「兄貴の足元にちょっと近づけたかな」――竹内 力の双子の弟、RIKI鮮烈デビュー!

竹内力   2007/11/01掲載
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2007年9月、突如“東京ゲームショウ”に登場、スペシャル・ライヴを行なったRIKI(アールアイケーアイ リキ)。訊けば“Vシネの帝王”俳優 竹内 力の双子の弟だという。ファースト・シングル「魁!ミッドナイト」とともに音楽界に“殴りこみ”をかけたRIKI。謎に包まれた漢(おとこ)に話を訊いた――。


 俳優、竹内 力の双子の弟がデビューするという。気になるのはその第一弾シングルの内容。働く男たちへの応援歌だという「魁!ミッドナイト」と、クレイジーケンバンド(以下、CKB)のヒット曲を大阪風にアレンジしたカヴァー「タイガー&ドラゴン 大阪挽歌(エレジー)」が収録され、ともに兄による作詞、プロデュースだ。


「初めまして。アールアイケーアイ リキです!」

『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』 『ミナミの帝王』で主役を張る兄を思わせるドスのきいた第一声だった。さっそく、デビューへと至ったいきさつについて訊いてみる。どうやら無職だった彼に、兄が“歌うこと”を薦めたことが一番のきっかけだったらしい。「魁!ミッドナイト」に込められた働き盛りの人たちに向けてのメッセージについては 「仕事頑張って、悩みがあっても、いいことがあっても、酒飲める人は飲んで、飲めない人はお茶飲んで、楽しく盛り上がっていこうぜ、短い人生なんだし。景気悪いけど、また明日から頑張って働いて、エネルギッシュに生きて行こう!」と人々を励ましたかったのだと言う。


 またカップリング曲の「タイガー&ドラゴン 大阪挽歌(エレジー)」はRIKI自身がよくカラオケで「タイガー&ドラゴン」を歌っていたことに目をつけた兄によって選ばれたそうだ。「80年代っぽい感じもするメロディ……でも、今っぽさもあって。そのメロディが耳に残ってくれたら嬉しい。それから、オチで“電気クラゲ”と“電気ネオン”を替えたりする兄貴らしい詞を読んでもらって。ちょっと演歌っぽかったりするしね。俺の歌声を聴いてもらうのはついででいいよ」と強面ながらも実はシャイなのか?と思わせる一面をのぞかせた。


  普段耳にする音楽の趣味について訊いてみると「洋楽は聴かない。CKBさんや矢沢永吉さんの歌をカラオケで歌うことはあるね。松山千春さんとか井上陽水さんも好きだな。フォークを聴いたのは昔のことだけどね。俺たちの年代だとそんな感じですね。やはり懐かしい感じが好きでね。一瞬、過去に戻れるというか」とのこと。

 
 レコーディングやPV撮影といった一連のアーティスト活動については少年のように弾んだ声で「なんか“芸能人”みたいでしたね。(兄と違って)俺は素人だったので。兄貴の足元にちょっと近づけたかな、と」と照れ笑い。「レコーディング作業に興味があったので、“こうやってるのか!”……とかね。楽しかったから苦労した印象はないですね」と語ってくれた。なるほど、このデビュー・シングルに満ちているフレッシュな魅力の秘密は、込められたメッセージのみならず、レコーディング作業そのものにもあったようだ。


 兄にはよく“しばかれる”とも語るRIKI。今回のデビューにあたって作詞や楽曲のプロデュース、選曲、衣装デザインにいたるまで兄が担当し、さらには歌を披露する土地によって、“地名を差し替えろ!”という指示まで出ているんだとか。プロデューサーとして彼を支える大きな存在であることは間違いないようだ。「紅白には出てみたいですね(笑)。目立ったら出られるんですかね? 発売が11月だから、時期的に今年は無理だって聞いたけど。兄貴と一緒にディナー・ショーなんて手もあるか!」と笑う姿にも兄への尊敬と愛情がうかがえる。2008年度の紅白では彼が熱唱し、日本中を元気づける姿が見られることを楽しみにしておこう。


<取材/文 服部 真由子(2007年10月収録)>



『竹内 力 VS RIKI これぞ兄弟愛!!』トーク・ミニライヴ&握手会
11月8日(木)start:19:00〜
タワーレコード新宿店7Fイベント・スペース
お問合せ:03-5360-7811 / タワーレコード新宿店

11月18日(日)start:15:00〜
名古屋PARCO1F特設ステージ
お問合せ:0120-850095(平日10時〜18時)
エイベックス・マーケティング(株)カスタマーサポート課

11月25日(日)start:15:00〜
タワーレコード梅田NU茶屋町店6Fイベントスペース
お問合せ:0120-850095(平日10時〜18時)
エイベックス・マーケティング(株)カスタマーサポート課
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