙
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2016年6月18日 (土)
HARD OFF ECOスタジアム新潟
sousenkyo.akb48.co.jp

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www.akb48.co.jp
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