2005年もさまざまなバンドが再結成を果たし、ライヴはもちろん作品を発表したグループも。そんな中から注目を集めた再結成バンドをピックアップ、動向をチェックしてみました。
■ロック/ポップス
<オルタナティヴ系>

もっとも話題となったのは
ダイナソーJR.。今年の夏、FUJI ROCK FESTIVALへオリジナル・メンバーでの出演を果たし、日本のみならず世界中で驚嘆の声があがりました。しかも2006年2月末からは単独での来日も決まっており、またしてもファンを狂喜させています。

再結成自体は昨年だったものの、今年の年末に単独来日が決定した
ピクシーズにも注目。再結成後初の来日はFUJI ROCKだっただけに、多くのファンが望んでいた公演と言えるでしょう。
ギャング・オブ・フォーはセルフ・カヴァーとはいえ新作『リターン・ザ・ギフト』をリリース。以降の活動にも期待を抱かせました。
アリス・イン・チェインズは、スマトラ島沖大地震による津波被害救済ライヴで1日だけの再結成。
ダメージプランのパトリック・ラックマン、ハートのアン・ウィルソンらとともに演奏を行ないました。シンガーだったレイン・ステイリーはすでに亡くなっているだけに、これは貴重なパフォーマンスだったと言えるでしょう。
<クラシック・ロック系>

最大の話題はなんといっても
クリーム。5月にロンドンで、10月にはニューヨークで、
エリック・クラプトン、
ジャック・ブルース、
ジンジャー・ベイカーが同じステージに立ちました。ロンドン公演の模様はCD『リユニオン・ライヴ 05』、DVD『リユニオン・ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール 2005』として商品化。お買上げになられた方も多いことでしょう。

そして、もうひとつのサプライズが
ロジャー・ウォーターズを含む編成の
ピンク・フロイド。7月2日に世界各地で行なわれた“ライヴ・エイト”に出演し、喝采を浴びました。この模様はDVD『LIVE 8』に収録されています。ただ、今後の活動については不透明なようです。

活動歴は“クラシック”ではないものの、奏でる音は古〜い
ブラック・クロウズも復活。8月にはサマーソニック05で来日も果たしました。12月31日のニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでのライヴは即完売になるなど、米国でも注目を浴びているようです。新作も作って欲しいですね。
<ヘヴィ・メタル系>

90年代以降、ブームといえるほどに再結成が活発なのがヘヴィ・メタル・シーン。今年はなんといっても、オリジナル編成による
モトリー・クルーのツアーが凄まじい反響を呼びました。ベスト盤『レッド・ホワイト&クルー』をリリース、11月には来日公演も開催。そのスケールのデカいステージは、かつてのファンを呼び戻すとともに、彼らを観たことがない若いファンをも魅了しました。

モトリー同様に熱狂を呼んだのが、昨年OZZFESTに参戦し、復活をアピールした
ジューダス・プリースト。新作『エンジェル・オブ・レトリビューション』を発表、5月には来日公演を行ない、その模様を収めたDVD『ライヴ・アット・武道館』をリリースと、実に力強い活動振りを見せてくれました。

その他、『アマング・ザ・リヴィング』時の編成で復活した
アンスラックスはツアーが好評の様子。ドイツのアクセプトは夏季限定の再結成を果たし、欧州のフェスティヴァル出演とともに来日公演も行ないました。米国のロックンロール・バンド、
バックチェリーはサマーソニック05出演、新作『フィフティーン』発表、単独来日と、解散前を凌ぐ精力的な活動振り。そして、日本では根強い人気のメロディアス・ハード・ロック・バンド、
フェア・ウォーニングも再結成を発表、2006年には新作をリリースする予定です。
■日本のロック/ポップス
日本で目立ったのは、80年代後半から90年代にかけて活躍したバンドの復活劇。まるで30代前半から半ばの世代を狙い撃ちするかのような、思わず微笑んでしまう面子が再結成を果たしました。

スポーツ紙などでも大きく取り上げられたのは、本格的なガールズ・ハード・ロック・バンドとして人気を博した
SHOW-YA。デビュー20周年の今年、10月に“SHOW-YA 大復活祭”と銘打った再結成ライヴを開催。それに合わせて旧作の再発やDVD化、新たなベスト盤『SHOW-YA THE BEST SOUND & VISION 〜20th Anniversary〜』のリリースもありました。今後の活動にも期待です。

「Runner」「大きな玉ねぎの下で」などのヒット曲を持つ、
サンプラザ中野率いる
爆風スランプは7年振りに再結成。12月に2日限りのライヴを行ないました。さらに、ネット限定で新曲「45歳の地図〜リストラバージョン〜」を配信し、時代に即した展開も。さすが“実はインテリ”の方々、といったところでしょうか。

インテリ振りでは負けていない、デーモン小暮閣下率いる
聖飢魔IIも復活。“地球デビュー”20周年を記念して、秋から年末にかけて“恐怖の復活祭”と銘打ったツアーを開催。あのメイクで奏でられる極上のヘヴィメタ(あえてこう記させていただきます)で、信者をアツくさせてくれました。それにしても、悪魔でも“記念”という概念があったのですね。

12月になって飛び込んできたのが、
すかんち再結成のニュース。ローリー寺西(現ROLLY)を中心にグラマラスでキャッチーなロックと、なにかとステキなキャラクターで人気のバンドでした。2006年3月に2回限りの再結成ライヴを行なうことを発表しています。一時的と思われていたこの活動も、なにやらミニ・アルバムを作る計画があるとのウワサも・・・・・・。注目しましょう。

日本勢で一味違うのが、谷口健(
foul)、岡崎義郎(元
ピールアウト)らによるメロディック・ハードコア/オルタナ系の
ビヨンズ。2人に加え、工藤哲也(元
ハスキング・ビー〜現
WORD)、アヒト・イナザワ(元
ナンバーガール、
ZAZEN BOYS〜現
VOLA&THE ORIENTAL MACHINE)という面子でライヴを敢行、この先の活動にも期待したところです。
■おまけ
期待だけはどの再結成組よりも高かったのが、
スマッシング・パンプキンズ。6月21日、
ビリー・コーガンが米シカゴのChicago Tribune紙に復活計画を記した全面広告を打ち、再結成への熱い思いを表明しましたが、結局なんの進展もなかった様子。今後も出ては消えるであろう話題なのでしょうが、ビリー自身の熱望でも叶わなかったこのとに対するショックは大きい?