西寺“ニッシ”郷太&堂島“こぅくん”孝平によるファンタスティックなアイドル・ユニット、Small Boys登場!

Small Boys   2012/12/26掲載
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 永きにわたりこの国で享受され続けてきた男性アイドル文化を深く敬愛し自らも作家としてその文化形成の一旦を担ってきた二人の男が、いよいよもって華やかな表舞台へと躍り出る。ノーナ・リーヴス西寺郷太とシンガー・ソングライターの堂島孝平。彼らが結成したSmall Boysは、ジャニーズの、日本のアイドルの歴史を受け継ぎ、更新せんとするアルバム『ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ』を作り出した。
――最初からアルバムを作ろうと思ってたんですか?
堂島孝平(以下、こぅくん) 「全然思ってなかったです。寂しがりやのニッシが、その寂しさを埋める相手を世界中で探していて。もうどこにもいないと諦めかけてたそのとき、僕がめっちゃ近くにいたという(笑)。実はスモボ以前というのがあったんです。ノーナ×堂島で一緒にライヴをやる機会があって。2003年に共演したときに、なんか一緒に曲作ろうやって話になり」
西寺郷太(以下、ニッシ) 「アンコールのときにやる曲ね。それが今回のアルバムにも収録された〈Sparkling Vacation〉なんですよ。ライヴ・ヴァージョンはシングルのカップリングに入れてはいましたけど、9年がかりでちゃんと作品化された。これ、心配事のひとつだったんですよ。変な話、人間いつ死ぬかわからないじゃないですか(笑)。いい曲なのにちゃんと録音されずに5〜6年経ってるのがイヤだなと思ってて。どっちかが死んだら後悔するだろうなと。ノーナの曲ならどんどん形にしていけるけど、堂島とやった曲は録る機会がなかなかなくて」
こぅくん 「〈ファンタスティック・アカデミー〉っていうツアーで2003年以来、久々に一緒に回って、〈Fantastic Academy〉という曲を二人で書いて。そのツアーの後、2011年にもう1回一緒に回ったんですけど、そこで作ったのが〈Cosmic Action〉。そのときに初めてバリバリのアイドルみたいな作品を作ろうってなったんですよ」
――「Sparkling Vacation」や「Fantastic Academy」はアイドルのコンセプトで作った曲ではないんですね。
ニッシ 「ともかくライヴを盛り上げるために作ったのが、いわゆる単純なロックンロールの〈Fantastic Academy〉。この2曲まではあくまでもライヴ用でした。“Small Boys”っていう名前は、俺たち徹頭徹尾平等主義なんで(笑)、紙をちぎって好きな単語を書いて、お互いのワードを合わせたんです。それで曲名を作ろうとしてたんですよね。最初に出したのが“Cosmic”と“Action”だったのかな? めっちゃええやんってなって、その次に出したのが“Small”と“Boys”だった。爆笑した瞬間を覚えてます。これ、もう完璧グループ名やわ、って。なんでSmallって書いたんやろって今になって思いますけど(笑)」
こぅくん 「中学生レベルの単語で揃えようっていう約束して、そのちぎり合いを……」
ニッシ 「契りを交わして」
――ちぎるの意味が違いますけど(笑)。
ニッシ 「Small Boysが出たときにめっちゃ笑って。これしかないって決まった。たまたまその時期、COMPLEXが再結成して、僕らがそれぞれ吉川(晃司)さんと布袋(寅泰)さんをドームに観に行った経験があって。二人ともめっちゃデカいじゃないですか。っていうのもあって、俺たち、ちっちゃいなーって(笑)」
こぅくん 「オープニングでステージの両端から“♪BE MY BABY〜”って出てきたんですけど、それをやりたいと(笑)。COMPLEXのお二人はデカいけど、自分たちが両端から出てきたらめっちゃ小さいっていうのをやってみたいって(笑)」
