「Sony Park展」第3弾「ファイナンスは、詩だ。」 東京スカパラダイスオーケストラインタビュー

東京スカパラダイスオーケストラ   2021/08/05掲載
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 現在、Ginza Sony Parkで開催されている「Sony Park展」。第3弾「ファイナンスは、詩だ。」が7月30日から始まった。東京スカパラダイスオーケストラとのコラボによるこの展示は8月10日まで。6日には同所で収録されたスカパラのライヴも配信される。
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■Ginza Sony Park
https://www.youtube.com/ginzasonypark

 「Sony Park展」は、2024年に完成予定の「新Ginza Sony Park」の建設工事が始まる9月末まで展開されている展示で、ゲーム・音楽・ファイナンス・映画・半導体・エレクトロニクスというソニーの6分野をテーマに、岡崎体育、奥田民生、東京スカパラダイスオーケストラ、millennium parade、YOASOBI、Creepy Nutsという6組のアーティストがクリエイティヴな企画を行なう。それぞれのアーティストは、通常のライヴとは違ったユニークな形で参加し、ここでしか体験できないプログラムが用意されている。
 第1弾「ゲームは、社交場だ。with 岡崎体育」は、岡崎自身のエピソードとともに歴代のPlayStationやゲームを展示。第2弾「音楽は、旅だ。with 奥田民生」は、ゆかりある137組ものアーティストが参加し、それぞれが選曲した「旅を感じる楽曲」が展示された。第3弾は、ソニー生命のライフプランナーがパートナーの人生を支え寄り添う姿をあたたかい詩と捉え、「ファイナンスは、詩だ。」というテーマで展開している。
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 目玉となる体験展示「Planet Poem(プラネタポエム)」は、世界的に有名なプラネタリウムクリエイターの大平貴之が開発した、1,000万個の星を映し出すことができる光学式プラネタリウム投影機「MEGASTAR-供廚鮹浪2階に設置。360°立体音響や高輝度プロジェクターなどソニーの最新技術を駆使し、星と詩(ポエム)が融合した世界が映し出される。精細で奥行きのある美しい映像は、星空に包まれながらポエムが目の前を浮遊しているような、不思議で未体験の感覚を味わうことができるだろう。
 映像とともに流れる詩とナレーションは、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦が担当。詩集『放浪のメモランダム』も発表している谷中が、この展示のために新作の詩を書き下ろし、スカパラの楽曲「Prism」をバックに深みのある低音ヴォイスで「星と詩の世界」へといざなってくれる。約11分の上演の最後には「倒れないドミノ」が流れ、力強く背中を押してくれるような感覚。まるで一編の映画を見たような、まったく新しいプラネタリウム体験が待っている。
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 「Planet Poem(プラネタポエム)」のほかに、園内の壁や階段などのいたるところにスカパラ楽曲の歌詞が書かれた「30のPoem Hunt」や、来園者の質問にメンバーがランダムで回答してくれる伝言板「教えてスカパラ兄さん」(地下4階)も。そっと背中を押してくれるような言葉、エネルギーをくれる力強い言葉、新たな発見でハッとさせてくれる言葉、勇気をくれる魔法のような言葉。さまざまな言葉の中から、自分だけの言葉を見つけてほしい。
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 今回の展示について東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦、茂木欣一、大森はじめに話を聞いた。
――「Planet Poem」はあの空間で聴く「Prism」がすばらしく、詩も朗読も映像も没入できて、とても感動しました。完成版をご覧になった感想を聞かせてください。
谷中敦「心洗われる納涼体験でした!」
茂木欣一「〈Planet Poem〉は、ここ最近の体験の中でいちばん衝撃的な出来事でした。言葉は呼吸をしていて、繋がることを待っているんだという感想を持ちました。今まで口ずさんでいた歌詞も聞こえ方が変わり、大切な言葉がどんどん増えていくのです。〈Prism〉は、〈Planet Poem〉のために書き下ろされたような響きでしたね。楽器一つひとつも繋がりを待っていて、合奏することもまたポエムだと言えると思います」
大森はじめ「僕も没入しました。あのヘッドフォンシステムと映像美によって、普段演奏している感じとはまったく違う感覚になって、異次元に引き込まれるような心地よさ、そして言葉の力強さに引き込まれていきました」
――谷中さんにおうかがいしますが、「Planet Poem」の詩は、どのように制作されたのでしょうか?また、この詩にはどのようなメッセージやテーマを込めたのでしょうか?
