色々な十字架   噂の“ヴィジュアル系バンド” 初のフィジカル・アルバムをリリース

色々な十字架   2023/08/02掲載
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 2020年4月に突如として現れ、正統派ヴィジュアル系サウンドと倫理観のなさすぎる歌詞を掛け合わせた奇妙な楽曲が大いに話題を呼んでいる5人組バンド、色々な十字架が初のフィジカル作となる1stフル・アルバム『少し大きい声』をリリース。
 ファンのことを“しし者”と、ライヴのことを“白サバト”と呼ぶ彼らはいったい何者なのか……?メンバー全員にたっぷりと話を聞いた。
New Album
色々な十字架
『少し大きい声』

(GEKR-1001/初回限定盤)
New Album
色々な十字架
『少し大きい声』

(GEKR-1002/通常盤)
――謎も情報量も何かと多いので、結成時の話から聞かせてください。もともとは一回きりの企画バンドという感じだったんですよね?
tink(vo)「はい。僕がソロのティンカーベル初野として4月1日のエイプリルフールに毎年やっている、嘘のアーティストを演じる企画があるんです。自分がプロデューサーになったテイでYouTubeに動画をアップするみたいな、そういう遊びをずっと続けてまして。その2020年ヴァージョンが“ヴィジュアル系バンドをやろう”だったんですよ」
――じゃあ、ライヴをやるつもりはなかったんですか?
tink「完全に動画オンリーのつもりでした」
kikato(g)「嘘のバンドだから、ライヴのことなんてまったく考えてなかったよね」
tacato(g)「〈良いホームラン〉という曲のMVだけを本物っぽく作って終わる予定でした(笑)」
――どうしてヴィジュアル系バンドをやりたいと思ったんですか?
tink「小さい頃からお茶の間にヴィジュアル系バンドが当たり前にいた時代を過ごしてきたので、大人になったらやってみたいという憧れや変身願望がずっとあったんです。エイプリルフールって世間一般では嘘をついてもいい日だけど、やりたいことを実現するための日だと勝手に思っていて。やっちゃえ!で踏み切った感じです(笑)」
――この時期ってコロナ禍がまさに始まったばかりでしたよね。
misuji(b)「MV撮影は運よくその前に終わっていたんですよ」
tink「そうそう、撮った直後にコロナ禍がやって来て。世の中はかなり暗く沈んでいた時期だったんですけど、いざMVを公開したら思いのほか反応がよかったんです。“元気になりました”“面白かった!”と言ってもらったり、Twitterでたくさんリツイートしてもらったり」
色々な十字架
――その後「良いホームラン」が配信リリースもされて。
tink「いつの間にか嘘が嘘じゃなくなってました。ギャグだったのに(笑)。僕らも楽しかったし、ウケそうだからもう一回くらいやっとくか?みたいな感じで、2作目に作ったのが〈大きな大きなハンバーグ〉っていう曲なんですけど、それもまたバズることになり……」
tacato「あれ?俺たち、意外といい感じなんじゃねえ!?って」
――メンバーはtinkさんが中心となって集めたんですか?
tink「そうです。tacatoくんは友達のイベントで知り合って、ヴィジュアル系バンドをリアルにやっていた経験もあるので声をかけました。普段からエンジニアとしてお世話になっているkikato様には、最初〈良いホームラン〉のヴォーカル録りをお願いしたんだよね?」
kikato「うん。そのときに“ギターがもうひとりほしいんでやりませんか?”と、けっこうフワッと誘われました(笑)」
tink「misujiさんは10年くらい前にオリジン弁当でバイトしてたときの先輩です。ベースが上手くて見た目もシュッとしてるっていうのと、ノリがよさそうなのはわかってたので。ずーっと会ってなかったけど、勢いで連絡しちゃった感じですね」
misuji「7年ぶりとかじゃなかったかな。しかも、連絡きたのが撮影の1週間前ですよ。“面白そうだからやるわ!”って返事しましたけど」
――不思議な再会ですね。
misuji「今やワケわからんことになってます(笑)」
tacato「MVはドラムなしで撮って、dagakiは2022年3月に加入した感じです」
tink「dagakiもヴィジュアル系が好きなので最初から声をかけてたんですけど、予定が合わず、撮影現場がドラムを鳴らせない環境だったこともあって、とりあえず4人でやってみました。ま、そもそも一回きりで終わる嘘企画のつもりだったんで」
――どのあたりで本腰を入れたんでしょう?
