我々日本人にとっては違和感アリアリなアレ、「外国人なのに日本語で歌っている曲」についてアレコレと調べてみました。

なぜだか知らないけど、英語圏の人々なのに日本語で歌っているという、我々日本人にとっては違和感アリアリな楽曲についてご紹介。一体どんな曲がこれまで発表され、そして、どんなことを歌ってきたのか? 気になりだしたら止まらない、そんな「外国人なのに日本語で歌っている曲」についてアレコレと調べてみました。
定番ネタとして有名なものとしては、♪センソウハンタイ〜と歌う
カルチャー・クラブ 「戦争のうた」、
ポリシックスもネタで使った、♪ドーモ アリガトウ ミスター ロボット〜の
スティクス 「ミスターロボット」、「ツール・ド・フランス」に引き続き、この曲も是非ともリメイクして欲しい♪デンタク カタテニ タシタリ ヒイタリ〜と歌う
クラフトワーク 「電卓」、日本でのライヴでは定番であった♪カネカエセ、オレニカエセ〜の
ベン・フォールズ・ファイヴ 「金返せ」、“日本は第二の故郷”と語ったとおり、ソロでも(
「ラ・ジャポネーゼ」)、バンドでも(
「手をとりあって」)でも日本語で歌った
クイーンの
フレディ・マーキュリー、歌詞に日本語をやたらと登場させた影響で、店によっては“J-POPコーナー”に商品が飾られてしまった
“Gaijin a Go-Go”などが有名ですが、それらに加え、
キング・クリムゾン 「待ってください」、
マニック・ストリート・プリーチャーズ 「ツナミ」、クインシー・ジョーンズ 「愛のコリーダ」などといった、曲のタイトルをそのまま日本語で歌った場合も定番と言えます。

また、上記以外にも、♪ワレワレハ カイシャデ ハタライテイルと、日本社会を皮肉った
ブラー 「ユウコ・アンド・ヒロ」や、サビがお経になっているだけでなく、ドラム音もほとんど木魚であったThe Music Emporium 「Nam Myo Renge Kyo」なんてのもあり、また、日本でガイジン扱いされたことに怒り、昭和天皇をヒロヒト呼ばわりするなど、いろんな日本語が登場した
ニック・ロウ 「ガイジン・マン」といったものがあるかと思えば、その反対に、日本への愛情を歌った、オール日本語詞がかなり笑える
シルヴァー・サン 「TOKYOヘ・イ・キ・タ・イ」といったものあります。
マニアックなネタという点では、
スティーヴィー・ワンダー 「愛の園」の日本語パートを歌っていた日系人の子供のなかに、子供時代の「西田ひかる」がいたという話や、
ジョン・レノン 「あいすません」の歌詞にある“real sanpaku”の“サンパク”とは、三白眼の“三白”のことだと、本誌『CDジャーナル』編集長が
オノヨーコに実際に確認したことなども忘れてはならないことかと思われます。

そして、さらに忘れてはならないことと言えば、日本の楽曲をカヴァーしたものもやはり忘れらないはず。
スコーピオンズ 「荒城の月」はもはや彼らの代表曲と呼べるものとなっているし、あの教授も困ったと発言していた
YMOの「君に胸キュン」をサビの部分だけオリジナル通りに日本語でカヴァーした
ヒューマン・リーグもテクノ・ポップ・ファンにとっては見逃せないもの。また
PUFFYやマジンガーZの曲をカヴァーした
ジャイガンター、「ダンゴ3兄弟」「およげ!たいやき君」
ドリームズ・カム・トゥルー「朝がまた来る」
岡本真夜「TOMORROW」といった日本語曲を多数カヴァーしてきた
SNUFF、日本の曲じゃないのに、なぜか日本語でカヴァーしてしまった
レニングラード・カウボーイズ 「ジンギスカン」と、なかなか注目すべきカヴァー曲が多いです。なお、かなり変わった部類に入る作品と言えば、
ザ・タイムスの
「ルンディ・ブルー」も。この曲は
ニューオーダーの「ブルー・マンデイ」のカヴァー曲なのですが、なぜか英国人でありながらフランス語にてカヴァーしてしまい、しかも、それでは飽き足らなかったのか、その後、日本語・ドイツ語・ポルトガル(ブラジル)語・スペイン語の計5ヶ国語でカヴァーしてしまったという、かなりの珍な作品。後に語られたことによれば、意外と日本語は一番簡単だったそうで、一番難しかったのはポルトガル(ブラジル)語だったそうです。ブラジル語というのは、そんなに難しいものなんでしょうかね?

そうそう、珍品率の高いという点では、歌ってはいないものの、日本語のナレーションが入った曲は、結構、それの宝庫。例えば、
ヤンキース・松井選手のテーマ曲として、今年突如としてフィーチャーされた、
ブルー・オイスター・カルト 「ゴジラ」なんかは、曲内に「ゴジラが東京に・・・大至急非難して下さい!」という日本語のナレーションが入っているし、
デヴィッド・ボウイ 「イッツ・ノー・ゲーム(パート1)」には「シルエットや影が革命を見ている」などの女性ナレーションが入る。また、
ジグ・ジグ・スパトニック 「ラヴ・ミサイルF1-11」にも、「過激な暴力。食べ物は美味しい。 水を飲んではいけません。」という意味不明なナレーションがあるし、曲間に突如として日本人ラジオDJが登場して「赤丸急上昇、9月だというのにまだまだしぶとい、“I LOVE YOUからはじめよう”by
安全地帯」と喋りだして、次に流れるアーティスト自身の楽曲を紹介する、
ボム・ザ・ベースの「Don't Make Me Wait」などなど、なかなか面白いネタが満載です。
ちなみに、単純にバンド名に“日本語”が登場するアーティストというのはやはり数多くあり、最近話題なものでも、
カトー・サルサ・エクスペリエンスや
ザ・ムーニー・スズキといったバンドもあるのですが、変わったところでは、日本語の“古”と“新”を混ぜ合わせという
コシーンや、日本では権利の問題で“やつら”名義でしか活動出来なかった(だから解散してしまったのか?)UKバンド
ウルセイ・ヤツラ(Urusei Yatsura)”なんかが、その筆頭に上げられるもの。ちなみに、最近は、
ミラクル・チョースケ(MIRACLE CHOSUKE)や、オタクノ・デンキ(Otaku No Denki)なんて変な名のバンドも出てきているそうですよ。
さまざまな曲をご紹介いたしましたが、残念ながらとても一回では全部はご紹介出来ません。また、いずれ機会がありましたら続編を行いたいと思いますので、お楽しみ。