噂のインスト・バンド、SAKEROCKがバンド初(!)の完全インスト・アルバム『ホニャララ』を発表!

SAKEROCK   2008/11/06掲載
はてなブックマークに追加
噂のインスト・バンド、SAKEROCKがバンド初(!)の完全インスト・アルバム『ホニャララ』を発表!
 ストレンジで親しみやすく、それでいてやっぱりストレンジなようでいて実は親しみやすく、その反面、ストレンジで(以下、延々)……といった、掴みどころがないようでいて、一度、ハマったら抜け出せない独自のインスト・サウンドで人気を集めるSAKEROCK。そんな彼らのニュー・アルバム『ホニャララ』は、豪華ヴォーカリストが参加した前作から一転、純然たるインスト曲だけを収録した、(インスト・バンドである彼ら初の!)完全インスト・アルバムに。作品にまつわるホニャララをギタリスト&マリンバ奏者の星野源に語ってもらった。


 『ホニャララ』。

 あまりにもインパクトの大きい、そして、あまりにもSAKEROCKに似合い過ぎるこのタイトルが冠された時点で、彼らの3枚目のアルバムが名盤になることは保証されたも同然。この響き、昭和のテレビっ子であれば、すぐさま久米宏司会の『ぴったしカンカン』を想起することだろう。タイトルの由来とは?
 「僕が出演したドラマ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)の撮影現場で、主演の深田恭子さんと世間話をする機会があったんです。その時、普通の人だったら“なんとか”とか“なになに”と言うところを、彼女は“ホニャララ”と言ったんですよ(笑)。ずいぶん久しぶりに聞いたこの言葉がすごくポップに聞こえて、タイトルに採用したというわけです」
 SAKEROCKというバンドは、ネーミングにおけるセンスが卓越している。そもそも、マーティン・デニーの名曲から採ったグループ名からして傑作ではないか。本作にしても、「会社員」「菌」「老夫婦」「最北端」「今の私」など、シンプルながら心に引っかかる曲名は、尋常ならぬイマジネーションをかき立てる。


 「曲名に関しては、そのまんまというよりは少しずらして付けようかなという感じですね。インストだと、どうしても直線的な言葉が多く使われるじゃないですか。“サマー”とか、“オーシャン”とか、“スター”とか(笑)。そういうのは避けようかなと。ずらしてみると、少し深みが感じられる。〈会社員〉という曲も、全然会社員っぽくはないんだけど、付けてみるとなぜかそう聴こえる(笑)」
 楽曲ごとに多彩なゲストを招き、ヴォーカルをフィーチャーしたナンバーも多かった2年前の2ndアルバム『songs of instrumental』から一転。この新作には、インストゥルメンタル曲のみが収められている。つまり、SAKEROCK流としか言いようのない、ふくらみのあるユーモアにあふれた楽曲が満載ということ。
 「今年の初めにメンバー4人が集まって話し合った時、3枚目となる次のアルバムが、バンドにとって肝になるんじゃないかという話になった。だから、ものすごくマニアックな方向に行くというよりかは、SAKEROCKなりのポップス・アルバムを作りたい。そんなイメージに向かっていった。録音してる段階では、スキャットもヴォーカルも絶対入れないぞって感じではなかったんだけど、気がついたらまったくなかった。僕らにとって、初めての完全なインスト・アルバムになりましたね」

 このアルバムは、SAKEROCKの元メンバーでもあり現グッドラックヘイワの鍵盤奏者・野村卓史、鍵盤奏者の野村卓史、ヴァイオリンの岡村美央、チェロの橋本歩をサポートに迎えた7人体制で時間をかけて制作。また、DRY&HEAVYリトル・テンポでの仕事で知られる大物エンジニア・内田直之を起用したことも特筆すべきであろう。
 「固定したメンバーとじっくり組んでみたいというビジョンがあったんです。アナログ・シンセも、ストリングスも、入れてみたらすごく相性がよかった。内田さんのミックスは最高でしたね。自分たちが予想もしなかった音になっている。音像に広がりがあるんです」

