「男くさいサウンドと女性ならではの世界観の調和」注目ロック・バンドKASINインタビュー!

KASIN   2007/03/23掲載
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 ユニコーンARBアナーキーZi:LiE-YAなどのメンバーとしてもその名を知られるプレイヤーEBI(ユニコーン、ARB)、koya(内藤幸也/ARB、Zi:LiE-YA)、fujimaru(名越藤丸/アナーキー)が女性ヴォーカリストyukinoを迎えて結成した、話題のロック・バンドKASIN。3月21日に自らが興したレーベル“五行(gogyo)”よりマキシ・シングル「定め」をリリースしたばかりの彼らに話を聞いた――。
 

 はかなさと力強さが共存した歌声が特徴の女性ヴォーカリストyukinoは、すでにその名を広く知られた3人のメンバーと活動することについて、「気負いはありません。ただ、実際にスタジオに入ったり、レコーディングをした時に、他のミュージシャンとは確実に出ている音が違うことを実感しています。気負うよりも楽しくて仕方ない、といった感じなんです」と、リラックスした表情で話す。


 yukinoとkoyaの出会いをきっかけに、もともとkoyaと親交のあったEBIとfujimaruがバンドに合流、現在のラインナップになった。彼らはしばらくの間、“前身バンド”のsalt名義で活動を続けたが、2007年1月に「“このメンバーでやっていこう”という決意を込めて」(fujimaru) 現在のKASINに名を改めた。バンド名の由来については、「問題作と評された瀬戸内寂聴の小説『花芯』からインスピレーションを受けて、候補に挙げました」と答えるyukinoの横で、プロレスラーの“ケンドー・カシン”“過信”“家臣”から取ったんだ、と言葉遊びでまぜっかえすメンバーの姿からは、彼らが心からこのバンドを楽しんでいる様子がうかがえる。

 yukinoをのぞく3人はヴォーカリストに仲野茂(アナーキーetc)を擁するSDR(セドロ)のメンバーでもある。バンド・コンセプト/曲作りに関してSDRとの違いについて、KASINサウンドの鍵を握るkoyaは「どちらのバンドも全員でセッションしながら詰めていくので、やっぱりヴォーカルが代わるとイメージも変わってくる。KASINでは男くさいサウンドとyukinoの世界観をうまく調和させるようにコントロールしている」と語る。そのyukino自身は前述の小説家、瀬戸内寂聴を筆頭にマドンナなどの「感性を強く打ち出す女性に共感する」と言う。yukino自身の感性も独特で、KASINの世界観を大きく決定づけているとメンバーも口をそろえるほど。「yukinoからもらった新曲のタイトルがね……< へび女 >!。そういうおもしろい世界観を、彼女は持っているね。我々は曲をつけるにあたって試行錯誤してますよ」とEBIが大きく笑いながら教えてくれた。

 3月21日にリリースされたマキシ・シングル「定め」は、このメンバーが集まったばかり、2006年7月に録音されたもの。硬質で骨太なロック・サウンドと、エキセントリックさと母のような慈愛が共存するyukinoの魅力がユニゾンする、KASINワールドへの招待状ともいえるシングルだ。fujimaruは「バンドとしては今の方が深化しているから、このシングルを超えるサウンドを今後も期待していいよ」とファースト・レコーディングを振り返りつつ、これまでのKASINの歩みに自信をのぞかせた。


 「何をぶつけてもyukinoの個性は壊れないんだよね。とりあえずやってみると、いつも何かしら新たな発見がある」(EBI)という彼らは、ライヴでオリジナル曲だけでなくパティ・スミスの「Dancing Barefoot」などのカヴァーを披露する予定だ。今後、日々深化していくバンドの新しい魅力に出会える、彼らのライヴも見逃せない!■KASIN ライヴ・スケジュール■
2007.5.12(土)aube shibuya(東京・渋谷)
※詳細はKASINオフィシャルHP (http://5gyo.jp/kasin/)


取材・文/服部真由子(2007年3月収録)
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