谷中「現在置かれている大変な状況の中で、自分にとっての心の救いはどういうものかというのを書こうと思いました。星空に平面上に見える星座、星たちも実は距離や時代がとんでもなくさまざまです。皆さんの心の中も、自分の頭の中も、人間関係さえもこうやって並んでいるんだと自分は考え、それを伝えようと思いました」
――朗読はどのように収録されたのですか?
谷中「音楽(〈Prism〉)に合わせて、読んでいきました。インストゥルメンタルでとっても雄弁な曲なので、イメージもつくりやすかったです」
――ちなみに、詩が浮かぶのはどんな時ですか?
谷中「忘れられない出来事や、忘れたい出来事があるときに詩を考え始めることが多いです」
――ずばり谷中さんにとって「詩」とは何でしょうか?
谷中「詩は日常に無数に存在するパラレルワールドなのだと思います。人の心と心は同じ座標、同じ場所でかならず会えるというわけではないのです。逆に言えば、どんなに遠く離れていても寄り添うことができるのが、詩の素晴らしい部分ですね」
――「教えてスカパラ兄さん」というコーナーもあり、さまざまな質問に答えられていましたが、皆さんは悩み相談をするほうですか?それともされるほうですか?
谷中「悩む、というより迷うほうが多いかもです。基本、悩み相談はしないですね」
茂木「行動しなければ失敗すらできないと思っているタイプなので、あまり悩まないほうかな〜」
大森「悩み相談はしませんが、すごく悩みます。いっぱい悩みます。ですが、悩みを解決する前にほかで楽しいことがあると、そっちのほうにいってしまって何に悩んでいたのかを忘れてしまいます。これは完璧に短所です!」
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――8月6日のPark Liveはどんなライヴになりそうですか?
谷中「無観客灼熱のライヴハウス体験でしょう。〈Planet Poem〉の真逆です(笑)」
茂木「銀座のど真ん中に賑やかなパラダイス出現!!熱気マックスでどうぞヨロシク」
大森「普段のライヴでは味わえない、このGinza Sony Parkでしかできないライヴになるので、じっくり楽しんでもらいたいです」
――最後に、CDジャーナル読者にメッセージをお願いします。
谷中「ぜひ我々のパラダイス沼を楽しんでください(笑)」
茂木「21世紀の現在は、じつにさまざまな音楽の届け方がありますが、そんな中でも〈Planet Poem〉は皆さんにぜひ経験してもらいたい新しい発明です。そのうち、脳内でイメージを膨らますだけで、それが目の前に映像化される日がやってくるかもしれませんね」
大森「Ginza Sony Parkで〈Planet Poem〉という、未だかつてない企画をやらせていただきました。実際に体験して自分たちの楽曲と詩が〈Planet Poem〉によって、普段聴いているものとはまた違ったものとなって、とても感動しました。ぜひ多くの人に体験してもらいたいです。そして僕たちスカパラは、まだまだいろいろな新しいことにチャレンジして行きたいと思います」
 また、「Sony Park展」第3弾「ファイナンスは、詩だ。 with 東京スカパラダイスオーケストラ」と並行して「変化するソニーを支えるテクノロジーとデザイン」をテーマにした展示も開催されている。8月10日までは、「人類の未来のための研究」と題し、ソニーCSLによる最新の研究内容から拡張生態系・宇宙光通信・再生エネルギー・ロボット義足の展示、超知覚の体験デモなど7つのテーマを展示。ソニーが手がける意外でさまざまな技術もあらたな発見の連続で、夏休みにもぴったりの展示だ。こちらもぜひ体験してみてほしい。
取材・文/榑林史章
撮影/品田裕美
Information
Sony Park展
■Ginza Sony Park official site
https://www.ginzasonypark.jp/
■Ginza Sony Park official instagram
https://www.instagram.com/ginzasonypark/
■Ginza Sony Park official twitter
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■Ginza Sony Park official facebook
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