tink「やっぱり、初ライヴを決めたタイミングかな。group_inouのimaiさんが我々のことをつぶやいてくれたツイートもバズッて(https://twitter.com/et_imai/status/1353339740913758208?s=20)、マジでライヴやったほうがいいんじゃね?という空気になりました。動画だけずっと出していても飽きられちゃうし」
tacato「なんだかんだで3作目の〈凍らしたヨーグルト〉も作って、いよいよライヴをやることにしたんだよね。初めてスタジオに入って、dagakiもバンドに加わり始めました」
――初ライヴが渋谷WWWでワンマン(2021年12月15日/imaiもゲストで参加)なのもすごいなと。
tink「いっそ身の丈に合わない大きなハコでやっちゃうのが面白いかなと(笑)」
tacato「思いきって広めの会場を押さえたんですけど、初回分のチケットが即日ソールドアウトになっちゃって」
kikato「嘘だろ!?と思ったもんね」
misuji「経験したことのない出来事がまた起きて、本当にびっくりしました!」
dagaki(ds)「あらためてライヴに誘ってもらったときはシンプルに嬉しかったんですけど、よくよく話を聞いたら会場は渋谷WWWだし、お客さんもたくさん来ることになっていて……そんなデカい話になってんの!?と、めちゃくちゃ焦りましたね(笑)」
――色々な十字架として、こうやってインタビューを受けるというのも。
tink「ありえない事態すぎて、正直ウケますよね(笑)」
misuji「すごく長い夢を見てる感じです。明日起きたら、2020年に戻ってるんちゃうかって。ライヴを開催するにあたって記者会見もやったり。その日にdagakiの名前が決まったんだっけ?」
dagaki「会見に向かってるときだね。中学は吹奏楽部で打楽器をやってた話をtinkにしたら“じゃあ、dagakiでいいか”って(笑)。後付けなんですけど、僕の本名のタカアキともリンクした名前になりました」
tacato「名前の由来で言ったら、misujiがいちばん面白いよね」
tink「バイトしてたオリジン弁当で出会ったとき、お店の目玉商品が牛みすじ弁当だったんですよ。この流れで組んだからには、当時の記憶を反映させた名前にしたくて(笑)」
misuji「めちゃめちゃ気に入ってます!」
――そして、いよいよ初のフル・アルバムが完成しました。
tink「いやー、本当に発売されるんだなと。他人事に思えてしまうくらい、まだ現実味がないですね。この3年、ずっとこんな感じですけど(笑)」
tacato「嘘から始まったのに、こうやって手に取れるところまで来たかっていうね。初めてフィジカルで出せた、アイテムで世界観を表現できたのが、ヴィジュアル系バンドとしては嬉しいです。中身もこだわって作りました」
tink「初回限定盤のスリーブケースも、ROUAGEをオマージュしたデザインなんですよ」
dagaki「ヴィジュアル系って、盤の作りに特徴があるバンドが多いんです! D≒SIREも一部が透明なケースだったなあ」
――パッケージの質感も楽しんでもらいたいですね。
tink「現物を手に取って、中を覗くなどしたら楽しいと思います(笑)。写真やデザインはスタッフが力を貸してくれたし、初回限定盤を豪華な仕様にできたのも、ライヴにお客さんがいっぱい来てくれたりして収益があったおかげなので、このアルバムはみんなで作った結晶です!」
kikato「結晶感あるよね。流通してもらったウルトラ・ヴァイヴもいろんなアイデアを積極的に出してくれたり。関わる人みんなが、色々な十字架を夢中になって楽しんでくれるんです」
misuji「いろんな人を巻き込んでいくパワーがすごいよね、このバンド。最初はすごい少人数でやってたのに、物販のスタッフが増えて、撮影の規模もどんどん大きくなって」
――楽曲の本気度がすごいからですよ、きっと。
tink「そうだったら、嬉しし者ですね。音はkikato様が担当してくれてます」
