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さだまさし「風に立つライオン」、映画化にあたり28年ぶりのセルフ・カヴァー

さだまさし   2015/02/18 14:23掲載
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さだまさし「風に立つライオン」、映画化にあたり28年ぶりのセルフ・カヴァー
 アフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した、実在の日本人医師をモデルに作られた、さだまさしの名曲「風に立つライオン」(1987年)。この曲に感銘を受けた俳優・大沢たかおの熱意に応え、さだ自らが同名小説を書き下ろし、大沢を主演に石原さとみ、真木よう子ら豪華キャストが集結、三池崇史を監督に迎え見事、映画化が実現。映画『風に立つライオン』は3月14日(土)公開です。

 また映画化にあたり、さだはエンディングで流れる同曲を28年ぶりに再録。「風に立つライオン(シネマ・ヴァージョン)」として、2月18日(水)よりレコチョクで独占先行配信がスタートします(ほか配信サイトでは25日より配信)。なお、配信の売り上げの一部は、1995年にさだが立ち上げた「NPO法人ピーススフィア貝の火運動」基金を通じて、小児病院をはじめとする、ケニアのさまざまな医療施設などに寄付されます。


 レコーディングが行なわれたのは昨年12月。オリジナルのイメージを大切にするために、今回もアレンジはオリジナル同様、さだの盟友・渡辺俊幸が担当。雄大なアフリカの景色を描くために49人編成のフル・オーケストラが招集され、エンディングに流れる「アメイジング・グレイス」には、アフリカの大地を感じさせる壮大なコーラスが入りました。

 当初、映画のためにオリジナル(8分51秒)を短くすることを目的に再録されたそうですが、28年かけて積み重なった想いがあふれ、結果的にはオリジナルを超える“9分37秒”にもおよぶ大作が完成。映画にはフル・コーラスで収録され、ストーリーをよりいっそう盛り上げます。

さだまさし


ケニアにある長崎大学熱帯額研究所から帰ってきたばかりの柴田紘一郎先生に出会ったのは僕が二十歳の頃です。40年以上も昔のことです。
彼の語るケニアを聞き、その言葉のひとつひとつに憧れ、いつか歌にしたいとプロの歌い手になってからずっと思っていました。そして、ようやく15年かけて自分なりのケニアが身体の中に育ち、「風に立つライオン」という歌ができあがりました。
歌い続けるうちに、その歌は驚くほど多くの人達の心に強く働きかけるようになっていきました。この歌を聴いて医療従事者を志したり、青年海外協力隊に参加する若者がたくさん現れました。日本を離れ、海外で頑張っている医師も少なくありません。
また、ある女性はケニアでマサイ族の勇士の夫人となりました。
少しずつ、沢山の人々の人生を変えていきました。そんな歌を僕は他に知りません。
大沢たかおさんもこの歌を愛してくれる一人で、彼の熱い思いによって、ついに映画になりました。
自分で作った歌というより、神様にいただいた歌なのだと感じていますが、これほど多くの方に愛され、影響を与えた歌を書いたという責任も感じていますし、少しでも海外で頑張っている人達の応援をしたいという思いで、今回、28年振りに歌い直したシネマ・ヴァージョンを配信でリリースして、売上の一部をチャリティとして寄付することにしました。
再録にあたり、新たに渡辺俊幸くんにリアレンジしてもらいました。
元々8分半もある長い曲なので、映画の主題歌としてエンドロールで使っていただくには長すぎると思い、短くするつもりでしたが、オーケストラを使ったより雄大なアレンジになり、逆に40秒も長くなってしまいました。
にもかかわらず、三池監督はフルコーラス、エンディングの一番いいところで使ってくださり本当に感激しています。ただ、映画に感動して泣きたいのに、自分の歌を聴いて泣いているように思われるのは嫌なので、できれば映画は、誰もいないところで、一人きりで見たいなとつくづく思います。

――さだまさし
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