D.L完全監修“日本語ラップ”コンピ『HARD TO THE CORE』が登場!

DJ BOBO JAMES a.k.a D.L.   2009/05/26掲載
はてなブックマークに追加
D.L完全監修“日本語ラップ”コンピ『HARD TO THE CORE』が登場!
 MCであり、プロデューサー、DJ、コンポーザーと、さまざまな顔を持ち合わせるマルチプレイヤー、DJ BOBO JAMES a.k.a D.L54-71/contrarede&Wax Poetics Japanの招聘により、7月に行なわれるKOOL KEITHのジャパン・ツアーにはCQとのユニット“ILLMATIC BUDDHA MC'S”としてゲスト出演が決定するなど、熱い情報も飛び込んできた彼の完全監修による“日本語ラップ”コンピレーション・アルバム『HARD TO THE CORE』がリリース。かの「暴言」や、DJ BEAT feat. SOUL SCREAM「Free Way」、餓鬼レンジャー「サタDefナイツ」など、稀代のレコード・ハスラーによって選び抜かれた“次に進むための”全16曲が収められている。


 いまや日本の音楽シーンの一角を担うジャンルとして確立された日本語ラップ。しかし、現在の流れに直結するであろう90年代中〜後半にリリースされた作品群は、残念ながら廃盤扱いとなっている作品が多く、温故知新が進化とも直結するヒップホップにおいてそれは大きな損失となり、世代間の断絶にも繋がってくる。しかし、“日本語ラップ黄金期セレクション”と銘打ち、まさしくその黄金期に第一線でシーンを構築した当事者であるBUDDHA BRANDのD.Lがセレクトしたコンピレーション『HARD TO THE CORE』を聴けば、あの時代に何が起こっていたのか、そして、なぜ日本語ラップは大きくなることができたのかという、事実の一端が垣間見れることだろう。


 「日本にヒップホップが根付いて20年以上経って、これから聴くビギナーの人は何から聴けばいいか迷うと思うんですよ。そこでいろんな曲を掘り起こしつつ、俺っていうフィルターを通して、良い音楽、良い日本語ラップを提示したかったんです」と、日本語ラップへのガイダンスとして企画したという本CD。ただし、当然のことながらいわゆる売れ線の“J-RAP”を集めた作品になりようもなく、YOU THE ROCKDJ BEN「Over The Border」やMICROPHONE PAGER「Rapperz Are Danger」、そしてBUDDHA BRAND「Don't Test Da Master feat. LUNCH TIME SPEAX」といった、ハードコアかつ“日本語でヒップホップ/ラップを生み出すとは”というチャレンジの上で作り出された独自性溢れる作品ばかりである。その意味では“歪”であり、決して耳障りの良い作品ばかりではない。ただし、日本語ラップはこういった道程を経て、上記の作品がコアになって現在に辿り着いているのも事実。
 「今回コンピを作ることになった理由は、ブッダの楽曲を、俺としては納得しがたいコンピに入れられてしまってたんです。それは権利関係の問題で俺には止められなかったんです。だったら、そういった安直なコンピに対抗できる、同じ土俵で勝負できるコンピを作らなきゃいけないと思ったんですよ。比べてどっちが格好良いのか、そのチョイスすら出来なかったことはリスナーにとっても不幸だと思ったので」


 また、サンプリングが基調となった作品を中心として集められ、D.L流の美学がそこにも表われている。
 「クリアランスの問題を始め、サンプリングでの楽曲作りはどんどん難しくなってきています。しかし昔はこんな良いものが日本にもあったってことを未来に残しておきたかった。そしてできるならば戻ってほしいとも思うんです」


 今作の続編もすでに控えているという。
 「続編は今回のトーンとは真逆で、スチャダラパーの〈サマージャム'95〉や、キエるマキュウの〈Do The Handsome〉、それからブッダの〈ブッダの休日〉みたいな、気持ちよく聴けて、食わず嫌いな人も一発で好きになるような優しい楽曲が中心。このシリーズでは必ず3枚は出したいと思ってるから、期待してほしいですね」



取材・文/高木晋一郎(2009年5月)



〈KOOL KEITH Japan Tour 2009〉
7/1@大阪 心斎橋 クアトロ
ゲスト:
・JUSWANNA
・ILLMATIC BUDDHA MC'S(D.L,CQ)&DJ HISA

7/6@東京 渋谷 O-WEST
ゲスト:
・JUSWANNA
・LUNCH TIME SPEAX
・ILLMATIC BUDDHA MC'S(D.L,CQ)&DJ HISA

※詳しくは“contrarede”オフィシャル・サイト(http://www.contrarede.com/)へ。
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 50/50[インタビュー] 杏沙子
[インタビュー] 柴田聡子、新しい試みとニューEP[インタビュー] PIZZICATO ONE、5年ぶりのニュー・アルバムはワンマンライヴの実況録音盤
[インタビュー] 緊急超会議!アップアップガールズ(仮)×アップアップガールズ(2)×アップアップガールズ(プロレス)[インタビュー] シバノソウ、独創的なサウンドに少女のリアルをこめた1stアルバム
[インタビュー] 久保田麻琴、最新マスタリングで復刻される、70年代の名盤3枚を語る[インタビュー] 加藤和樹、デビュー15年目のエモーショナルなミニ・アルバム
[インタビュー] カミーユ・トマ、“暗闇から光に向かう旅”という物語の曲が集まった新作で、チェロが奏でる希望の声[インタビュー] plane、普遍的な魅力を持った7年ぶりのニュー・アルバム
[インタビュー] TOKU、ジョヴァンニ・ミラバッシとの出会いから生まれたフランスでのデビュー・アルバム[インタビュー] 太田貴子、“クリィミーマミがいたから今の私がいる”徳間ジャパン時代の全音源を収める作品集を発表
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015