「子供のオーケストラみたいなノリにしたかったんだ」――マーク・ビアンキが語る新プロジェクト、xoxo, panda!

エックスオーエックスオー・パンダ   2007/11/29掲載
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「子供のオーケストラみたいなノリにしたかったんだ」――マーク・ビアンキが語る新プロジェクト、xoxo, panda!
 ハードコア・パンクに傾倒したという10代ではIndian Summer、Mohinderのメンバーとして活躍。90年代後期からはスペイシーかつポップ、フォークとエレクトロニカを接近させたHer Space Holiday名義でソロ・アーティストとして活躍する一方で、ジョセフ・ナッシングピアナとのコラボ・ユニット、THE HEARTBREAK MOMENT高橋幸宏アルバムへの参加などで知られる、マーク・ビアンキ。2007年夏にはより手作り感のある新ユニット、xoxo, panda名義でアルバム『THE NEW KID REVIVAL』を発表した。日本のバンド、4 bonjour's partiesとのコラボレーションで日本縦断ツアーを成功させた彼に話を訊いた。



 エレクトロ・フレイヴァー&ヒップホップ・ビート&優しく温かい唄心で、確実に21世紀型シンガー・ソングライターの第一人者となった“Her Space Holiday”(以下HSH)ことマーク・ビアンキ。この夏にはサッポロビール「YEBISU THE HOP」のCMでお茶の間にも浸透しちゃいましたっけ。そんな彼が新たなステップとしてスタートさせたのがこのxoxo, panda。さっそく来日した彼にインタビュー。

 「HSHは12年やってるんだ。もちろん最初は楽しかったけど、エレクトロ中心だから作業みたいな感じになっちゃって。人間味も薄れていくようだったし(笑)。そんな時にある友達に<もっとハッピーな曲は作らないの?>って言われて始めたらそれがどんどん進んでいってね。自分の個人的なクリエイティヴさとか自由な部分が出せるように思えたんだ。そんな自然な始まりなんだ」





 xoxo, pandaのファースト・アルバム『THE NEW KID REVIVAL』では彼の専売特許とでも言うべきエレクトロ色を排除し、アコースティック・ギターやバンジョー、グロッケンシュピールなど生楽器が中心。なぜこのようなスタイルを選んだのだろう。

 「HSHではいろんな音を録っていて、それらを繋ぎ合わせたりして曲を作っていたんだけど、そこには必要のない音も存在していたりしたんだ。だからこのxoxo, pandaでは純粋に音を作りたかった。僕の周りに転がってるような楽器を使って、子供のオーケストラみたいなノリにしたかったんだ。だから制作も本当に楽しかったよ。ちょっと前は<朝起きたらアレとアレをやらなきゃならない>みたいな強迫観念のような、作品に音楽を作らされている……そんな感じだったんだけど、xoxo, pandaではドラムを叩きながら<どういう曲になって行くんだろう?>みたいなワクワク感がずっとあってね!」


 この作品ですべての楽器を一人で演奏しているマークだが、今回の来日公演ではバンド・セットで臨んだ。そのバックを担当したのが東京の4 bonjour's parties。

 「最初は“僕のバック・バンド”って感じだったと思うんだ、お互いに。でもツアーを続けている内に完全に“一つのバンド”になった。音楽的にも、もちろんそれ以外のことでもね。とても信頼し合える存在になった。4 bonjour's partiesを連れて欧米ツアーをやりたいと心から思ってるよ」


 HSH、xoxo, pandaをはじめ、この他にもジョセフ・ナッシングとピアナによるプロジェクト“THE HEARTBREAK MOMENT”やイラストレーターpcpとのコラボレーション作『THE TELESCOPE』など、様々な活動を続けているマーク。この活力は一体どこから?

「やはり人からもらうエネルギーかな。コラボレーションすることで、思いもよらない力をもらって、次に繋がっていくんだ」


 来年にはHSHの新作にも取り掛かると言う。新たなエナジーを抱えてマーク・ビアンキはまだまだ歩き続けるのだ。


取材・文/小林英樹(2007年11月)
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