kikato「ミックスやマスタリングは僕がやりました。配信シングル以外の6曲は2023年に入ってから録ったので、色々な十字架の方向性がだいぶハッキリしたサウンドになっている点がポイントですね。逆に〈良いホームラン〉はすごく初々しいです(笑)。そのあたりの違い、バンドの成長を楽しみながら聴いてみてほしいです」
tink「(出来上がったブックレットを見ながら)今気づいたんだけど、kikato様にやってもらうのが当たり前になりすぎてて、音関連のことをクレジットに書くの完全に忘れてました。すいません……!」
tacato「マジか!?」
kikato「自分も見落としてたわ!」
dagaki「嘘のスペシャルサンクスとかは、めっちゃ書いてあるのに(笑)」
――肝心のミックスやマスタリングのクレジットがない。
tink「このエピソードはこれから大々的に話していきます!」
kikato「ことあるごとに言っていこう(笑)。あと、盤で出せたのはやっぱりグッときますね。データだと埋もれていっちゃう感じがあるけど、たとえ世界が滅亡してもどこかから発掘されそう」
misuji「残りやすくなったよね。ちなみに、メンバーの中で実は僕だけが学生時代にヴィジュアル系を通ってきてないんですけど、そんな自分が作った〈6年生を送る会〉が1曲目にいきなり入っているのも面白すぎて」
――オリジン弁当での繋がりから、ヴィジュアル系バンドとしてデビューっていう。
misuji「まさかこんなことになるなんての連続なんですけど、好きで関わってきてくれた人たちとのセーブポイントみたいなアルバムになったんじゃないかなと思います」
――今、「良いホームラン」の歌詞にあった“平気で人のセーブデータ消します”が浮かんじゃいましたけど……(笑)。
tink「あははは! 気をつけたほうがいいよ、消されるから」
misuji「それだけがちょっと怖いですね(笑)。しかも、アルバムの最後に言うんかいって並びになってるし」
dagaki「僕も個人的に思い入れのある話、していいですか?」
――ぜひぜひ。
dagaki「リード曲の〈TAMAKIN〉は、僕が高校生のときに作ったんですよ。当時からヴィジュアル系が好きだったんですけど、いっしょにやれる友達がいなくて、一人でMIDIを打ち込んで曲を作っていたんです」
――その頃にオリジナルでヴィジュアル系バンドをやるって、ハードル高そうですもんね。
dagaki「バンドは組んでいたけど、そこではパンクをやっていたので、ヴィジュアル系の曲はできなかったんです。でも、ずっとハードディスクの中に眠り続けていた曲を色々な十字架に持ってきたら、みんなが気に入ってくれて」
tink「そのあとに“タイトルが決まったよ”って僕から連絡しました」
dagaki「タイトルを聞いたときは衝撃でした。“現代を生きる若者の孤独を描いた”みたいな説明が書いてあったけど、それもぜんぜん意味がわからなくて(笑)。とはいえ、tinkが名付けたのなら〈TAMAKIN〉が正しいんだろうなと思います」
――このワードが入ってなかったら、聞こえ方もだいぶ違うのに。
dagaki「そこ以外の歌詞は真面目なのかよ!っていう曲ですから。あれで台無しになっちゃうやつ」
tink「そういうギャグにしてみました(笑)」
――アルバム・タイトルの『少し大きい声』も、さりげないようでインパクトがありますよね。
tink「意味はとくにないんですよ。僕、こういう中身がない感じが大好きで(笑)。ただアルバム・タイトルを付けたあとに、たとえば“ずっとマスクをしていたコロナ禍の生活を経て、ちょっとずつ声を出していけたらいいね”みたいなことを聴いてくれた方によって考察してくれるんじゃないかなとも思いました。歌詞にしても、深い意味がありそうでまったくない表現をやりたくなる」
dagaki「〈大きな大きなハンバーグ〉なんて、曲中に一回もハンバーグが出てこないですから(笑)」
tink「タイトルは本当に意味ない付け方が多い。自分が好きなワードを撒き散らしただけ」
――曲作りは“このバンドみたいな曲をやりたい”という感じで進んでいくんですか?
