「Right-on」TV-CMソングで注目のエレクトロ・ロック・ユニット、トゥエンティ・ワン・パイロッツの“ハイブリッド”な音世界

トゥエンティ・ワン・パイロッツ   2012/12/26掲載
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「Right-on」TV-CMソングで注目のエレクトロ・ロック・ユニット、トゥエンティ・ワン・パイロッツの“ハイブリッド”な音世界
 日本でも蒼井優出演の「Right-on」TV-CMソングに起用された「ガンズ・フォー・ハンズ」で一気に注目が集まった、トゥエンティ・ワン・パイロッツ(twenty | one | pilots)。12月26日にリリースされるニュー・アルバム『ヴェッセル(vessel)』は、アグレッシヴなライヴ・パフォーマンスを核とした地道な活動によってファン・ベースを広げた結果のメジャー第1弾。“Schizoid Pop”(統合失調性ポップ)などと評される、緻密さと融通無碍な感覚、そしてエレクトロな高揚感と肉体的なダイナミズムが交錯するハイブリッドな音世界が刺激的だ。


Left:Josh Dunn Right:Tyler Joseph


――『ヴェッセル』にはどんな手応えを感じている?
 タイラー・ジョセフ(vo、key他)「トゥエンティ・ワン・パイロッツ(以下、TOP)の目指す音楽をいい形で表現することができたって思うよ。TOPにとってビートは重要。ビートが楽曲を引っ張っていくところがあるんだけど、プロデューサーのグレッグ・ウェルズ(ウィーザーアデル等でお馴染み)もそこらへんを汲み取って、ジョシュ(・ダン/ds)の叩く生音を勢いそのままに各曲に組み上げてくれたからね。それこそライヴへのイントロダクションとして、僕らのショウで接することのできるエネルギーやパッション、そしてメッセージが刻み付けられたアルバムになったと言えるんじゃないかな。僕らの音楽にはハッピーなメロディやビート感がある。そして自分たちと同世代が共感してくれそうなメッセージが込められているから、そういった部分も感じ取ってもらえたらなって思うよ」
――たとえば今作にはどんなメッセージが込められているんだろう?
 タイラー「僕らの場合、歌詞で直接的にどうこう言うんじゃなく、音作りやサウンドの質感といったもろもろの音楽的要素を含めてのメッセージだからねぇ」
――トータルなものとしてわかってほしいというわけだ。
 タイラー「まあ、強いて言うならば、バンドをはじめようとしたり、クリエイティヴな何かをやろうとしている人が、“ルールなんてないんだ。恐れることなく思いどおりにやっていいんだ”って気持ちになってくれるのが嬉しいかな。僕らがいろいろなものを追求し、新しいものを組み合わせながら自分たちの音楽を作る姿勢に触れることでね」
 ジョシュ「たしかに。何かをクリエイトするってのは、自信を持って楽しみながらやっていいことだからね。要は、我が道を行くってことだと思うんだけど」
――その言葉には、5人の観客しかいない米コロンバスのローカル・バンドからスタートして、大手レーベルが争奪戦を繰り広げられるまでの存在になって現在に至る、TOPの活動に対する自負がうかがえるよ。
 タイラー「それこそ活動当初の僕らには、音楽業界のコネクションなんてなかったし、とにかく自分の力でファンを開拓していくしかなかったからね。だから僕らとしては、ある日気がついたらいろいろなレーベルがTOPに注目するようになっていた感じなんだ。(現在、所属の)フュエルド・バイ・ラーメン(以下、FBR)について言えば、インディとメジャーのいいところ取りみたいなレーベルだって思う。まだまだFBRとの関わりは浅いけど、現段階では僕らがこれまでにやってきたことや姿勢をそのまま受け入れてくれているしね」


――ソング・ライティングはタイラーが行なっているとのことだけど、その後2人でどのような形で楽曲を煮詰めているの?
 タイラー「僕は家の地下にスタジオを持っているし、今作に収録された楽曲のほとんどが以前から書き溜めてあったもの。だから、今回はジョシュが曲作りに参加していない場合も多いんだ。とはいえ、ジョシュとやるようになって長いし、これからは彼からのアイディアもほしいと思っているよ。さっきもライヴの話が出たけど、僕らが大切にしているのはショウ。楽曲もCDを出したらそれで終わりじゃなく、ライヴでどう表現するかってことが重要なんだ。ジョシュはすごくエンタテインメント性にあふれたドラマーで、こいつだからこその楽曲に対する見せ方がある。だから曲作りももちろん、ライヴでの表現の仕方って部分で意見を取り入れていきたいよ」
――なるほど。『ヴェッセル』というタイトルにはどんな意味が込められているの?
 タイラー「そうだね。文字どおりに言えば何かをどこかに運ぶんための器ってことだけど、音楽って“器”みたいなものだって思うんだ。伝えたいメッセージや主張を楽曲という“器”に入れ、みんなに伝えるという意味でね。それに人間の体もある意味、“器”。たとえ器である肉体が歳を取っても、その中にある音楽への愛情は変わらないままでいたいんだ。常に音楽に囲まれ、いろいろなものを聴きながら吸収する情熱を持ち続けていたい。そんな気持ちをタイトルに込めたんだ」
取材・文/兒玉常利(2012年10月)
〈NEXT BREAKERS vol.4 feat. twenty | one | pilots〉
●大阪
2013年2月27日(水)大阪・BIG CAT
開場18:00 / 開演19:00
前売り:税込み5,500円(スタンディング、ドリンク代別)
問:SMASH WEST[Tel]06-6535-5569

●東京
2013年2月28日(木)恵比寿 LIQUIDROOM
開場18:00 / 開演19:00
前売り:税込み5,500円(スタンディング、ドリンク代別)
問:SMASH[Tel]03-3444-6751

■twenty | one | pilots Official Site http://www.twentyonepilots.com/

■ワーナーミュージック・ジャパン アーティスト・サイト http://wmg.jp/artist/twentyonepilots/
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