マーティ・フリードマン、破壊専用ギター『SMASH』を語る!

マーティ・フリードマン   2010/03/10掲載
はてなブックマークに追加
 2月に発表されて各方面で話題を呼んでいる破壊専用ギター『SMASH』。本来、壊してはいけない、ギターという楽器をあえて破壊目的で作ってしまおうという荒唐無稽なアイディア、ギター界の常識を覆す5,000円という破壊的価格、過激なイメージとはウラハラの完全リサイクル対応など、さまざまな概念を破壊する『SMASH』について、“ギター破壊シーン”を愛してやまない超人気ギタリスト、マーティ・フリードマンに語ってもらった。


マーティ・フリードマン──“破壊専用ギター”というアイディアを最初に聞いたとき一体どのような印象を持ちましたか?
マーティ・フリードマン(以下、同) 「かなり天才だと思いました。壊すためのギターなんて超カッコいいよ。もともと僕はほかのギタリストと違ってギターに対するコダワリが実はそれほどないんですね。一番優先してるのは楽器ではなくて音楽。僕が大事にしているのはエモーションの部分なんです。だから楽器そのものにはそれほど興味がなくて」
──ギターをたくさんを集めるようなタイプではないわけですね。
 「数はたくさん持ってますよ。でもコレクトって気持ちじゃない。あくまで音楽を作る道具だと思ってます。だからギターを壊すってことにそれほど抵抗はないんです。もちろんお気に入りのギターや貰いもののギターは壊さないよ(笑)」
──実際、今までにライヴでギターを壊したことは?
 「何度もあります。僕はライヴのときエキサイトして精一杯がんばるタイプだから最後は完全燃焼したいんですね。そのためにもギターを壊すのってすごく気分的にぴったりだし、お客さんの思い出にも残るじゃん。できれば毎回壊したいくらい」
──そういう意味で『SMASH』の登場は願ったり叶ったりというか。
 「待ってましたって感じ! 5,000円っていう値段もいいよね。ライヴのクライマックスでギターを壊してお客さんを興奮させられる。それが5,000円でできるなんて、すごいお買い得だと思う。しかも女のコでも簡単に壊すことができるんでしょ? それってすごく大切なポイントですよ」
──といいますと。
 「以前、ライヴでギターを壊したとき、そのギターがすごく頑丈で全然壊れなかったんですよ(笑)。10回くらいガンガン叩きつけても、全然、壊れない(笑)。だんだんお客さんも、“マーティ、何やってるの?”って感じになってきちゃって。なんか“超弱い男”みたいな(笑)。ツアー・ファイナルだったから、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。だから簡単に壊れるっていうのは本当にうれしいことです。しかも壊したギターはリサイクルされるんでしょ? ストレス発散できて地球にも優しい。そんなの超最高じゃん」


──マーティさんにとって理想的なギター破壊プレイヤーは?
 「やっぱりKISSかな。KISSの前にもいろんなアーティストがギターを壊していると思うけど、正直、僕にはあんまりカッコ良く思えないんです。THE WHOはちょっと怒りの気分を感じるし、ジミヘンの場合はドラッグのやりすぎでギターを弾けなくなっちゃって壊しちゃったようなイメージ。どっちもネガティヴな感じだよね。でも、KISSがギターを壊すシーンは過激なんだけどグロリアスなんです。日本のヴィジュアル系バンドに近いというか、ライヴのクライマックスで紙吹雪が舞う中、ギターをカッコよく壊してくれるようなイメージ。すごくエキサイティングでエクスタシーで、観てるほうもスカッとした気持ちになるよね」
マーティ・フリードマン──最新シングル「牙」では、アンドリューW.K.とのコラボが実現。彼もすごく過激なイメージのあるアーティストですよね。
 「超過激。アンドリューは50年代に活躍したロックンロール・ピアニストのジェリー・リー・ルイスの大ファンなんです。ジェリー・リーもピアノに火を点けたり過激なパフォーマンスをやってた人だから、彼はそういうところにもすごく影響を受けてるんだと思う」


──アンドリューとはどんな経緯で知り合ったんですか?
 「もともと僕が彼の大ファンだったんです。好き過ぎていつか共演したいなと思っていたら、僕がやっていた『ROCK FUJIYAMA』という番組にゲストで来てくれて。その後、彼のライヴに僕が飛び入りしたりして仲良くなっていきました」
──一緒にレコーディングしてみていかがでしたか?
 「すごく楽しかった。アンドリューも日本が大好きだから、今回の曲には僕ら二人の味がよく出てると思います。できあがった曲を聴いてみてもノリがすごく日本っぽい。たぶん聴いた人も僕らみたいなバタくさい外人が作ったとは思わないんじゃないかな」
──今後もアンドリューとのコラボは続けていきたいですか?
 「もちろん。今も二人でいろんなアイディアを交換してるところです。できれば、また一緒にライヴもやってみたい。そのときには彼のピアノに僕がギターを叩きつけて壊すシーンが実現するかもしれないね(笑)」
取材・文/望月 哲(2010年2月)
撮影/高木あつ子
●『SMASH』の5大ポイント!