ニッシ 「そもそもは、例えば福岡や札幌、新潟みたいな街にライヴで行くための、リアリティから来た活動ではあったんですよ。小松(シゲル)と奥田(健介)が堂島バンドのA.C.Eで活動してるから、動きやすくて。俺も行けばノーナも堂島バンドもフルの形でできる。それでSmall Boysが前座でついたりすれば盛り上がるなって話になって。そんな話だったんですけど、思った以上に〈Cosmic Action〉がウケて。これは本気でやらないとってことで3曲、4曲と増やしていったら、せっかくだからアルバムを作ろうと。そこで学生時代からの仲間であり、売れっ子プロデューサーの谷口尚久くんにお願いして。結局、これができたのはヤツのおかげ(笑)。谷口くんはとんでもなくタフだよね」
こぅくん 「谷口くんの仕事は、なんつうかな……音楽ってこんな早くできんだって(一同爆笑)。スピード感が圧倒的で。ただ早いだけじゃなくて、すごくいいんですよ。ニッシが軽くトラック作ったりしてるものもあるんですけど、“こういう曲だから”って送ると、その日の夜くらいには“こんな感じね”って返ってくるんですよ」
ニッシ 「そりゃ仕事増えるわと思うんだけど。彼はCHEMISTRYの仕事もやっていて、〈Perfect Queen〉とかはそのために作ったんじゃないかって思うくらいのクオリティで。僕とも一緒にSMAPや、V6でもタッグ組んでるし、職人としてJ-POPのチャート争いをやってきたヤツだから、ホント頼りになりましたね。ノーナも堂島もそれぞれの美学でやってきたけど、そうじゃないものを作るには最適だった。彼に頼ることによって、僕らも変なところでこだわらずに歌と作詞作曲に集中できたので、すごい楽しかったですね」
こぅくん 「スピード感的にはジャニーズに提供しているような感じなんですよ。自分たちが曲を書いたら、知らない間にアレンジャーが素敵に仕上げてくれる」
ニッシ 「いや、ほんとに」
こぅくん 「谷口くんの存在はデカかったですね」




――お二人は忙しいじゃないですか。よくアルバムまで作れたなと思ってたんです。
ニッシ 「こんなアルバム作ったら暇だと思われますよね(笑)。これ、すげー暇人がやることですよ! わざわざやらなくていい。堂島だって今年アルバム2枚作ってるし、僕もプロデュースや、ライヴ・アルバムやカヴァーも含めれば50曲以上制作とミックスしてた(笑)」
こぅくん 「余裕ある人がやることだよね」
ニッシ 「1日5曲歌入れしたりしたし(笑)。〈HIJKLMN 音頭〉やったあとに〈Perfect Queen〉録ったり、ほんとめちゃくちゃ。昔のビートルズじゃないけど、すっごい早くて。とはいえ、谷口くんがフルでアルバムに関わる、ってすごい珍しくて。多くのJ-POP仕事はアルバムにひとりのプロデューサーが1曲とか、3曲だけとか、オムニバス形式になってて自分が関わっていない曲が入ることは多いから、彼にとってもトータル・プロデュースで1枚作るのは夢だったみたいで。僕と堂島みたいに顔が見える人の作品を全部やるのは面白かったみたい。そういった意味では、皆がウィン・ウィンの関係で楽しくやれた作品ですね」
――歌い方ですが、ちょっとヘタなアイドルっぽい真似とかもしてるじゃないですか?
ニッシ 「あっはっはっは!」
こぅくん 「ヤバいよね。絶対に怒る人もいると思う」
ニッシ 「年齢も下げて歌ってるからね」
こぅくん 「〈Don't Cry Daijoubu!〉は郷太が元々持ってたデモ。歌唱法で言うとピンポイントでジャニーズJr.です(笑)」
ニッシ 「今回のヴォーカルは特に俳優みたいな感覚というか。大河ドラマで設定上、30代の人が10代後半の役をやったりするじゃないですか。すげー若い!みたいな(笑)、そんな感じですよね、この曲は。僕は光GENJIが大好きなんですけど、声変わり周辺の佐藤敦啓くんや赤坂晃くんのニュアンスを出したかった曲ですね。まったく同い年なんです」
