土岐麻子   2009/01/20掲載
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土岐麻子をとことん知り尽くす!
〜アザー・ワークスの中の土岐麻子の魅力


 ナレーションや歌唱などCMの世界でも数多く聴かれることのある土岐麻子の声。自然と耳に入りやすい柔らかさを持ち、さらにその心地よさが忘れられなくなる彼女の声は、他アーティストの作品やコンピレーション・アルバムへの参加など、じつにいろいろなところで耳にすることができる。オリジナル・アルバムを聴き込んだ後も、さらに追求できる土岐麻子の世界。ここでは最近リリースされた関連作品の一部を紹介しよう。



 まずは、他アーティストの作品に参加したものから。真心ブラザーズのアルバム『俺たちは真心だ!』には、「M.C.Sakuの今夜はラップでパーティー」と「傷だらけの真心」の2曲で参加。真心ブラザーズの荒々しさを中和するかのようなコーラスを披露している。また、くるりのシングル「さよならリグレット」にもコーラスで参加。対照的な声の融合が楽しめる真心の楽曲に対して、こちらはベスト・マッチングなコーラス・ワークが楽しめる一枚。ちなみに、この曲はハウス「ジャワカレー」のCM曲としてもおなじみの楽曲。そしてTAKU & GOROのジャズ・カヴァー・アルバム『Radio Indigo』の「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」ではゲスト・ヴォーカリストとして参加。青柳拓次伊藤ゴローとのコラボレーションにより、素朴でスタイリッシュな世界観が楽しめる。



 そして、彼女は企画盤のアザー・ワークも多い。2007年にビートルズの楽曲を男女混声デュエットでカヴァーしたアルバム『りんごの子守唄(白盤)』(2008年にシリーズ3枚が一つにパッケージされたBOX『りんごの子守唄BOX〜hello goodbye〜』がリリース)でYO-KINGとともに「イマジン」を、おおはた雄一とともに「マイ・ラヴ」をカヴァーし、麗しい情感を持つ歌声を披露している。

 NHKの「みんなのうた」のカヴァー集『家族時間〜NHKみんなのうたカバー集〜』では、「キャベツUFO」で参加。世代を問わず、親子で聴けるという懐の深さはまさに土岐麻子の音楽性にピタリと当てはまる。



 最後に、土岐麻子の楽曲「smilin'」(新作『TOUCH』にも収録)が収録されたコンピレーション・アルバム『ファーファ・コンピ』。本作は、柔軟剤“ファーファ”の新商品「ファーファTRIP」とのコラボレーションでリリースされた企画盤で、“心ふんわり”というテーマに当てはまる13組のアーティストの楽曲が収録されたもの。ちなみに土岐麻子の他に参加しているのはコトリンゴ、AMADORIROCOmoumoonら独特の“ふんわり”感を持つアーティストたち。土岐麻子の柔らかな歌声に惹かれている人は、その心地よさにハマるであろう一枚。

 このように、さまざまなシチュエーションで彼女の歌を聴いてみると、主役としても確かな個性を放つことができ、名脇役にもなれるというマルチな才能に気付くことができる。声だけでなくスタイルも“柔らかい”……いつも新たな発見が期待できる希有なアーティストだ。



文/清水 隆


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