tink「何かしらのリファレンスがあって、メンバーそれぞれがデモを持ち寄りますね。そのあと、tacatoくんかkikato様にある程度の形にしてもらって、最終的にみんなで仕上げてます」
tacato「様式美を踏まえたコード進行や構成も大切にしました。昨今の風潮に反する感じですけど、好きなギター・ソロもしっかり弾いて。歌が途切れた瞬間にギター・ソロが食い気味っぽく入ってきて主役になるのって、すごくヴィジュアル系らしくていいなと思います」
kikato「曲によって、tacatoくんと僕がギター・ソロを弾き分けているのも様式美だよね」
dagaki「今回のアルバム、ドラムはすべて打ち込みなんですよ。配信シングルも打ち込みだったので、きれいに統一感が出たかなと。もちろん、ライヴでは生で叩きます!」
――具体的にはどんなリファレンスが?
tink「〈大きな大きなハンバーグ〉はめっちゃLUNA SEAだよね!」
tacato「〈TRUE BLUE〉を聴きながら、みんなで肉付けしました(笑)」
――それでいて、ROUAGEの「白い闇」も感じさせるような。
tink「まさに、あのチャキチャキ鳴ってるギターの感じを入れたくて。〈大きな大きなハンバーグ〉はLUNA SEAの〈TRUE BLUE〉とROUAGEの〈白い闇〉の後輩みたいな位置づけであれたら嬉しいです。当時はまだ嘘バンドとして作っていたから、オマージュがよりわかりやすく出ちゃってますね」
kikato「〈大きな大きなハンバーグ〉は、ROUAGEの〈白い闇〉と聴き比べながらミックスしたんです。なので、この曲だけヴォーカルとドラムがデカくて、リバーブが全体にめっちゃかかった感じになりました。逆に〈TAMAKIN〉はすごくモダンな音に仕上がっていたりする。どっちの路線が好きなのか、リスナーに教えてもらいたいですね」
tacato「〈蜜〉はどんなイメージで作ったんだっけ?」
tink「いわゆるヴィジュアル系の速い曲をやりたい、みたいな」
――「蜜」のド派手なツインギター・リフ、カッコよかったです。
tacato「何気にいろんなことをやったなあと思います」
kikato「ああいうのをやるバンドも、今はそんなにいないですよね(笑)」
――リファレンスの話、まだありますか?
misuji「〈6年生を送る会〉は、自分が知っている数少ないヴィジュアル系バンドからGLAYの〈彼女の“Modern…”〉を参考にしました。これも速い曲を作りたかったんです。ベースやギターのソロ回しもうまく入れられたと思う」
dagaki「〈TAMAKIN〉は僕が作った当時の仮タイトルが〈ダイヤモンドヴァージン〉で、Janne Da Arcの曲名と同じだったんです。似た曲にはならなかったけど、どこかで影響を受けていたんだろうなって」
tink「Janne Da Arcとかに近いのは〈グローリー・デイズ〉じゃないかな」
――「グローリー・デイズ」は聴いたとき、D-SHADEを思い出しました。
tink「あー、確かに!」
tacato「この曲のギター・ソロ、とくに気に入ってます」
kikato「自分のギター・パートは、ぶっちゃけD-SHADEのことを考えながら録音しました(笑)」
――不穏なムードが漂う「機械じかけの変態〜ラケット女王様〜」は?
tink「楽器を弾かない曲がやりたかったんです。曲調はMALICE MIZER感がある」
kikato「リファレンスはよくわからないけど、最終的にMALICE MIZERっぽい方向でまとめたね。打ち込み系の曲を作りたい気持ちは漠然とあって、このおどろおどろしいリフが早い段階で思いつきました」
tacato「kikatoさんの曲は、血肉から生まれてきた感じがする」
kikato「そうだね。〈ご飯が食べられる古書堂で〉も自然と出てきたような曲だし」
tink「ソフトヴィジュアル系っぽいよね」
kikato「それこそ、D-SHADEやCRAZEの影響が出てるかも」
dagaki「D'ERLANGERも感じますね。いろんな要素が混ざって、色々な十字架のサウンドはできてます」
misuji「僕はヴィジュアル系のコアな話はわからないことも多いんですけど、2割くらいはなんとか理解してますので(笑)」
――どの曲もメロディアスだし、サウンド・アプローチが幅広いですよね。
tink「〈花言葉がうまれる会〉はちょっと特殊で、元ネタがK-POPなんです。DIAの〈WooWoo〉っていう曲が好きで、そのコードをリファレンスにしたらすごくハマったパターンですね」
――ヴォーカルに関してはどうですか?