 彼らの音楽には、余白の持つ魅力がある。聴く側の想像力が、パズルを埋める最後のピースになるとでも言おうか。アーティスト然とした、説明的な押し付けがましさがない。
 「SAKEROCKって、ピープル・ツリーに入れられたことがないんです。音楽的に孤立している。同世代でよく一緒にやるようなバンドもないし、仲間外れバンドですね(笑)」

 いやいや。その独自性こそ、金太郎飴のごときバンドだらけの音楽シーンにとってはまたとない宝なのである。これからも、躊躇なぞすることなく我が道を歩んでほしいものだ。


取材・文/下井草秀(2008年10月)



【サケロック“ホニャララ”発売記念ワンマンライブ】

■大阪/心斎橋CLUB QUATTRO
【日程】 2008/12/25(木)
【開場/開演】 18:00/19:00
【チケット】 前売:3,500(ドリンク代別)
※チケット 10/18(土)より一般発売開始!
・ぴあ(P:304-452)
・ローソン(L:51546)
・e+(QUATTRO WEB:10/4-6, pre:10/11-13)
・会場
※お問い合わせ先:SMASH WEST/06-6535-5569

■東京/東京キネマ倶楽部
【日程】 2008/12/28(日)
【開場/開演】 18:00/19:00
【チケット】 前売:3,500(ドリンク代別)
※チケット 10/18(土)より一般発売開始!
・ぴあ(P:304-493)
・ローソン(L:73632)
・e+(pre:10/4-8)
・岩盤
※お問い合わせ先:SMASH/03-3444-6751

■東京/東京キネマ倶楽部
【日程】 2008/12/29(月)
【開場/開演】 18:00/19:00
【チケット】 前売:3,500(ドリンク代別)
※チケット 10/18(土)より一般発売開始!
・ぴあ(P:304-493)
・ローソン(L:73632)
・e+(pre:10/4-8)
・岩盤
※お問い合わせ先:SMASH/03-3444-6751

【ホニャララのツアー】

2009/1/17(土)、神戸 VARIT.
2009/1/18(日)、徳島 JITTERBUG
2009/1/20(火)、熊本 Django
2009/1/23(金)、福岡 BEAT STATION
2009/1/24(土)、広島 CLUB QUATTRO
2009/1/25(日)、京都 磔磔
2009/1/27(火)、金沢 vanvan V4
2009/2/7(土)、仙台 CLUB JUNK BOX
2009/2/8(日)、盛岡 Club Change WAVE
2009/2/15(日)、札幌 cube garden
2009/2/21(土)、名古屋 CLUB QUATTRO
2009/3/1(日)、渋谷 AX
※詳しくはオフィシャル・サイトでご確認を。
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、dj hondaとのジョイント・フルアルバムを発表[特集] スティング、「僕らには架け橋が必要なんだ」新作『ザ・ブリッジ』を本人のコメントとともに徹底解説
[インタビュー] 藤木大地、日本が世界に誇るカウンターテナーが舞台をもとにした新作アルバムを発表[インタビュー] “ひねくれポップの大団円”がつぽんず、初の全国流通版
[インタビュー] カーネーション、4年ぶり通算18枚目のアルバム[インタビュー] 在ノルウェーのピアニストがECMからの初リーダー作で聞かせる“静寂の美”、田中鮎美
[特集] ストーンズたらしめる音楽を磨き上げた傑作の40周年記念エディションを聴く[インタビュー] ももすももす、ドラマ『どうせもう逃げられない』主題歌「サーモクライン」を発表
[インタビュー] ちゃんみな、集大成ともいえる3rdフル・アルバム その名も『ハレンチ』[特集] ザ・ビートルズ『レット・イット・ビー』 ビートルズ最後のアルバムを貴重音源満載のスペシャル・エディションで味わいつくす
[インタビュー] 荘村清志 30〜40年ぶりに弾き、その魅力に引き込まれたアルベニスの作品集に込められた思い[インタビュー] スウィート&グルーヴィなSSW、待望の新作 kiki vivi lily
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015