ロックとファンクの最高沸点〈Funk-a-lismo!〉を追求するSCOOBIE DO、渾身のニュー・アルバムが完成!

スクービードゥー   2008/04/01掲載
はてなブックマークに追加
ロックとファンクの最高沸点〈Funk-a-lismo!〉を追求するSCOOBIE DO、渾身のニュー・アルバムが完成!
 ロックとファンクの最高沸点〈Funk-a-lismo!〉を追求するSCOOBIE DOがニュー・アルバム『パラサイティック・ガール』を自身のレーベルCHAMP RECORDSからリリース! 聴き手の血中ファンク濃度を一気に上げてくれそうな渾身のニュー・アルバムを作り上げたSCOOBIE DOに話を訊いた。


 ロック・ミュージックとファンク・ミュージック、それぞれ体験することで得られるカタルシスを一気かつ高い熱量でリスナーにリリースすること――それすなわち、SCOOBIE DOが掲げる〈Funk-a-lismo!〉なるテーマであり、果てなき目標でもあるわけだが、このたび完成したニュー・アルバム『パラサイティック・ガール』は、その沸点が明らかにアガッた印象を与える傑作だ。

 「基本的には強い曲……パンチですね。言葉にしてもリズムにしてもパンチっていうことを意識して。今回は、すべてポリリズムというか、ストレートなものがないんですよね。16ビートなんだけども、ドラムとかベースからしたらぜんぜんストレートじゃない、ものすごく不規則なビートにパンチ力を求めたというか。ポリリズムって言っても、ドラムだけがポリリズムを刻んでっていうわけじゃなくて、全パートがポリリズムを奏でるという感覚かな。曲を執拗に展開させてないし、ひとつのリフなりコードがあったらそれをずっと繰り返していたりとか、基本的にはワン・グルーヴなんだけども、たとえば、2コーラス目の終わりでギター・ソロを入れたりとか、急に語りが入ってきたりとか、ヘンなキメがずっと続くとか、素直に考えると曲にとって必要のない部分を注入することによって、曲を盛り上げてる感じなんですよね。それを僕らは今回、いわゆる“ノイズ成分”と呼んでるんですけど」(マツキタイジロウ)
 「〈共感インポテンツ〉って曲は“エッ!”ていうフェイクで始まるんですけど、これって新しいんじゃないかって(笑)。え行のフェイクってJBもやってないでしょ(笑)。あと、〈散歩男〉っていう曲のサビの“イッテキマーッス!”ってのもロックのフォーマットにはないだろうってね(笑)。そういう違和感の繰り返しにだんだん馴染んできて、ヘンな感じがクセになるっていうか、これも“ノイズ成分”ってことで」(コヤマシュウ)





 “ノイズ成分”といえば、アルバム『パラサイティック・ガール』のエンジニアを手掛けたのは、その筋の音にも精通する中村宗一郎氏。ゆらゆら帝国の作品などでも知られている“音の魔術師”のもと、氏のプライベート・スタジオ、PEACE MUSICでレコーディングは行なわれた。

 「中村さんとの作業は、中村さんを盛り上げたいなっていう気持ちでやってましたね。中村さんが、それだったらこうしたらいいんじゃない?って言いだしてくると楽しいんですよ。黙ってると、なにか不安になってくる(笑)。中村さんはすごく音楽好きで、メジャーな音楽じゃなくて、もっと地下音楽、ノイズとか、そういうところまで辿り着いちゃってる人だから、音楽に対する独特の価値観があって。こうやれば良くなるから売れるとか、そういう考え方じゃないんですよね。こうやればこう響いてくるとか、たとえば、笑わせたいんだとか泣かせたいんだとかっていう、もっと原初的な作用を作る音楽に求めてるのかなって」(マツキ)

 どおりでどおりで。これまでにも増してやけに“アガる”感じ、そのからくりはそういうことだったわけか。

 「これが既成のファンク感に対するアンチテーゼと申しましょうか(笑)、ただのファンクじゃねえんだぞ!っていうのを自分たちで提示したというかね、そんな感じがします」(マツキ)


取材・文/久保田泰平(2008年3月)



【SCOOBIE DO LIVE SCHEDULE】
4月11日(金) 千葉・LOOKを皮切りに、“SCOOBIE DO Tour Funk-a-lismo! vol.4”がスタート。詳しくは公式ホームページへ。
http://www.scoobie-do.com/
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
[インタビュー] 魚返明未 日本の新世代ジャズを牽引するピアニストが、新たなトリオでアルバムを発表[インタビュー] みやけん 人気ピアノYouTuber 『俺のヒットパレード!』第4弾リリース!
[インタビュー] Billyrrom 注目の新世代バンドに聞く新章突入と〈HEADZ 〜NEW HOT WAVE〜〉出演への思い[インタビュー] 町あかりの歌謡曲・春夏秋冬 春のテーマは「ディスコ」!
[インタビュー] Arvin homa aya  実力派シンガーの話題曲 アナログで連続リリース[インタビュー] ジェイコブ・コーラー × kiki ピアノ 凄腕師弟コンビ
[インタビュー] 文坂なの \[インタビュー] 人気ジャズ・ピアニストが立ち上げた新レーベル 第1弾は田中裕梨とのコラボ・シングル
[特集] いよいよ完結!? 戦慄怪奇ワールド コワすぎ![インタビュー] you-show まずは目指せ、新宿制覇! 新宿発の楽曲派アイドル・グループがデビュー!
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015