alan   2009/03/27掲載
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 「RED CLIFF 〜心・戦〜」 「久遠の河」と、alanが主題歌を歌う映画『レッドクリフ』(『PartI』はDVDで発売中。完結編となる『PartII』は4月10日から全国ロードショー)。中国の『三国志』でももっとも有名な“赤壁の戦い”を背景に、アクションだけでなくさまざまな人間模様が楽しめる本作。ここでは映画『レッドクリフ』を紹介する。



『レッドクリフ PartI』ストーリー





80万 VS.5万。圧倒的な勢力で迫りくる曹操軍に敵同士であった劉備・孫権軍が結束して立ち向かう!


 西暦208年、帝国を支配する丞相・曹操(チャン・フォンイー)は、対抗勢力をせん滅すべく80万の大軍で征討に赴く。曹操に最初に標的にされたのは、劉備軍。劉備と義兄弟の契りを交わした関羽と張飛、さらに趙雲(フー・ジュン)らの活躍で劉備軍はなんとか逃げ延びたが、敗色は濃厚。軍師の孔明(金城武)は、曹操、孫権、劉備が天下を三つに分けて治める「天下三分の計」を説き、曹操軍の脅威に対抗すべく、孫権軍との同盟を進言し、孫権(チャン・チェン)のもとへと向かう。

 若くして覇権を継承した孫権のまわりには、先代に仕えていた保守的な臣下が多く、曹操に降伏するべきだという意見が大半を占めていたが、孔明は交戦派の司令官・周瑜(トニー・レオン)と出会う。妻・小喬(リン・チーリン)が飼っている馬の出産を孔明が手伝ったのをきっかけに、次第に信頼関係を築き、同盟が実現することになる。しかし、それでも連合軍の兵はわずか5万。数の上で圧倒的に不利な連合軍は、亀の甲羅をヒントにした奇策“九官八卦の陣”で曹操軍の騎馬隊を迎撃。団結力を発揮し、見事に撃破する。しかし、依然勢力の衰えない曹操軍は、2000隻もの船を集め、決戦の地・赤壁へと向かおうとしていた。


『レッドクリフ PartII −未来への最終決戦−』
ストーリー





最後は戦いだけでは、終わらない。奇蹟のラストを見逃すな。
曹操の非情な作戦の前に、男たちの結束は崩壊。連合軍は絶体絶命の窮地に追い込まれる!


 2000隻の軍艦を率いて赤壁に侵攻してきた曹操(チャン・フォンイー)は、兵の士気を高めるために、蹴鞠の大会を催していた。最も活躍し、曹操に昇進を言い渡された孫叔材(トン・ダーウェイ)は、一人の兵士に礼を言う。試合中にこっそり孫叔材を手助けしたその兵士は、男装して潜入していた孫権の妹・尚香(ヴィッキー・チャオ)だった。尚香は曹操軍に疫病が蔓延していることを伝書鳩に託して孔明(金城武)に伝えるが、その後戦慄の光景を目撃する。疫病でなくなった兵士たちの死体が船に積まれ、連合軍のいる対岸へと流されていたのだ。曹操の冷酷非情なやり方に、周瑜(トニー・レオン)をはじめ、連合軍は憤りを感じるが、傷ついた兵士と広がりつつある疫病を目の当たりにした劉備は自軍の兵と民のために、撤退を決意してしまう。しかし、孔明は周瑜とともに戦うため、ただひとり戦地に残るのだった。


死線を越えたかけひき、繰り広げられる頭脳戦!


 劉備たちが去った後の陣営には、十分な食料もなく矢も5万本程度しか残っていなかった。劉備たちが4万本の矢を持って行ったことの責を問われた孔明は、三日で10万本の矢を調達すると周瑜に宣言。一方、周瑜も水上戦に長けた曹操軍の武将・蔡瑁と張允を排除してみせると宣言する。お互いの首をかけた発言に周囲は冷や冷やするが、当の本人たちは涼しい顔をしているのだった。ある日、周瑜のもとに、今は曹操に仕えている幼なじみの蒋幹が訪ねてくる。蒋幹は、曹操が小喬(リン・チーリン)を手に入れるために戦争を始めたことをほのめかし、周瑜に降伏を勧めるが、それでも周瑜の決意は揺るがない。旧交をあたためるふりをしながら周瑜の動向を探っていた蒋幹は、蔡瑁と張允が周瑜と裏で繋がっていることを示す手紙を見付け、急いで曹操のもとへと持ち帰るが、それは周瑜が用意した偽の手紙だった。一方、最初の二日間で1本の矢も入手していなかった孔明は、藁で覆った船20隻を率いて敵陣へと侵入する。濃霧で視界不良の中、敢えて弓矢の一斉攻撃を受け、まんまと敵の矢を手に入れることに成功する。10万本もの矢を孔明に奪われてしまったとは知らず、蔡瑁と張允は意気揚々と陣営に引き上げるが、蒋幹が持ち帰った手紙を曹操に突きつけられ、処刑されてしまうのだった。