tink「“90'sヴィジュアル系リバイバル”をコンセプトにしてはいるんですけど、僕は2000年代のネオヴィジュアル系も聴いてきたので、NIGHTMAREのYOMIさん、the GazettEのRUKIさんからの影響は大きいと思います」
――ヴィジュアル系へのリスペクトを感じる一方で、“ガキ”“ジジィ”“ババァ”といった子供世代とシニア層に対する辛辣な言葉が多かったりと、歌詞はまた独自の路線を突き進んでいます。
tink「倫理観がなさすぎる歌詞も、色々な十字架のコンセプトのひとつですね。僕はこういう作風しか書けない人間なんです!だから、許してください(笑)」
――耽美的な言葉を使いつつ、理不尽で口の悪い表現も織り交ぜつつ。
tink「そうです。ちょっと知的なことを言うなら、ソロでは子音を多めに入れながら洋楽っぽいメロディで歌っていたんですけど、色々な十字架では真逆をやってますね。1音符に対して1文字みたいな、すごく日本っぽい母音を強調した歌い方。ここぞのワードだけはわざと詰めて歌うとか、つんく♂さんのような手法も使いました」
tacato「歌詞の内容は酷いのに、音楽的なことはけっこうちゃんと考えてる!」
tink「〈大きな大きなハンバーグ〉の“めずらしい豆くれた近所のババァ”のあたりは、3度上とかじゃなくずっと同じ音程でハモっていて、ここでもROUAGEの〈白い闇〉をオマージュしているんです。〈ご飯が食べられる古書堂で〉のサビ頭のコーラスも音階が動いてない。凝ったコーラスワークで当時のヴィジュアル系のいい空気感を出せたんじゃないかと」
――ヴィジュアル系って浮世離れした歌詞が多いですけど、tinkさんの歌詞はすごく庶民的な面がありながら、リアルではなくフィクションっていう謎すぎる世界観で。
tink「何系って呼べばいいのかわからないですね」
tacato「とにかくナンセンス。さっきタイトルの話が出ましたけど、余白がある感じも特徴かな。みんなが自由に解釈できる歌詞だと思います。YouTubeのコメントを見ていても、曲に出てくるジジィのことを聴く人があれこれ好き勝手に妄想してくれたりするんですよ(笑)」
――tinkさんの言語センスは独特ですよね。ファンを“しし者”と呼ぶ感じも。
tink「崇高な感じが好きなんです。ヴィジュアル系に限らず、ゲームでもあるじゃないですか。“導かれし者”とか“書物”みたいな言い回しが。そのテイストを誇張しすぎた結果ですね(笑)」
――色々な十字架って、ゴールデンボンバーとはまた違う魅力があるというか。ヴィジュアル系のパロディをやりつつも、自分たちで演奏していて、サウンドの質感もこの5人ならではの味が出ていると思います。
tink「ありがとうございます。やっぱりゴールデンボンバーはロールモデルではあるんですけど。お茶の間に浸透している感じとか、ヒット曲を生み出すためのアプローチとか、目指すところのひとつです」
tacato「お茶の間を目指しているわりに、コンプラに引っかかりそうな歌詞だけどね」
misuji「いつかテレビに出たいんですけど、歌詞がこれやったら無理ちゃうかとも思ってまうな(笑)」
dagaki「でも、色々な十字架はライヴをやってるとさ、お客さんが基本ずっと笑ってくれてるじゃない?それが嬉しいんだよね。歌詞にウケてるときもあれば、メンバーの動きやtinkのMCがツボに入ったりと、いろいろなんですけど。そういうレーベル名の“元気で笑顔が輝くレコード”にも通ずる活動を今後もしていきたいです」
――アルバムのレコ発ライヴはあるんですか?
tink「やりたいですね。今、どうにかできないかと考え中です。また現実味がない感じの大きい会場でライヴをしてみたい。この先も自分たちが好きなように楽しんで続けていけたらいいなと思います」
dagaki「ゆくゆくはツアーで各地を回ってみたいですね」
tink「ヴィジュアル系のバンドとも繋がりたいよね。まだまだ知り合いと呼べる方々は少ないので、対バンなどできたらありがたいです!」

取材・文/田山雄士
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