ニュース

メキシコのネオクラスト・バンド、ハバク初の国内流通盤が「3LA」からリリース

Habak   2024/02/22 22:33掲載
はてなブックマークに追加
メキシコのネオクラスト・バンド、ハバク初の国内流通盤が「3LA」からリリース
 メキシコ国内外で多くの支持を獲得しているネオクラスト・バンド、ハバク(Habak)が2020年にドイツの名門「Alerta Antifascista Records」より発表したフル・レングス『Ningún Muro Consiguió Jamás Contener la Primavera』が、日本のレーベル「3LA -LongLegsLongArms-」より3月22日(水)に初の国内流通盤としてリリースされます。

 犯罪率の高い都市としても悪名高きメキシコ・ティフアナにて結成されたハバクは、スパニッシュ・エモクラストの文脈を継ぎ足す現在進行形バンドの中でも最も注目すべき存在。2000年代に深い痕跡を残したスペインのEkkaia、Madame Germen、Das Plagueといったバンド達に代表されるエモーショナルな演奏と寂寥感のあるメロディ、キラーリフを踏襲し、長尺の楽曲の中でもドラマティックかつ緊張感を保つ表現力の高さは、2014年に「3LA」から再発プロジェクトが組まれ『Complete Discography』が発表されたスパニッシュ・ネオクラストの代表格・Ictusにも通じる魅力も。なお、「3LA -LongLegsLongArms-」ホームページに掲載されている特集「ネオクラストとは何だったのか」をあわせて読むと、Habakの音楽的背景がより伝わります。

 先人達の意志を受け継ぎながらも、ハバクの表現の核にあるのは現代に生きる彼らが直面する悲しみ、絶望感、怒り。しかし渦巻く感情はネガティヴに絡みとられることなく芸術として昇華され、クラシカルな美しさとハードコアパンクの激しさが混じり合い音に体現されています。緩やかなパートも多く、エモ / スクリーモにも共鳴する部分もありますが、それは音だけではなく、内省的な世界観、歌詞、そしてAlex CFによるアートワークにも表現されており、花や虫、有機的な生態系システムを人間が作り出す資本主義的システムと対に置かれている点にも深い見解を感じさせます。深層にある表現には今の日本に住む我々としても無関係ではいられない問題意識があり、彼らの作品が国内盤としてリリースされる意義ともいえるでしょう。

 バンドは2010年代中盤から活動を続けており、2020年代に入ってからはメキシコ国外にもその名が知られる存在となっているものの日本国内で流通するのは今回の作品が初。日本語対訳付となります。








■2024年3月22日(金)発売
Habak
『Ningún Muro Consiguió Jamás Contener la Primavera』

CD 3LA-067 1,980円
longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2926

[tracklist]
1. La no violencia es un privilegio / 非暴力は特権
2. No crecen flores aquí solo podagrarias / イワミツバのほかに、ここに花は咲かない
3. No aceptaremos con pasividad el exterminio al que nos han condenado / 私たちに宣告された絶滅を、進んで受け入れはしないだろう
4. Interludio I. En la búsqueda de mis nostalgias / 間奏I. ノスタルジーを求めて
5. Encierro a cielo abierto / 開かれた空への幽閉
6. Hasta que vivir valga la pena / 生きることに価値があるまで
7. Interludio II. Manifiesto contra la productividad / 間奏 II. 生産性への声明
8. En defensa del ocio creativo / 創造的な余暇を守るために
9. Ningún muro consiguió jamás contener la primavera / どんな壁も春を閉じこめることはできなかった
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] デビュー20周年 再始動を告げる新作EP 音速ライン[インタビュー] 私は私にできることを歌にしていく ゆっきゅんのニューEP
[インタビュー] 来日公演を目前に控え、孤高のソウル・シンガーが発表する17年ぶりの新作『PRAYER』 リアム・オ・メンリィ[インタビュー] 今春のカルテットでのツアーを録音した『FRAGMENTS - CONCERT HALL LIVE 2025』を発表 松井秀太郎
[インタビュー] 友成空の大ヒット曲「鬼ノ宴」が湖池屋とコラポレーション クセになる辛さの「ピュアポテト 鬼ノ宴」誕生[インタビュー] オーケストラとともに過去・現在・未来を紡ぐ活動40周年記念アルバム『RE-BORN』 千住明
[インタビュー] 自らの本名を冠したセカンド・アルバム完成! 今作に込めた想いとは― 粗品[インタビュー] 千花音×みやけん 豊かな才能の交錯が生みだしたもの
[インタビュー] 広分野で活躍するヴァイオリニストが、みずからのレーベルから第一弾アルバムを発表 廣津留すみれ[インタビュー] 田中彩子 クラシックや映画音楽などでファンタジーの世界を描き出すリサイタル・ツアーを開催
[インタビュー] 大好きな街、小田原への愛を込めた「O・DA・WA・LOVE」配信リリース emily hashimoto[インタビュー] ギターミューズRei デビュー10周年 初のベスト・アルバム発売
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015