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ドライ・クリーニング、ケイト・ル・ボンのプロデュースで3rdアルバム『Secret Love』を発表

ドライ・クリーニング   2025/10/01 12:59掲載
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ドライ・クリーニング、ケイト・ル・ボンのプロデュースで3rdアルバム『Secret Love』を発表
 スポークン・ワードの系譜を受け継ぐロンドンのバンド、ドライ・クリーニング(Dry Cleaning)が、「4AD」より3rdアルバム『Secret Love』を2026年1月9日(金)にリリースすることを発表。あわせて、振付師ダンス・デュオ“BULLYACHE”をフィーチャーした先行シングル「Hit My Head All Day」のヴィジュアライザーも公開されています。

 ドライ・クリーニングは、フローレンス・ショウ(vo)、トム・ダウズ(g)、ニック・バクストン(ds)、ルイス・メイナード(b)の4人組。グラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ部門を受賞した前作『スタンプワーク』に続く本アルバムは、メンバー間の深い友情から生まれたドライ・クリーニングの表現の到達点といえる作品です。

 ペッカムのリハーサル・スペースで、4人全員が同じ部屋で曲を書き、演奏し、互いに呼応し合うことから始まり、ジェフ・トゥイーディのスタジオ「The Loft」、ギラ・バンドのアラン・ダガンとダニエル・フォックスも参加したダブリンのスタジオ「Sonic Studios」でのセッションを経て進化していきました。最終的に、ロワール渓谷の「Black Box」でプロデューサーのケイト・ル・ボンとともに完成。複数の候補プロデューサーとの面談を経て起用されたケイト・ル・ボンは、「彼らと同じ部屋にいて、その場で流れる生命力や活気を耳にしたとき、まさに唯一無二の表現だと思った」と語っています。

 サウンドは、80年代初頭のアメリカン・パンクやハードコアが映し出したレーガン時代の偏執的な空気を触媒に、キース・リチャーズを思わせる渋く乾いたギターリフ、ストーナー・ロック、ディストピア的退廃、遊び心に満ちたノーウェイヴ、そして牧歌的なフィンガーピッキングを融合したもの。フローレンス・ショウの朗読的ヴォーカルは、バンドメイトが紡ぐサウンドスケープに綿密に呼応しながら、ローリー・アンダーソンからライフ・ウィズアウト・ビルディングスのスー・トンプキンスへと連なるスポークン・ワードの系譜に自身を位置づけています。

 また、フローレンスは先行シングル「Hit My Head All Day」について「この曲は心身の操作について歌ったもの。歌詞の発想のきっかけは、極右によるSNS上での誤情報の利用だった。私たちの行動を、自分たちの利益のために操作しようとする権力者たちがいて、何かを買わせたり、特定のやり方で投票させたりしている。私は人の意図を読み取ったり、誰を信頼すべきかを見極めるのが難しいと感じる。日常生活の中でさえそう。友人のように見える不穏な見知らぬ人の影響下に、簡単に落ちてしまうこともあるのだから。でも、この曲は遊び心を持って取り組んだ。ある時点では、ヴォーカルの代わりにハーモニカが入っていたこともあるくらい。デモの段階では、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの『There's a Riot Goin' On』がインスピレーションだった」と語っています。

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Photo by Max Miechowski

■2026年1月9日(金)リリース
ドライ・クリーニング
『Secret Love』

www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15405

[収録曲]
01. Hit My Head All Day
02. Cruise Ship Designer
03. My Soul / Half Pint
04. Secret Love (Concealed in a Drawing of a Boy)
05. Let Me Grow and You’ll See the Fruit
06. Blood
07. Evil Evil Idiot
08. Rocks
09. The Cute Things
10. I Need You
11. Joy
12. The Cute Things - Tascam Version (bonus track for Japan)
13. Let Me Grow and You'll See The Fruit - Tascam Version (bonus track for Japan)
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