――その一方で、「Viva Win!」では中居くんラップみたいなのも入っていて。
ニッシ 「あはは。あれは漠然とアイドル・ラップの一形態としてやってみたけど、そう言われれば、たしかにSMAPっぽい(笑)」
――80年代から2000年代まで、いろんな男性アイドルが見えるんですよね。
ニッシ 「〈Don't Cry Daijoubu!〉は、10年くらい前にRUN&GUNっていうグループがいて、彼らのために作った曲なんですけど、アイドルっぽすぎるっていう理由で返ってきたんですよ。そういうのが多くてね。いわゆるゼロ年代は、アイドルがアイドルらしい曲を歌わない、あーあ、もったいないなー、って思ってばかりでした。そもそもバブルガムな感じって大好きなんで。で、返ってきたものの、自信作なのに出す場所がなくて、Small Boysをやるってなったときに“よっしゃこれしかない”と(笑)。ヴァラエティと言えば、アルファベット順に曲を作ろうってなったときに、こぅくんが音頭をね」
こぅくん 「作ったことはなかったんだけど、大滝(詠一)さんのナイアガラが好きだから」
ニッシ 「趣味趣味音楽の血を引いてるからね」
こぅくん 「大滝さんがアイドルで悪ふざけするイメージで作りましたね。それと、アルファベットで、まだないところを埋めようと」
ニッシ 「CDEFGと曲があったんですよ。〈Cosmic Action〉〈Don't Cry Daijoubu!〉〈Earth☆Peace〉〈Fantastic Academy〉〈Graduation Mystery〉って感じで」
こぅくん 「それをたまたま発見して、AからZまでにすればいいんじゃないか、と。でも、そう言ったものの、HからNまでがなく……」
ニッシ 「めんどくせーってなって(笑)」
こぅくん 「一気に消化する音頭を作ろうと!」
ニッシ 「〈HIJKLMN 音頭〉は関ジャニ∞っぽいのかな。忍者とか。和な感じをやるというか」
こぅくん 「で、郷太が洋っぽい〈Viva Win!〉を作って」
ニッシ 「〈HIJKLMN 音頭〉と〈Viva Win!〉は、くそみたいな曲にしようとしたんです(笑)。お互い駄曲を作ろうと」
こぅくん 「テーマ、駄曲」
――あははは!
ニッシ 「ノーナとか堂島孝平で穴埋め曲を作ろうなんて思わないじゃないですか。普通、捨て曲なしのアルバム作ろうと思うわけで。だから、人生初の駄曲を作ろうと。でも結局、意外といい曲になったという(笑)」
こぅくん 「ほとんど集まれないんで、メールのやりとりが中心なんですけど、郷太から“〈Viva Win! 〉作りました。駄曲です。”って来たのが忘れられない(笑)」
ニッシ 「わはは! “Viva Win! ”しか言ってない!」
こぅくん 「最初6分くらいあって。“Viva Win! ”っていう言葉自体イラッと来るじゃないですか。それがずっと続いてて、聴いてたらトランス状態みたいになった(笑)」
ニッシ 「でもこのふたつが効いてるなと。他はちゃんとした曲なので。音頭くらいふざけたものも堂島のアルバムには入れられないしね」
こぅくん 「ひょっとしたら現時点で21世紀最高の音頭かもしれない。新しい音頭は生まれてないから」
ニッシ 「ほんと名作だと思いますよ。で、この曲のあとに真面目な〈Perfect Queen〉がくるという」
――SMAP「らいおんハート」にも通じる和製R&Bのバラードですよね。
ニッシ 「そうですね。これはほんと谷口美メロ・ワールド。カヴァーは別として、人が作った曲をオリジナルとして歌うのはなかなか経験できないから珍しいよね。〈R_obotomy? Sojanai.〉は、堂島は作詞作曲に関わってないんだけど、それはキャリア史上初なんでしょ? しかも初ロボ声で」
こぅくん 「CMの曲で作詞はコピーライターさんとかはあったけど、作曲はやっぱり自分だったので。そもそもほとんど郷太としか共作してないですよ。誰かと作ろうってなかなかならない」
――歌手に徹してみていかがでした?
