15日から公開された映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のオープニング・シーンに流れるミステリアスなヴォーカルが印象的な劇中曲「リリーのテーマ」。(ヴォーカル部分が)本編中にも何度か流れるこの楽曲を歌っている、エンドロールでは“MAI FUJISAWA”とクレジットされているシンガーは、日本で
“麻衣”という名義で活動しているミュージシャン。彼女の父親は作曲家の
久石 譲です!
今回、劇中歌のシンガーに起用されたきっかけは、オーディションだったとのこと。4月中旬頃、フランス人作曲家の
アレクサンドル・デプラ(本作の音楽を担当)が、アイリッシュやケルティック風のヴォーカルを歌うことのできる女性シンガーを探しているという情報を友人を通じて知り、一般人として彼女はデモ・テープを送り、2週間後の4月下旬、映画会社から突然連絡があり至急、ロンドンにレコーディングに来るようにとの要請が! この時点で、はじめて『ハリー・ポッター』用のオーディションだったということを知ったそうで、「何かの間違い?」と最初は思ったとか。
録音はGW明け、ロンドンのアビー・ロード・スタジオ。かの
ビートルズが使用した同じスタジオで、プロデューサー、監督、音楽担当のアレクサンドル・デプラなど、映画のスタッフが勢揃いするという凄まじい緊張の中、普段通りの自分を出せるよう心掛けて麻衣は歌唱。(なお、大勢の応募者の中から麻衣に決定したのは
デヴィッド・イェーツ監督。彼女のデモテープを聴いた瞬間、「イメージにぴったり!」と起用が決定!)
13日に行なわれた試写会には父を誘って出席したという麻衣。「試写会で自分の歌が映画で使われているシーンを見て、ようやく実感が湧きましたが、未だに信じられない思いです。こういう形で、大好きなハリー・ポッターのプロジェクトに携わることが出来て、本当に嬉しく思っています」と、喜びをコメントしています。