SMASH
破壊専用ギター『SMASH』
(販売元:株式会社 K’S JAPAN / 税別5,000円)

SMASH

ポイント1:特殊空洞ボディ
中央は普通のギターと同じ材木ですが、両端が空洞の特殊構造により、叩きつけたとき、両端が思い切り飛び散りつつも、心臓部の電気系統は保護。修理・リサイクルが簡単にできます。

ポイント2:軽量ボディ
意外とギターは振りかざすと重いもの。そこで、ギターとしては極端に軽い木材を使用。ステージ上でカッコ良くギターを破壊できます。

ポイント3:破壊的価格
とはいえ、高価なギターを壊すなんて……とお思いの方。大丈夫です。『SMASH』はたったの5,000円。ロッカーだけでなく、ストレス解消として一般の方にもお買い求めやすい破壊的価格となっています。

ポイント4:リサイクル・システム
破壊後のギターを工場に送り返してもらえれば、100%リサイクルされ新しいギターとして生まれ変わります。地球にも優しいエコ・システム。

ポイント5:破壊的なサウンド
壊すためのギターでもあるので音も破壊的! ご了承ください。


【破壊専用ギター『SMASH』オフィシャル・サイト】
http://www.smash-guitar.com/index.html

【マーティ・フリードマン PROFILE】
CACOPHONY(カコフォニー)などのバンド活動を経て、1990年にMEGADETH(メガデス)に加入。MEGADETHのツアーで来日を重ねるうちに日本通となり独学で日本語の勉強を始め、アリゾナ州立大学の日本語弁論大会で2位になるまで上達する。MEGADETH脱退後、2004年に活動の拠点をアメリカから日本・東京へと移す。2005年からテレビ東京で放送された伝説のロック・バラエティ番組『ヘビメタさん』にメインのレギュラー出演者として登場し、日本国内のヘヴィメタル・ファンだけではなくYouTubeを通じて世界のヘヴィメタル・ファンを驚かせた。続編レギュラー番組『ROCK FUJIYAMA』は世界各国で話題の番組となる。現在、ギタリスト・作曲家・プロデューサーだけに留まらず、テレビ・ラジオ・CM・映画など、さまざまな角度でマルチ・アーティストとして活動している。
●オフィシャル・サイト:http://www.martyfan.com/
オール・ジャンル 最新CDJ PUSH
 
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 上原ひろみが驚異のハープ奏者エドマール・カスタネーダとのデュオ・プロジェクトを始動[インタビュー] “いいっすよ”から17年――サイプレス上野とロベルト吉野、ミニ・アルバム『大海賊』でメジャー・デビュー
[インタビュー] “今この時”を、考える――中村雅俊が「どこへ時が流れても / まだ僕にできることがあるだろう」に込めた同世代へのメッセージ[インタビュー] “何があっても”楽しく生きるんだという覚悟 真心ブラザーズ『FLOW ON THE CLOUD』
[インタビュー] サクソフォン四重奏を知らないかたにも素晴らしさを伝えたい――The Rev Saxophone Quartetが追求する伝統とオリジナリティ[インタビュー] ヒグチアイが目指す歌は、おしゃれじゃないけど“大切にしてきたもの”
[インタビュー] 若いリスナーにも良い音楽を届けたい――MASATOとMinnesotahが語る『KANDYTOWN LIFE presents “Land of 1000 Classics”』[インタビュー] Less Than TV25周年 大石規湖監督が記録した“ある家族”の日常、ドキュメンタリー映画「MOTHER FUCKER」
[インタビュー] ISEKIが追求する“自分らしさ”とは J-POPカヴァー集第2弾『AOR FLAVA -sweet blue-』[インタビュー] アイドルやめた――“渋谷系ガールズロックユニット”に転身したCANDY GO!GO!のリアル
[インタビュー] KANDYTOWNの新たな方向性も感じさせるソロ・アルバム、MUD『Make U Dirty』[インタビュー] 音楽にとどまらない、発想としての面白さ――ジェフ・パーカーがゆっくり語る『The New Breed』
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015