こぅくん 「もうすっげー無責任(笑)」
ニッシ 「でも〈R_obotomy? Sojanai.〉のヴォーカルはいいですよ」
こぅくん 「作ってるときはまだしも、歌ってるときは堂島でも西寺でもないキャラクターとして歌ってますからね。多少恥ずかしくても全然大丈夫なんですよ。実際やらなければ、カッコいいままで済むことのオンパレードなわけじゃないですか。だけどキャラクターとしてそこにいることで楽しんでやれる」
ニッシ 「勉強になるよね。今までそういうところがなさすぎた。池ちゃん(池田貴史)のレキシとかいい例だと思うんですけど、あのユニットの良さって、ふざけてるけど音楽の内容はすごくいいっていうところじゃないですか。自分たちもそういう場所に行けるんじゃないかと。自分じゃない、キャラクターだから。それから、人のせいにできる(笑)」
こぅくん 「お互いになすりつけ合いながら頑張ってるという」
――じゃあ躊躇みたいなのもなく。
ニッシ 「スモボがドライヴし始めてからは全然。バラードとかでも“あぁあ〜”みたいな感情こめ過ぎの歌い方をしたり」
――吐息交じりの声ですよね。
ニッシ 「そうそう(笑)。そういうのを昔から酔っ払ったときにデフォルメしてカラオケでやったりすると、うわー歌上手いとか言われてたんですよ。ちょっと心込めるフリすると、普通の人がエラいびっくりしたりする。だから、わざとヘタっぴに歌う曲もあれば、“うまそう過ぎ”に歌うこともあって(笑)」
――だから「Cosmic Action」はKinKi Kidsだと思うんですよ。
ニッシ 「堂島はKinKi Kidsにも書いてるしね。あの切なさは堂島の持ってるフレーバーですよね」
――それで、歌の上手い人がいるイメージ。
ニッシ 「うん、初期KAT-TUNの二人とかね。赤西(仁)亀梨(和也)コンビの“お〜おう〜あああ〜”って絡みみたいな」
こぅくん 「僕も端からタレントとしてやろうとしてたんで、郷太に言われたことを全部やるんです。基本YESから始めてます」
ニッシ 「そう、もう本当に尊敬してますよ、そういうとこ。〈Cosmic Action〉のトレーラー・ビデオを作るとき、俺が監督やアートワークに自分のチームを連れて来てこうやって踊ろうぜって8割方プランを練ったんですけど、堂島の方がその場では真剣にやりきってるんですよ。パッパッて撮って、その場ではそんなに確認してなかったんですけど、後から見たら“あれ? 堂島めっちゃ手伸ばしてる”って(笑)」
こぅくん 「絵コンテ見て、とりあえず“わかりました!”って全力でやって」
ニッシ 「そのわりにノリノリやんって(笑)。〈HIJKLMN 音頭〉では、プリンスの〈KISS〉のオマージュで、俺がウェンディの役でギターを弾いて、プリンスが踊ってウェンディの腕に手を置いて耳元で歌うんだけどウェンディがしかめっ面をするっていうのだったり、ワム!で飛んできてギターを持ってくるのを同じ衣装でやったりするのをやらせて。完璧にジャニーズというよりは、西寺郷太がやりたい80'sポップスってだけなんだけど。まあ堂島は、そんなにワム!とか好きじゃないかもしれないけど(笑)」
こぅくん 「曲は好きだよ。でも、そんなに思い入れないんだけど……」
ニッシ 「全力でやってる(笑)。でもそれがよかったですよ」
――アーティスト写真のトシちゃんのポーズとか。
こぅくん 「わかります? もうやり切ってます(笑)。でもいいタイミングだと思うんですよ」
ニッシ 「20代じゃできないからね。堂島は前からだけど、おれもここ2〜3年で特にジャニーズや女性アイドルに曲を書いたりプロデュースしてるんでね。ただ好きでやってるんじゃなくて、谷口くんや、corin.さんみたいな本当にジャニーズの曲を作っているチームをそのまま持ってきてるので。ちゃんとしたバックボーンがある」
――そうですよね。これをぽっと出のアイドルがやったら潰されてますよ!
一同 「わはははは!」
こぅくん 「僕、恐くてKinKiチームに聴かせられないですよ」
ニッシ 「V6チームに聴いてもらった。めちゃくちゃ大爆笑してくれましたよ。つか、イノッチはもう自分で買ってた(笑)」
――二人だからOKなんですよね。
ニッシ 「でもSmall Boysって発明だと思うんですよ。山崎まさよしさんが〈セロリ〉を歌ったり、スガ シカオさんが〈夜空ノムコウ〉を歌うのって、彼らがアーティスティックに自分らしく還元してやってるじゃないですか。シンガー・ソングライターが本格派のマターで歌うわけだけど、こっちからアイドル側に行ってやるやつ、っていうのは過去にいなかったんじゃないですか(笑)。(山下)達郎さんだってアイドルに曲作ってるけど、アイドルとしてセルフ・カヴァーやるわけじゃないから」
こぅくん 「初めてそっちに行っちゃった二人だよ」