孔明の秘策、周瑜の戦略、尚香の帰還、そして小喬の決断。それぞれの命運は赤壁へ―。


 曹操軍の陣営の配置図を完成させた尚香が無事に帰還する。2000隻もの戦艦が書き込まれた配置図に連合軍は声を失うが、周瑜は戦艦と戦艦の間にある印の意味を尚香から聞き、そこに勝機を見出す。しかし、その作戦を実行するには風向きが悪かった。そこで孔明は、気象学、地理学を駆使して、連合軍に有利な“東南の風”が吹く日を割り出そうとする。その頃、自分が戦争の発端であることを知ってしまった小喬は、一艘の船に乗って曹操のもとへと向かっていた……。

 圧倒的な戦力差の連合軍に、はたして勝機はあるのか!? 周瑜は小喬を取り戻すことができるのか!? 孔明の秘策は通用するのか!? 劉備たちは戻ってくるのか!? そして、東南の風は吹くのか!? 歴史に残る大戦“赤壁の戦い”がいよいよ決着の時を迎えようとしていた。





【キャラクター紹介】



周瑜(トニー・レオン)
――孫家三代に渡って呉に仕える知将。赤壁の大戦では連合軍を指揮し、劉備軍とともに曹操軍に挑む。



孔明(金城武)
――三顧の礼をもって劉備に迎えられた天才軍師。赤壁の大戦では同盟に尽力し、連合軍を指揮する周瑜に秘策を授ける物語のキーマン。



曹操(チャン・フォンイー)
――80万の大軍を率い、降伏しない同盟軍を追い詰める丞相。絶世の美女と名高い小喬(周瑜の妻)を我が物にしようという野望を持つ。



孫権(チャン・チェン)
――父・孫堅、兄・孫策の意志を継ぐ、呉軍の君主。“降伏か開戦か”という決断を迫られたが、孔明、周瑜の後押しで闘うことを決意する。



小喬(リン・チーリン)
――姉の大喬とともに“江東の二喬”と称される美女にして、周瑜の妻。疫病などで苦戦を強いられる連合軍を助けるために曹操のもとに一人で向かう。



尚香(ヴィッキー・チャオ)
――孫権の妹。女性だけの兵隊を率いる男勝りな性格の持ち主。『PartII』では、男装して曹操軍に潜入する。



甘興(中村獅童)
――海賊出身の呉の武将。周瑜の部下として海賊時代のカリスマ性を発揮し、水軍を訓練する武人。



趙雲(フー・ジュン)
――劉備軍の武将。赤壁の大戦を前にした長坂の戦いで、曹操の大軍の中に単騎で乗り込み、劉備の子を救った忠義の猛将。



『レッドクリフ PartII ―未来への最終決戦―』
4月10日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国超拡大ロードショー
(C)2009, Three Kingdoms, Limited. All rights reserved.

『レッドクリフ』公式ホームページ
http://redcliff.jp/





 『レッドクリフ PartII −未来への最終決戦−』のクライマックスは、この作品のメイン・テーマでもある“赤壁の戦い”の場面。長江を舞台にした壮絶でダイナミックな戦闘シーンは、alanにも強いインパクトを与えたという。
 「『Part機戮茲蠅眄錣い両賁未増えてますね。怖いって思ってしまうシーンもあるけど、すごい迫力でした。感動の場面もいっぱいありますよ。『Part機戮任蓮⊆瑜(トニー・レオン)と孔明(金城武)の出会いだったり、いろんな登場人物が集まってくる話が多かった。今回は逆に“離れる”ということが中心になってるんだと思います。でも、それは悲しいとか寂しいっていうことだけではないんですよね。「久遠の河」のレコーディングのときにジョン・ウー監督とも話したんですけど、そこには明るい希望も描かれているので」

 孫権の妹・尚香のエピソードも、alanの胸に響いたようだ。
 「男の格好をして曹操軍に潜入するんですけど、曹操軍のひとりの兵士と仲良くなるんですよね。その兵士は尚香のことを男だと思ってる。でも、尚香はたぶん、彼のことが好きなんですよ。そこには友情も交じっているんですけど……すごく切なくなるシーンだと思いますね」

 「“三国志”のこともよく知ってますが、あの時代に生きた人たちはみんなカッコいいですよね」と言うalan。登場する男性のなかで、気になるタイプは? と聞いてみると……。
 「うーん……周瑜かな。まず、奥さん(小喬)に優しいでしょう。音楽もできるし(『Part機戮砲麓瑜と孔明が古箏でセッションを繰り広げるシーンがある)、詩を詠むこともできる。それにすごく知恵がありますよね。孔明さんもカッコいいと思いますけど、ちょっと頭が良すぎて、彼氏にすると大変かも(笑)」

 『Part機戮痢RED CLIFF 〜心・戦〜」、『PartII』の「久遠の河」。超大作『レッドクリフ』の主題歌を任されたことは、アーティスト・alanのキャリアにとっても、大きなポイントになりそうだ。
 「『Part機戮亮臑蟆里魏里辰燭箸は、まだデビューして3ヵ月。たくさんの歌手のなかから私を選んでくれたことにはすごく感謝しています。映画館のエンドロールで〈久遠の河〉が流れたときの感動もすごいんですよ。CDで聴くのとは感じ方が違うと思うので、ぜひ観てもらいたいですね」



取材・文/森 朋之


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