ニッシ 「それこそ大滝さんとか喜んでくれると思うんですよ。(筒美)京平さんにも送ろうと思ってるんです。このノリなら毎年できるんじゃないかな。谷口くんさえ頑張れば(笑)。ライヴはやらずにビデオだけ作って、YouTubeアーティストとして、PSYみたいに海外でウケるんじゃないかなって。スモボは日本のガラパゴスの結晶みたいな曲が詰まってるから、例えばアメリカ風にしてあっちに持っていくよりも、そのまま聴いてもらう方がいいんじゃないかと思う」
こぅくん 「ヘタしたら台湾あたりでヒット飛ばすんじゃないかなとか(笑)」
ニッシ 「構想から考えると9年がかりだけど、メソッドができたので、あとはもう谷口くんが頑張れば……」
――人任せ(笑)。
ニッシ 「だって谷口くんも、corin.さんも、百近くあるストック曲から消化してるだけなので別に痛くないと思うんですよ」
――埋もれないだけいいかもしれないですよね。
ニッシ 「いいんじゃないかなと。堂島がどう思ってるかわからないけど」
こぅくん 「堂島孝平としては、3年くらい前から、いい音楽を作る、いいパフォーマンスをするのは当たり前になってきていて。ずっと続けてきてるとそれが平均になっていくじゃないですか。これからは音楽を音楽以外のものを取り込んでやんちゃにやっていくのはテーマになってくるんですよ。ふざけ方のひとつの答えとしてスモボはすごくいいんじゃないかと」
ニッシ 「エンタテインメントだよね。いや、ほんと真面目にやってると疲れてくる。休める何か、休んでるけど攻めてる何かが必要で。あとスモボは、南波志帆ちゃんとか、バニラビーンズのリサちゃん、Negiccobump.yとかリアルな女子アイドルも聴いてくれてるんですけど、“Small Boys最高!”とか言いやすいじゃないですか、おっさんだし(笑)。“なんだよ、同世代のイケメンかよ”ってならないでしょ? 彼女たちのファンからしても“これなら許せる”と思ってくれるんじゃないかと(笑)」
こぅくん 「たぶん一緒の側と思ってくれる(笑)」
ニッシ 「だから勧めやすい。しかも、これがダメって言われても別にいい」
――身も蓋もない(笑)!
ニッシ 「レキシとかもそうですけど、気軽に人にいいよねって勧めて終われるから。例えば、“僕の人生を変えたバンドです、BLANKEY JET CITY聴いてください”って言われたら、すごい真面目に返事しないと申し訳ないなって思うじゃないですか。でもスモボだと、好きじゃないって言われてもコミュニケーションが成り立つ。“だよね、さいですか(笑)”って。それに音楽的に自由っちゃ自由ですよ。ノーナ・リーヴスで音頭やろうぜってなかなかならないし」
こぅくん 「家で一人で音頭を作ったとき、虚しくなりましたから(一同爆笑)。ふざける文化が減ってきてるけど、スモボはイケてないこともわかった上でやってるっていう、そういう余白が見えるんじゃないかと思ってます。あと、アイドルあるあるみたいなのがいっぱいあるんですよ。80年代のアイドルだったら、アルバムのなかで留守電入れてたりするシーンが本当にある」
ニッシ 「妙に男っぽい野太いラップが入ってたりね」
こぅくん 「そういうのを含めて楽しんでほしい」
ニッシ 「ニッシソロ曲、こぅくんソロ曲とかアホやろって(笑)。“そもそも堂島お前ソロやろ”っていう(笑)。(ジャケットを見ながら)白いよね、あっはっは。これ、俺的にはワム!のファースト・アルバム『Fantastic』をイメージしてます」
こぅくん 「俺はよくわかってないけど、でもやるっていう」
――表情がノリノリですよ(笑)。でもライヴはあんまり考えてないんですね。
こぅくん 「何回か稼働してるんですけど……30分持たないんですよ」
――あはは! 出オチ感がある。
ニッシ 「最初は“きゃーー!”ってなるんですけど、2曲目くらいから“もういいか、早く終わらないかな”ってなる(笑)」
こぅくん 「二人とも踊れるわけじゃないしね」
ニッシ 「ただ、トレーラー撮ったときにこれだったらいけるかなと思って。ネットのなかで盛り上げてみたいなと思ってます。ビデオ・シングルカットとかありかなと。アルバムが出た後も引っ張っていくようなことをしてみたい。ベスト盤みたいなアルバムなんで」
――メインの活動にもいい影響がありそうですしね。
こぅくん 「精神的に追い詰められたことはまったくなかったからね」
ニッシ 「最悪、解散すればいいし」
――あはははは!
ニッシ 「解散とか脱退もありでしょう」
こぅくん 「頑張ることじゃないんで(笑)。躍起になってすぐ二作目だ!とかじゃなくて、ビデオを丁寧に作ったりして、広まってもらえたら嬉しいなと」
取材・文/南波一海(2012年12月)
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